出入りの激しい駐車場は路上なみに危ない

東北道の安達太良サービスエリアで悲惨な事故が起こってしまいました。東北へ出掛けた時にはこのサービスエリアを使ったことがありましたが、ごく普通のサービスエリアのように感じていたのですが、とにかくテレビのニュースでは観光バスが人を轢いてしまったという事故について、私の見たニュースでは主にバスの運転手がどのような勤務体系だったかとか、入社してどのくらいかという情報を流して終わりでした。

これだけ見ると、やはり車と人との事故ということでバス運転手の方に大きな過失があるという基本的な事実を改めて確認したということになりまして、バスだけでなく乗用車に乗っている場合でも駐車場周辺を歩いている歩行者に十分に注意して車を動かすことは忘れないようにしないといけないということになります。

こうした事を前提にして、さらにサービスエリアを利用する側として考えなければならない事も同じように考えてみます。高速道路のサービスエリアというのは休憩施設であるため、車を安全に駐車したら車から降り歩くことになります。車と歩行者との関係というのはどちらにも当てはまるわけで、特に車から降りた時にどうしたら安全に移動できるかということも考えておいた方がいいのではないかと思うのです。

というのも、今回の事故を報道したニュースを検索していたら、どんな状況で事故が起こっかたと言うと、被害者の方も別の観光バスに乗っていた人だったらしく、恐らく事故を起こした観光バスが駐車していた場所と近いところにその方が乗ってきた観光バスも停められていたことが想像されます。そして、もう一つ重要な情報を入手することができました。

というのも、今回被害に遭われた方はたまたま靴の紐がほどけているのを外に出てから発見し、その場でしゃがんで靴紐を結ぼうとしたところ、死角になったのかはわかりませんが、不幸にもバスの前でしゃがんでしまったことでバスを避けられずに轢かれてしまったということなのだそうです。観光バスが動き出してすぐに事故が起こったということを考えると、問題の観光バスの並びに被害者の乗ったバスが停まり、大挙してバスから降りていく中で人の流れの中ではなく、他のツアー参加者とは離れて移動する途中にたまたまバスの前でしゃがんで靴紐を直そうとしたことが予想されます。

ただ、それでも観光バスの運転手の方に安全確認義務があることは間違いありません。バスだけでなく車を運転するということはそれだけ責任が重いと言えるわけですが、いつも運転手が万全な安全確認をしてから発車してくれるという事でもないので、自分が歩行者になった場合の心掛けも必要だと改めて思うところです。

普通の駐車場の場合、大型の観光バスは入ってはこないので、乗用車の前でちょっとしゃがんでもお子さんでもなければ乗用者から見えにくいということはないと思いますが、やはり大型トラックや観光バスが出入りをすることが多い道の駅や観光施設に加え、高速道路のサービスエリアの駐車スペースに近いところでは駐車場内で立ち止まったりしゃがんだりしないで、とにかく段差のある歩行者用のスペースに移動し、そこで靴紐を直すなり同行者とおしゃべりするなりする方を選ぶ方がいいというわけです。

さらに、この事故の話を聞いて思ったことには、よくサービスエリアの駐車場が混んでいて、普通車の駐車スペースが見付からない場合、他の車が出るのを待たないで大型車の駐車スペースに停めてしまう際の危険さです。今回の事故が起きたシチュエーションがそのまま起こる可能性があることは十分におわかりかと思います。単に空いているから停めるということは、特にお子さん連れで旅行をしている場合、頻繁に大型トラックや観光バスが出入する所から歩いて移動することはやはり危ないので、やはりサービスエリアでは入口から指示される駐車場所に従って、小型車のスペースに空きを見付けて、どうしても空いていない場合は他の車が出るまで待ってから駐車するようにするのが基本だと思います。

ちなみに、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などサービスエリアの駐車場が混雑する場合には専門の誘導員が立ってくれることもあるので、現場ではそういう方の指示に従って駐車すれば、たとえ駐車場所が普段の駐車スペースと違っても安全性には考慮されていると思います。くれぐれも、普通車と大型車が混在するサービスエリアなどの駐車場は、その時の行動によっては危険な場所にもなり得ることを理解した上で十分に安全を確保することを心掛けましょう。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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