知りたい情報

普段からの生活リズムが大きく崩れ、昨日から始まった選抜高校野球の開幕でほっとした方も少なからずいるかも知れません。なぜ高校生の中でも野球だけが特別扱いなのかという議論は置いておいて、季節を感じるイベントが軒並み中止に追い込まれている中、識見を簡素化し、極力電力需要を抑えるようなやり方で行なわれている事には一定の評価を与えてもいいのではないかと思います。

ただ、昨日の第三試合の終了間近になって、東電の福島原発から煙が上がったというニュースが飛び込んできて、結局高校野球中継はそこで終了してしまいました。たまたまその時に中継していたのがNHKのメインチャンネルである総合放送だったこともあったのですが、現状でNHKは地上波2波、衛星で3波持っていて、地デジでもサブチャンネルを持っているのですから、サブチャンネルの方で野球を終了まで続けてもいいような気もしました。

ここまでの衛星放送を含めたテレビ局の放送する番組を見て、特に衛星放送の存在意義とは何かと思われるような事例が多く見受けられました。以前、地デジについて、わざわざUHFのアンテナを立てるよりBS17で東京ローカルの地上波が見られるようになっているのなら、それを開放すれば済むだろうということを書きましたが、今回の地震報道について地上波と同じ番組を垂れ流すBS民法各局のやり方に個人的には大いに失望しました。どのチャンネルを見ても地震情報ひとつとっても横並びの報道が目立ちました。BS専用のテレビというのはないわけですから、よほどの難視聴地域でない限り、わざわざBSで地上波と同じ内容の放送を見なくてもいいわけです。BSの中でもとある局などはニュースすら流さず環境映像を垂れ流していて、実際私たちの必要な情報というのは一切流れてきませんでした。

災害情報にラジオが見直されているというのはここで何回も書いたことですが、特に衛星放送の場合は停電になればほぼ見ることができないということを考えると、インターネットに全く劣るような感じがしてなりません。インターネットの場合は無線局を利用していれば、そちらの電源さえ確保できていれば携帯電話やスマートフォンで情報を入手できます。特に車で移動中の場合は、ワンセグ放送でさえ受信することは難しい場合が多いので、私の場合はラジオでの情報とインターネットのニュースを使いわけるような形で情報収集をしています。話は元に戻りますが、昨日の高校野球を中止までして伝えているニュースは、原発から煙が出たというものでしたが、それを何度も何度も繰り返し伝えるだけというのでは、通常番組を潰してまで伝えるべきものなのか、個人的には判断に苦しみます。

結局のところ今のテレビは情報をこちらに押し付けているばかりで、まだ新聞からの情報のほうがこちらに主導権がある分イライラしないで済みます。特に、移動中に情報がほしい場合でも、なかなかこちらの知りたい情報が入ってこない状況がありますので、やはりそうした事を考えると、ネットによる情報収集ができるような環境を作っておくというのも、これからの車中泊の旅に出るにあたって必要な事なのかなと思います。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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