昨年から日々持ち運ぶラジオについて試行錯誤を繰り返していまして、かなり変な変遷を繰り返しています。基本は、スマホが使えないような状況に備え、単三電池(といっても充電式のエネループ)2本で長時間動く手のひら大のラジオということで、一応落ち着いたのが日本のメーカー山善の「YTM-R100」というアナログ手回し発電可能なFM/AMラジオです。
このラジオは電池を充電池にためるのではなく、容量は少ないですが半永久的に利用可能なスーパーキャパシタにためるようになっていて、手回し発電の他、モバイルバッテリーからでも蓄電可能です。ラジオの回路は昔のラジオ(アナログ)なので、電池持ちも最近の主流であるDSP(デジタル)ラジオよりも長時間使えます。どこへ行っても電池が手に入らない、さらに充電池(この場合は外部電池として乾電池の代わりとして使うエネループのこと)も充電できない状況では今でもベストバイだと思います。LEDライトが付いているのも心強いです。
ただ、2026年に入って大きな地震で地元のラジオ送信施設が使えなくなり、ラジオが聞けなくなるとか、前回書いた海外旅行時のもしもの借えとして短波が聞け、さらに単三電池2本で利用できるラジオが欲しくなりました。そして手に入れたのが、中華ラジオのXHDATA「D-219(1Kモデル)」です。このラジオはダイヤルを回して放送局を探すアナログラジオのような見てくれをしていますが、中味はデジタルのDSPラジオです。ただ、それなりに感度は良く、特に短波の感度は今回紹介する中でも一番高いのでは? と思います。
海外旅行に行く場合、念の為このラジオを予備として持っていく可能性は高いですが、操作が簡単ではあるものの、ちょっとしたことでダイヤルがずれると、アナログラジオのように聞こえ続けないでいきなり放送が切れてしまいます(それが1か0かのデジタルの特長であるわけなのですが)。それでも、ラジオ単体で使うにした場合2千円くらいで海外でも使えるラジオは便利なので、このラジオを一軍として使っていたのですが、今回また交代となりました。新しく購入したのが「Retekess v115」というポケットラジオです。改めて3台のラジオを並べてみました。上がYTM-R100、下の向かって左がD-219、右がV115です。本体の厚さはYTM-R100が際立って厚く、V115は薄くて小さくて軽いという特長があります。

「Retekess V115」は、D-119と比べると大きさは同じくらいですが、その薄さが際立ちます。なぜかというと、このラジオは昔のガラケーに使われているような薄い長方形のリチウムイオン電池(型番はBL-5Cというノキアやソフトバンクの3Gガラケー用の製品で、現在は汎用的に他のラジオなどにも採用されているそう)が使われています。
かつてコンデジをメインで使っていたころ、互換の予備バッテリーを購入していたロワジャパンでも充電器付きの製品が売られていて、電池2つ+充電器のセットが2千円強ぐらいになっています。多くのリチウムイオン電池を使用したハードはユーザー自身で交換することができませんが(強引に交換すると保証無しになる)、これはガラケーのように簡単に交換できます。この場合、単三2本使用のラジオを常にエネループに代替して使っている私としては(つまりアルカリ・マンガン電池は使わない)、単に電池の形状が変わるだけで、大きさ的にはかなりエネループよりも小さくなって持ち運びしやすいので、私にとっては専用電池ということがディメリットにはならないと思いました。
充電する場合、本体にはUSB-C端子があり、低出力のACアダプターに接続して本体での充電ができます(ただし充電時間は長い)。別に充電器を買えばもっと便利になるのですが、最悪充電器を持っていなくても、USBケーブルさえあれば何とかなる安心感はあります。
ラジオ自体は全てデジタル表示のDSPラジオで、オートスキャンの他、周波数を直接入力することもできます。放送局のプリセットも可能なので、いちいち選局をしないで良いという点では、アナログチューニングのラジオよりも楽です。しかし、世の中にはデジタルチューニングができるポケットラジオなどかなり多くあります。その中でなぜ私が「Retekess V115」にたどり着いたのかというのは、以下の「宮甚商店」さんのYouTubeによる本機レビューを見たことにあります。単なる感想ではなく、データも加味した素晴らしいレビューです。私のこの文章以上の情報が下のリンク先動画には詰まっているので、興味のある方はどうぞご覧下さい。
・YouTube「宮甚商店」さんによる「Retekess V115」レビュー
普通のポケットラジオは、それこそソニーが世界で初めて小さなトランジスタラジオを出した頃から、そこまでスピーカーから出力する音に変わりはないというのがそれまでの私の思い込みでした。しかし、レビューを見たら付いているスピーカーの性能だけでなく、本体裏にある「MEGA BASS」という装置を使って低音を出す仕組みによって、普通のポケットラジオ離れな音がするとのこと。さらに、FM/AMの感度はアイコムの数万する受信機と比べても悪くないとのこと(SWの感度が気になりますが……)。
ちなみに、このスピーカーの仕組みはパッシブラジエイターというものだということも知りました。興味のある方のために、その機能について紹介しているページがありましたので、そちらのページも紹介します。
Amazonでは2026年3月現在、3,300円ほどですが、大きなセールの時には3千円くらいにまで下がる場合があります。私は、中国のAliExpressのセールでクーポンを使える時期に、2千円ちょっとで購入することができました。2~3千円のラジオとしては基本性能が優れているだけでなく、かなりの多機能でそれが今まで私が持っていた荷物を減らすことができる素晴らしい機能があります。次回はそうしたラジオ以外の追加機能について紹介します。