自動車事故時の話し合いにスマホの自動翻訳を使う

Googleは2017年のクリスマス商戦の目玉として、新スマホの「ピクセル2」を発表し、さらにワイヤレスイヤホンの「ピクセルバズ」とのセットで利用する方法について紹介しています。ピクセル2とピクセルバズを連携させ、イヤホンの単独操作だけで多言語の中から相手の話す言葉を選び、マイクに話した日本語を特定の言語に翻訳した音声をスマホのスピーカーから出すことができます。相手はスマホに向かって話すことで、日本語に翻訳された相手の言葉をイヤホンから聞くことができるそうで、まさにスマホが自動翻訳機になっています。どのくらいスムーズに翻訳できるのかという事については、すでにスマホのアプリでも一部の翻訳機能は実現されていますので、新しい技術を使わなくても、お持ちのスマホでそれなりの翻訳機能を使うことができるようになっています。

ちょっと前のニュースで、普通のスマホでもアプリ「グーグル翻訳」の音声入力モードを使うことで日本語と他の言語の間でスマホを介して自分の喋った言葉(日本語)が英語など他の言語で音声出力されるようにできるようになったことを知り、自分でも試してみました。相手がどこの言葉を喋るかがわかればスマホのアプリを設定する必要がありますが、やり方さえ覚えればお互いスマホに語り掛けるような形でのやり取りをすることでコミュニケーションを取ることも可能なように思います。

その昔、キヤノンが例文を選ぶと本体に内蔵されたスピーカーから各々の言語で読み上げてくれる「流暢」という電子辞書がありましたが、文章を読み上げるという点ではその頃の仕組みと同じなのですが、飛躍的に進歩したのはスマホのマイクから人のしゃべる音声を拾い上げて、誤りのない言葉に変換してくれる能力です。こうした認識能力は100%正確にというわけにはいかないものの、ハードの進歩によってその精度および変換スピードは上がってきますから、現在の状態でもかなり実用的になっています。

Googleに限らず翻訳アプリを使う場合の注意は、だらだらと話し言葉で語り掛けないことだと言われています。語り掛け方次第では思わぬ変換ミスを起こして相手にこちらの意図が正しく伝わらないということもあるので、多少ぶっきらぼうでも必要なキーワード中心に意志をしっかり伝えることを心掛けたいものです。実際アプリを使って日本語をスマホに向かってしゃべると、自分のしゃべった言葉がまず日本語でスマホ画面に出てくるので明らかに自分の意図したフレーズと違った場合は翻訳を中止して吹き込み直す必要も出てくるかも知れません。そうなってくると極端な話、英語以外で全く習ったことのない言語であっても、グーグル翻訳のアプリを使って正しい日本語が画面に出るようになれば、アプリに登録されている言葉の範囲でコミュニケーションを取るための手段は現段階でも何とかなるという事になるのかも知れません。

このような機械翻訳が誰もが持っているスマホでできるようになると、生活の中で利用する機会があるのか気になりますが、日本で生活していて日本語が全くわからない海外からの旅行者と会話する機会などあるのかという疑問を持つ方も当然いると思います。しかし、先日このブログで紹介したように、2020年の東京オリンピック開催をひかえる中で海外旅行者が増え、レンタカーを使って日本国内を移動するようなケースが増えるに従って自分が運転している車と関わった事故が起きることも十分ありえます。そうなったら自分が嫌だと思っても話をするしかないわけで、そんな時のためにスマホの翻訳アプリを使うという選択も十分ありうるわけです。

具体的には相手が英語以外の言語を母国語としている場合に何の言語を使っているかということがわかれば、グーグル翻訳の機能を使って日本語とその国の言葉でコミュニケーションをスマホを経由して行なえるように、アプリの使い方について学習しておくということが大切になってくるでしょう。事故でお互いの感情が高ぶってしまっていることも考えられますが、とにかく相手がレンタカーを使っていた場合にその連絡先を聞くためだけにも対話のできるスマホによる自動翻訳は助けになることは十分に想像できます。

そうした状況を心配している方は、実際に自分の聞きたいことを日本語で喋った内容がスマホのアプリで正しい日本語として認識されているかを試してみるのがいいでしょう。例文としては以下のようなものがあります。

「警察に電話します」
「警察が来るまでここにいて下さい」
「救急車を呼んで下さい」
「怪我はありませんか?」
「保険会社に電話させてください」
「電話を代わりますので話して下さい」
「自動車事故の時の連絡先を聞いていますか?」
「あなたの車のレンタカー会社はどこですか?」
「レンタカー会社の電話番号を教えて下さい」

ここでは細かい事故内容についての話し合いをすることまでは難しいと思われるため、とにかく相手をその場から逃さずに保険対応してくれるレンタカー会社の連絡先を聞き、警察や救急車を呼ぶまでの対応ということで考えています。以上の内容を翻訳アプリを立ち上げてスマホに向かって喋り、正しく上記の内容が画面に出てくるか確認して下さい。もし正しく認識しない場合には正しく認識されるように話し方やスマホに対しての距離などを修正してみて下さい。正しく日本語が表示されるようなら、アプリで対応している言語に対応していざという時にこちらの意志を相手に伝える手段としてアプリを使うことができるようになります。

問題は繰り返しになりますが、相手が喋っている言葉が何かを把握することです。英語が母国語ではない国からの旅行者でも英語が普通に使える人は多いですが、話をしなければならない人に英語が通じるか通じないかということを最初に押さえておけば、もし英語が通じない場合に次の局面にスムーズに移行できます。基本ですが、

「Do you speak English?」(あなたは英語を話せますか?)

というフレーズはすぐ口から出るようにしておくと便利です。もしこの問い掛けに「No!」とか明らかにわからない素振りをした場合に次の事を考えましょう。多く日本にやってくる観光客が使う言葉としては、中国語・韓国語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・タイ語・インドネシア語・ベトナム語・タガログ語・マレー語あたりまで押さえておけば何とか大丈夫なのではないでしょうか(グーグル翻訳のリストには以上の言語は入っています)。旅行者側でもコミュニケーションを取るためには多少の日本語はできるでしょうし、日本語が全くわからない場合も、国名を疑問形にして相手に聞いていけば、相手が話す言語が何なのかはわかってくるかも知れません。

今回想定するような事はめったに起こることではありませんが、今後は現実に起こってくる可能性もあるわけですから、もしもの時のためにスマホに入れるアプリについても色々考えておくことをおすすめしておきます。


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