いつまでも続かないかも知れないスマホアプリの世界

Androidスマホを使っている人にとって、ごく簡単にラジオを録音することができる「Raziko拡張」という有料のアプリがありました。これは「Raziko」という日本の民放ラジオを聞くことのできるアプリの「radiko」と一字違いですが、当初はエリアを変更することによって全国の地方のラジオを無料で聞くことができたので重宝していた方も多かったのではないでしょうか。しかしradikoプレミアムという、有料にて全国の地方ラジオを聞くことができるサービスが開始されたことで、Razikoの全国のラジオの聞ける機能は使えなくなりました。

それでも、私がRazikoを使い続けていたのは、最初に紹介した「Raziko拡張」という有料アプリを使うことによって番組表から予約聴取および予約録音が簡単にできるというメリットが有りました。私はその機能が使いたいために、いつもは使っていないタブレットを録音専用にしてそこに「Raziko」と「Raziko拡張」を入れて録音したラジオ番組を楽しんでいたのですが、それが急にできなくなりました。

というのも、先日radikoのバージョンアップがあり、一週間の間は過去に放送された番組をradikoのアプリで聞けるようになったのですが、そのアップデートを済ませてしまったとたんRazikoアプリが起動しなくなってしまうのです。普通の方はスマホのアプリについて自動更新にしてしまっている方が多いと思いますが、今までと同じようにRazikoを使うためにはradikoアプリのバージョンを前のものに戻すしかありません。

私の場合は必要な対策として、以前使っていて今は使っていない端末を売ったりしないで確保しておき、いざという時にはその中に残っている昔のアプリをインストールし直すことはできます。しかし、今後radikoが更なるアップデートを繰り返していくことを考えると、古いバージョンのアプリがいつまで使えるのかもわからないということになります。

まあ、今までほとんどコストを掛けずにラジオを予約録音できていたことがラッキーだったと考えることもできます。所詮パソコンのアプリやソフトは状況によってはかなり使える期間が限られると思っておいた方がいいのかも知れません。

今後の事について考えられるのはスマホ用にradikoを予約録音することのアプリを追加する方法ですが、私が以前何の気なしに購入していたWindowsパソコンのシェアウエアでラジオ録音ができるソフトを押さえてあったので、しばらくはそのソフトを使ってラジオ録音はするつもりです。ただこうしたシェアウエアでもやはりそれもソフトだけでなくOS自体がバージョンアップを繰り返していく中で使えなくなる時期が来ることは間違いありません。そうなると、どうすればいいのか考えた時、やはりスマホのアプリというのは状況によっては今までうまく使えていたものでも使えなくなる可能性を考えた上で便利に使うべきだなあと思うわけです。

今回紹介したラジオを予約録音するという技術はかなり枯れた技術であり、個人的にはどんな端末でも再生できるMP3形式で録音できればいいなら、普通にラジオの録音機能があるものか、ICレコーダーにラジオチューナーがあるものを入手した方が長く使える可能性は高くなるでしょう。現在スマホやパソコンでラジオを録音している方も、念のためソフトのバージョンアップと関係ないハードを予備として用意しておいたほうがいいケースもあるのではないでしょうか。

最後に、この文章を書く中で、諸悪の根源はradikoがアップデートしてしまったためという気持ちになりかけたところもあるのですが、実は必ずしもそうではないというケースもありますので、状況によってはスマホでのRazikoを使っての録音を止め、新バージョンのradikoを使う方がいい場合があります。それがradiko新バージョンの目玉機能である「タイムフリー機能」を使うと、低速でもモバイルインターネットが使える環境にあれば、好きな時に現在に一番近い時間に放送された最新のニュースや交通情報・天気予報を過去にさかのぼって再生させることが可能になります。

これは、普通のラジオで実現させるためには全ての放送局を24時間録音し続ける必要があり、現実的ではありませんが、スマホに入れたradikoからなら一週間前の番組までは基本的にどの番組でも再生することができるようになっているので、その事自体は旅行中にも便利な機能として使った方がいいだろうと思っています。


カテゴリー: モバイル関連コラムコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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