どうすれば車を使ったテロから身を守れるのか

フランスのニースで起きたテロの手段は、過去のいかなるテロよりも現実的な恐怖を私たちに植え付けるものでした。被害に遭われた方のご冥福をお祈りするとともに、改めて日本でこうした事件が起こることも考えなければならないと強く思いました。

今までのテロの手段というのは自爆テロや銃の乱射という日本で起こることが考えにくいものでしたが、今回は大型トラックで花火見物に集まった群衆の中に突っ込んだことにより大勢の犠牲者が出たものということになります。トラックに乗っていた犯人はその上で銃を乱射したそうですが、車で突っ込むだけでも多くの人の命を奪うことになるので、日本で同じような事が起こったらどうなるかとつい悪い方に考えたくもなろうというものです。

実際問題として日本でこうしたテロが起こり得るかと考えた時、多くの人が夏にお祭りや花火大会で集まる中、車で突っ込むことはテロリストがそう決断してしまったら防ぐことはできません。どんなイベントであっても全ての場所から車を締め出すことができないですし、今回のテロに使われたトラックも地元スーパーのトラックだったという目撃情報もあります。日本においてももし宅配便のトラックやコンビニ配送用のトラックが強奪されたとしたら、人々は荷物の配送をしていたり、イベントで売り切れた商品の補充のために回っているんだなと思って、トラック自体の存在をあえて怪しむ人はほとんどいないと思います。

となると、恐れるべきは営業車として認知されているトラックの運行における管理がどこまで行なわれているかということになるでしょう。一昔前の車ならセルモーターにキーを差し込んで車を動かすタイプの車がほとんどなので、ドライバーが持っているキーを強奪したり盗んだりすれば車を乗っ取られてしまいますが、最近の車ではドライバーがキーを入れてセルを回さなくても、キーを自分の体のどこかに付けておき、ボタンを押すだけでエンジンスタートする車が増えています。

少なくとも営業ドライバーの運転する大型トラックはこうした形のものにしておけば、運転手が常にキーを手に持っていなくても動かすことができるので、盗難や強奪を防ぐ対策としてはそれなりに有効ではないかと思えます。キーを相手に渡さずにその場から逃げることができれば、車を乗っ取ろうとした人が車を移動させようとしても、エンジンすらかからないわけですから、結果的に車を乗っ取ることはできなくなります。こうした対策を講じても、逃げ遅れた場合などに車を乗っ取られることはあるでしょうが、様々なケースを想定する中で、単純な方法だけでは車を乗っ取ることができない対策を取ることは無駄ではないような気がします。

もちろん、自家用車でもこうした仕組みのある車に乗っている方についても、誰にでもわかるところにキーを置きながら運転するのではなく、常に自分の身体のどこかに付けておくようにすれば、旅の途中で置き忘れたり盗まれる可能性は低くできるわけです。ドアの開け閉めにはキーを使わず、キーを持った状態でドアのところの小さなボタンを押すことでドアロックとアンロックをすることで開け閉めできる車に乗っているなら、あえてキーロックの解除にリモコンキーを使わずに行なうようなクセをつけておけばいいのではないかと思います。ただ、設定の関係でボタンを押すと警告音が鳴るようになっている車もありますので、注意が必要です。他の注意といえば、ズボンなどのポケットにキーを入れていて落とさないように、ポケットに穴が開いていないかを出発前にはちゃんと確認することも忘れないでください(^^)。

また逆に、多くの人が出ている所で被害に遭わないために、イベントに参加している中で気を付けたいことについても考えてみます。まず基本的には常に周辺に気を配り変な動きをしている人間および車がないかどうか、道路を歩いている時には常に注意するということも大切ではないかと思います。今回のように覚悟の上で人が集まっているところに突っ込むような車というのは、周辺の車の流れからすると他の通行車とのスピードの違いなど、ちょっとおかしいと感じるような走行をしている可能性があります。また、テロではなくても居眠りをしていたり突然意識がなくなったまま車が走っていたりして歩行者の列に突っ込むケースもあるわけですが、そうした車もまっすぐに走っていなかったり、運転者が正しい運転位置にいないなど、普通とは何か変わった走り方をしている場合が考えられます。

そんな時には、すぐにその場から逃げられないほど人が集まっている所で、さらに道路に面している所にいたらまさに今回のニースのテロの被害者のようになってしまう可能性も0ではありません。イベントを楽しみながらも、いざという時にはすぐに安全な場所へ避難することができるかという事を考えながら動くことが、今後の日本で起こって欲しくはないですが、楽しいイベントだということはあっても、常に次にどうするかという事を考えながら現場では冷静に動けるようにすることが大切なような気がします。


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