東京オリンピックでの「サマータイム」導入は断念の模様

最近の政治の世界では自民党の思惑がそのまま政策として決定されてしまう傾向があるので、細かなことでもその後はどうなったのか? という「ニュースのその後」を追っていかないと、いつの間にか知らないことが決まっていて、その準備もできないままになってしまうということもあるかも知れないので、今回改めて東京オリンピックの時期に時間を前にずらす「サマータイム導入」についての続報からいろいろ考えてみます。

まず、今回のニュースソースは自由民主党が正式にサマータイムの導入を断念するということを11月21日に正式に発表したということにあります。その結果を受けて、東京オリンピックでのマラソン競技において、今までは午前7時とされていたスタート時間を繰り上げて午前6時頃にした方がいいのではないかという話も出てきているようです。今後、焦点はサマータイムではなくマラソンや競歩のスタート時間の前倒しに向かってくることが予想されますが、個人的にはサマータイムが日本で実施されることが無くなってほっとしたというのが正直なところです。

サマータイムが導入されると、オリンピックの年だけではなく何年かは続くと思われますので、特に切り替わる時の対応に難しさがあります。例えば、午前7時前くらいに起きて午前9時からの始業時間に合わせている人がいたとしたら、サマータイムに切り替わる直前には一気に2時間前後の時間が失なわれますので、普段午前0時くらいに床についていた方がそのペースで起きていてしまうと、サマータイムで遡る時間だけ寝不足になるでしょう。

さらに、長い間同じ生活パターンを繰り返してきた人の場合、一年に2回もそのパターンを崩すというのは、健康な生活を送る上で心配になりますし、さらに寝不足が重大な事故を引き起こす可能性のあるにも関わらず、明るいうちはできるだけ仕事をさせようとすると過剰労働も心配されるプロのドライバーにとっては相当辛い状況になってしまったのではないでしょうか。

実のところ、レジャーで車を使ってサマータイム中に旅をすることを想定しても、なかなか運転する人にとっては大変になるという気がします。東京において、夏至の日の日の入り時間は今の時間の午後7時くらいということですが、これでサマータイムになり2時間時間がずれてしまったら、その際の日の入りは午後9時(2018年の場合)ということになります。また2018年の夏至の日の日の出は午前4時25分ということですので、昼の長さは14時間ちょっとになり、長距離を走らせてなるべく遠くへ行きたい場合にはこの時間をまるまる使えるということにはなりますが、その分運転手の疲労は相当なものになるでしょう。

夜の9時なのにまだ明るいとハンドルを握っていて、たとえ遊びだとしても確実にドライバーの体力は消耗します。その分事故も増える可能性があります。車中泊でも周辺が暗くならないと寝られないというような方は、旅行中の睡眠時間も短くなってしまうかも知れません。そして、そんな体が披露した状態で目的地に到着し、その場所が川や海だとしたら、無理に泳いで水の事故の被害者になったりするかも知れないのです。

心配し過ぎと言われればそれまでですが、過去に私自身も一人だったり人を乗せて自分一人で運転を続ける中で、それが仕事でなくても時間に追われて進もうとする傾向はありました。夏はなかなか昼寝といっても車内では暑くて難しいですし、現状ですらも厳しいのにもし今後サマータイム導入となったら、極力夏のロングドライブは控えようかなと思っていました。今回の自民党の決定はしごくまっとうな決定だと思いますが、サマータイム導入検討ということがあたかもそのまま決定しそうなくらいに進んでいってしまいそうな状況というのは大変恐いですね。今後も様々なニュースの中で自分の生活や車を使ってのレジャーに直接関わるようなものがあれば、ここで積極的に紹介させていただこうと思っています。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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