東名・新東名の通行止は今冬から大雪警報発表時にも

2018年は台風の当たり年でしたが、例年と違ったことが、実際に台風が通ったりして雨や風の基準を超えてから区間運休にするのではなく、台風の進路予測が出て、ほぼ確実に台風が通るということがはっきりした段階で、新幹線や在来線はまだ台風の影響が出ていない状態で運休になってしまいました。この措置については賛否両論があったと思いますが、特に例年通り、台風が来るまでは電車が動いているだろうと思って駅に来た人にとってはその場で立ち往生になってしまったので現地でホテルを探さないといけなくなったり、駅まで来て旅行を中止しなくてはならなくなったりと大変な事もあったように思います。

ただ、こうした措置を取ったことでの大きな混乱までは起こらなかったことも確かなわけで、こうした「気象警報が出た場合の交通機関」のあり方については、車での移動であっても考えておかなければならないでしょう。というのも、中日本高速道路がこの冬から、東名高速や新東名のような高速道路本線において、大雪が予想される中で道路状況に応じて区間通行止めにするのではなく、まだ気象による影響が出ないうちに一定の区間を通行止めにする運用をすることを発表したのです。

この事前通行止めによって、雪による事故が起こる前に高速道路から車を出してしまえるので、大雪になっても除雪を主に考えながら作業する事ができるようになります。そのため、事故と大雪のために立ち往生して長時間多くの車が高速道路上で動けなくなるようなケースが減ることや、通行止めを解除できるタイミングが早くなることが考えられますが、その代わり出先から帰ろうとしてもまだ雪が降っていなかったり小降りの状態でも通行止めで進めなくなるという可能性が出てくるわけです。

基本的には大雪の恐れがあると思われる際にはテレビやインターネットを利用して天気予報を確認するだけではなく、利用する予定の高速道路の運行状況がどうなっていて、今後の天気の変化によって途中で進めなくなったり帰れなくなったりする可能性もあることを考えなければならなくなります。できればそうした天気の時には公共交通機関でも車でも外出を控える方がいいということなのですが、急に台風や大雪に巻き込まれることもあるでしょう。そのために何を準備すればいいのかということも平行して考えていく必要があるということになるのかも知れません。

真冬の雪の中では車の中は相当冷えますので、通行止めでこれ以上進めなくなったら何が何でも車中泊というのではなく、素直にホテルを探すのがベストだと思います。どうにもならずに車中泊のために寝具を用意する場合は厳冬期用のシュラフにしないと、とても寝られないのではないかと思います。恐らく今後の通行止めが発表されるタイミングはこれで早くなることが予想されるので、常に早めの行動を心掛けることによって近くのホテルに車で向かえないということも避けられると思います。

宿泊場所の予約方法はネットから空室のあるホテルに予約を入れるか、もしネットがつながらないような場合は観光協会や直接宿にかけまくるような形になるでしょう。これは宿探しの鉄則ですが、宿の前に来ていても電話で空室の確認をしてから行くのと直接フロントに行って空室の有無を聞くのとでは違いが出ると言われています。個人的には切羽詰まった状況を訴えるなら直接電話を入れて話をし、もし地域のホテル・旅館のどこにも空室がないと言われても寝袋持参で大広間を使わせてもらうことはできないかとか、車中泊のための場所だけでも提供してくれないかとかという交渉もやるだけやってみることが自分の身を守ることにもなるでしょう。

冬の車旅に雪というのは風情はあるものの、大雪で猛吹雪になってしまっては風情も何もあったものではありません。改めて今年から鉄道だけでなく高速道路においても早めの通行止めがあるということを肝に銘じて、予定があったとしても旅行そのものを中止したり、どうしても出掛けなくてはならなくなった中で立ち往生してしまうという最悪のケースというものを考えながら準備およびその場での対応を一通りシミュレーションした上で出掛けるようにしましょう。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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