生中継にこだわらないスポーツ中継を行なうTV局って

世間では連休に入りましたが大雨でなかなか出掛けられない時にはついテレビを見てしまいます。昨日は未明から「DAZN」で欧州や中南米のサッカーワールドカップ予選の試合をネットの生中継で見ていましたが、もし見逃してしまった場合、ハイライトにして見る事が多くなっています。

というのも、今の世の中では録画や見逃し配信で見る前にはすでに試合の結果はテレビのニュースやネットの速報によってわかってしまうので、見ていてわくわくする感じがなくなってしまうからです。よほどプレーの内容が見たいほどのファンなら別かも知れませんが、「感動をもう一度」というようなことでなければ、録画中継をそのまま見るというのは、なかなか見ても感情移入ができないという個人的な気持ちがあるのは確かです。

しかし、そういう意味でいうと、この文章を書いている期間に地上波で放送しているカナダで行なわれている「世界体操2017」の録画放送というのは、本当に見る気も起こらないほどの先に結果だけが入ってきてしまう状況になっています。というのも、後でこの文章を見た方のために書いておくのですが、テレビ局が一押しで男子個人総合連覇なるかと期待されていた内村航平選手が予選の段階で足に怪我をして棄権したことが、中継よりかなり前の段階でテレビや新聞・ネットニュースで明らかにされたことで一気に期待がしぼんでしまいましたし、男子の白井健三選手の個人総合3位と、女子の村上茉愛選手の個人総合4位というのは、どちらもテレビの録画放送が始まる前にその結果がわかってしまっていました。

これらの結果は結果として受け止めたいものの、生中継で予選から放送してくれれば、白井選手の歓喜や内村選手や村上選手の演技終了後の無念さというものをリアルタイムで見ることができたわけで、結果がわかっていて見るのとはまた違う感動を味わうことができたと思われます。

しかし3連休を網羅する形で予定されている地上波テレビ朝日系の中継は全て録画放送で、関連のあるBSやCSでの生中継も計画されていないようです。昨年にオリンピックがあり、生中継での最終種目が終わるまで金メダルの結果がわからないという、息詰まる男子個人総合での争いを堪能したからかも知れませんが、見やすい時間に録画放送するのは当り前としても、やはりスポーツは生で中継するものではないかと思うのはおかしな考え方なのでしょうか。

テレビ朝日と言えばサッカーのワールドカップ予選については深夜や未明であっても生中継をしていたことが記憶にあるのですが、競技によって中継形態が変わってしまうのだとしたら大変残念です。

最近ではDAZNやスポナビライブのような有料のスポーツ専門のネット中継サイトも国内にでき、多少のタイムラグはあるもののライブで楽しめるので、必ずしもテレビ局がスポーツの中継をやるものではないという状況も出てきました。現在でも贔屓のサッカーJリーグチームの試合を全てテレビでは生中継してくれないので、私は有料でDAZNを契約して見たい試合はネット中継を利用して見ています。今後もしテレビ局が放映権を獲得したにも関わらず、その試合を生中継しないような事が起こるなら、そのスポーツのファンを中心にして、もっと声高に生中継を求める声を挙げたほうがいいのではないかと、今回の一連の放送を見て思いました。

このブログではテレビの地上波放送のネット同時配信について書くことも少なくありませんが、現在はその開始時期についてNHKと民放が口論しているようなところがあります。ただ、そうしたゴタゴタした中でサービスを拡充してきたのが、様々なネットで動画を楽しむことのできるサイトの存在です。前述のDAZNもその一つですが、バラエティでも制約の多すぎる地上波からネット配信を楽しむような流れも起きつつあります。アマゾンプライムやネットフリックスなどは挑戦的な地上波でのコマーシャルを放送していますし、ネットでの配信というのは時間および視聴場所の制約を受けず、見たい人は生中継と録画(見逃し配信)を自由に選べる分、自宅に戻ってテレビを見るよりも利用しやすい点はあると思います。

今後の事を考えるとネットが使える方なら、今でも例えば海外で独自に生中継されているサイトを探して見ることができ、さらにスマホやパソコンの画面の動画をテレビ画面に映るようにするChromecastのようなハードもあります。もちろん最近のテレビではテレビをネットに繋げば直接ネット配信のサービスが使えるものも出てきていますので、さらに導入のハードルは下がってきていると思います。

今回の世界体操ももし生中継が海外のサイトから見ることが可能だということがわかっていて、具体的な視聴方法を多くの人が知り得た場合、そちらで見て後から放送される地上波テレビは見ないことも十分ありえます。今まで通りテレビだけでスポーツを見ている方には更に難儀な時代にもなっていきそうな感じもするのですが、そうなると様々な視聴手段を持っている人がネット放送やオンデマンドに移行することで地上波テレビを見なくなり、地上波のネットによる同時配信すら選択外になってしまう状況にもつながりかねないと思うのです。

さすがにオリンピックのような大イベントで録画中継をメインにすることは今後もないでしょう。ただ単一競技であっても世界の一流のプレイが見られる世界選手権については、たとえ生中継だと深夜から未明になってしまうにしても、ネットのないご家庭でもリアルタイムで見られる状況にして追いていただきたいです。もともとテレビというものはリアルタイムを大切にしてきたメディアではなかったかと思うのですが、今後の状況を見ながら、私自身も今後、どのメディアを選んでいくのかを考えていきたいと思っています。


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