限られた量の水分を少量ずつ摂るのに適したボトル

普段当り前に蛇口をひねれば水が出ることに慣れていると、水を得ることに窮した場合に困ることになります。災害時に支給される水というのは給水車から直接受けるか、ペットボトルで渡されるようになるかでしょうが、そうしていただいた水をどうやって飲むのか、特に飲める水をみんなで分ける場合には考えなければなりません。

ペットボトルに直接口を付けて飲んでしまうと、それだけでもうその水は飲めないと拒絶する人もいます。また、季節にもよりますが口を付けたボトルを大事に飲むあまり、飲み口が不衛生になり感染症を引き起こす可能性も出てきます。専用のボトルでも直接口を付けて飲むタイプのものは、常に衛生的に洗える状況でなら便利ですが、災害の時には使い捨てできるペットボトルの方がまだましという状況も出てきます。

ペットボトルの小さな蓋をカップ代わりにして少しずつ皆で水分を補給したという話は東日本大震災の時にそんな話を聞きましたが、あまりに少量では口の中の渇きを潤すことも大変です。私はそうした状況を見越したわけではありませんが、少量ずつ水分を補給できる小さなカップの付いた象印の真空断熱ボトル「SS-PC20」「SS-PC25」のうち、私は大きい方を購入しました。

2つの製品の容量は「SS-PC20」は200mlで「SS-PC25」は250mlです。私の購入理由は、一人で時間を掛けてコンビニコーヒーを楽しもうと思ったからです。200mlならレギュラーサイズ(ホット)がまるまる入り、250mlだとラージサイズを入れるとほんの少し余ります。温かさを保ちながら少しの量を付属のカップで時間を掛けて楽しもうと思ったのですが、このカップの容量が口の中を潤すには絶妙のサイズであることに気付きました。

このボトルに水を入れて使う限りは内部の洗浄はいりませんし、カップの部分についてはウェットティッシュで拭きながら飲むようにすれば、一人で独占することなく回りの人とのシェアが可能になります。少量ずつ飲んでいくことで、少ない水を大切にしながら飲んでいけます。

さらに、避難所で500mlのペットボトルを支給された場合、大きい方のSS-PC25に移しても半分は他の人と水をシェアできます。ペットボトルに残った方の水は早めに飲む用途にして、このボトルに入れた水についてはエコノミークラス症候群が心配される夜間の水分補給に使うなど、飲みきりボトルでは一人で一気に飲んでしまうところ、工夫次第でいろんな用途に使えます。

加えて、真空断熱ボトルという事を生かし、もし白湯の形てボトルに入れていただければ、夜間に体が冷え切ってしまっている方に少しずつ分けてあげることで、多くの人と温かさを共有できるでしょう。

普段使いでも最初に紹介したように、喉が渇く前に少量ずつ水分補給をするということでは、こうした小さなカップ付きのボトルというのは重宝するように思います。昨今のマイボトルブームで挙げられるボトルとは一線を画す製品ではありますが、一つ常備しておくといろいろ便利に使える可能性のあるボトルとして、改めてここで紹介させていただきました。


カテゴリー: 真空断熱ボトル | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す