携帯電話のキャリアから始まった通話定額プランというのは、一部MVNOにもサービスが開始されて様々なプランがあります。昔の常識から言うと携帯電話の通話料はとにかく高いというイメージを今も持っている方は少なくないと思いますが、現在は自分に合った通話定額のプランを選べばそんな事はなくなっています。
まず、何よりも携帯大手3社には時間・回数制限のない「かけ放題」プランがあります。3社は横並びで、ガラケーが2,200円/月(税抜価格 以下同じ)、スマホ2,700円でかけ放題プランが実現できます。このプランは通話時間が長くなることがある人には有難いですが、一回ごとの通話時間について細かい計算をしたくない人やできない人にはあえてこちらのプランをおすすめします。
特にシニア層の方が使う場合、普段はSNSはおろか全く電話をしない人でも、たまにお友だちに電話をした時に1時間や2時間話しまくってしまうというのは、普通にあることです。というのも、現在は友人と各種メッセージアプリのやり取りでずっとスマホの画面から目を離せないのと同じように、電話しか離れての通信手段がなかった頃には、数時間掛けての長電話でコミュニケーションをしていた事は普通にあったことです。さらにトイレに行ったり食べ物を持ってきたりする間も電話を切らずにお互いに待ち時間もある中で通話時間が伸びたケースもあったそうですし。
しかし家の決まった場所に電話があった昔と違い、今の携帯電話は電話を持って移動することができたり、さらにイヤホンマイクを使ったりすれば手も疲れません(^^;)。過去に長電話をした記憶がある方は、普段それほど電話はしなくても、何かあって連絡を取るかも知れないと思える人がいる場合は「かけ放題プラン」にしておくことをお勧めする所以です。
他のかけ放題プランでは、Y!mobileが一回10分で月間300回までというかけ放題プランがあったり、多くのMVNOで標準となっているのが5分定額、オプション料金を安くするために3分や1分定額というものもありますが、極端な考え方をすると、友人や家族との通話しかしないというなら一番安い1分定額でも十分だと思います。もし長く話したかったら、いったん電話を切ってからLINE通話なりSkypeなり、同じサービスを使っている同士が無料で通話できるサービスに移行すればいいと思うからです。この使い方なら1分定額も必要ないと思う方もいるかも知れませんが、学生で全ての友人や家族とSNSですでに繋がっていればいいのですが、そうでない方と最初にやり取りをする場合にはこちらから電話をする場合も考えられます。また、お店に予約の電話をするとか、緊急電話をするような場合にはやはり電話番号を持った方がいいかなと思います。
ですから、3分なり5分なり10分なりの定額のどれを選ぶかについて考える場合、主に友人や家族以外の人とどのくらい電話するのに時間を掛けるかという事が重要になるでしょう。ついついそれほど親しくない人とでも話が長くなってしまうならかけ放題を選択すべきでしょうし、要件だけ伝えればすぐに切ってしまうなら3分や5分でも十分です。もし不安なら、5分掛け放題プランだけでなく、1分や3分のプランもあるところで契約しておき、必要に応じてかけ放題の時間を変えられるようにしておくのもいいかも知れません。