あなたに合うMVNO選び その2 動画を見たりダウンロードにも使いたい場合

前回も説明しましたが、今回解説する出先でも動画を見たりダウンロードも十分にできるというプランは厳密にはあり得ません。しかし、今出ているプランの中でも高速無制限をうたっていたり、高速クーポンの量が携帯大手よりも多く用意されているプランもありますので、その範囲や時間の中で利用する分については快適に使える可能性はあります。まず、高速無制限でのプランを提供しているMVNOについては2社あります。

・b-mobile 高速定額 1,980円/月(税抜 以降の表示も同様です)

無制限プランを行なっているMVNOでは最安ですが、スピードテストでは高速が出ていても、YouTubeでは5~600kbpsあたりまで制限されているのではと発信しているネット上の口コミがあります。そもそも混雑する時間になると200kbps以下になったとスピードテストの画面をアップしている方もいました。こうした例示だけでは信ぴょう性に欠けるところはありますが、逆に全ての時間で高速を維持できるかと言うと、そうでもないでしょう。他のMVNOのプランと同じように、やはり多くのアクセスが集中する場合には速度低下が出るようです。

・U-mobile 無制限プラン 2,480円/月(税抜)

それなりに高速で使えるというネット上の口コミはあるものの、無制限プランでも規制されると普通のMVNOの最低速度より遅い128kbpsまで落とされる可能性が0ではないことがU-mobileのホームページに記載されています。制限される目安が公開されていないので確かな事は言えませんが、以前は3日間で1GBだったのが今では2GBでその日一日は規制されるようになったというような話もネットでは出ています。この話が真実だとすると、現実には無制限とは言えないような気もするのですが、だからこのプランがだめかというとそうでもありません。制限されないように使う工夫をすることで、後述の高速クーポンのプランよりも安く使える可能性があります。

以上のような内容はあくまでネット上の情報を見て書いたものに過ぎないのでどこまで信ぴょう性があるかというのは明らかではありません。ただ、どちらの高速無制限のプランであっても、動画を見続けたり大きなファイルをダウンロードし続けるような事をやると規制されて低速での通信を強いられることは間違いなさそうです。そういうわけで、紹介した無制限プランを契約する場合は、加入前からこうした規制が掛けられる可能性があるということを十分理解した上で契約するべきでしょう。

それでも、高速通信を大量に使いたいという場合は、無制限プランを契約するよりも高速クーポンが大量に付いたプランにするという方法があります。ここでは携帯大手三社が普通に提供する7GBより相当多く使い出がある月/20GB以上のデータプランがあるところをピックアップします。

・DMM mobile 20GB/月 4,980円

テレビコマーシャルでもお馴染みのDMM mobileですが、元回線はIIJmioなので信頼感があります。さらに、余った高速クーポンは翌月に繰り越しができたり、専用アプリで高速と低速を切り替えできるので、使う時だけどっと使うようにすれば、無制限プランが使えないと嘆いている方には以外に使える可能性もあります。余った高速クーポンは翌月まで繰り越しも可能です。

・イオンモバイル 20GB/月 4,980円 30GB/月 6,980円 50GB/月 13,800円

人気集中でサービス開始後すぐに契約できなくなるなど、いろんな話題が出たイオンモバイルですが最大で月50GBプランまであります。さらに残したデータは翌月繰り越し可なので、あまり使わない人が紹介した高速クーポンの多いプランを契約していまうと高速クーポンを余らせたまま使わずに終わってしまうので注意が必要です。元回線はIIJmioで、高速と低速の切り替えも可能です。

・イオンデジタルワールド
https://shop.aeondigitalworld.com/shop/c/ca116/

・Tikimo SIM 30GB/月 6,400円 50GB/月 11,000円

Tikimoという名前にピンと来ない方もいるかもいるかも知れませんが、ここは昔からインターネットプロバイダとして事業を行なっている「TikiTikiインターネット」です。

ここには20GBのプランがありませんので30GB以上のプランを紹介しますが、携帯大手3社が7GBそこそこしか高速で使えないと思えば、30GBのプランなどはなかなか使えるのではないかと思ってしまいます。ここも元回線はIIJmioであるそうです。こちらも使い切れなかった高速クーポンは翌月にのみ繰り越せます。

ただし、ここはイオンモバイルと比べて30GB以上のプランが安い代わりに気を付けなければならないところもあります。まず、通信カードの種類において、今ではほとんど利用する人がいなくなったからとは言え、標準SIMが用意されていませんので、対応の端末を利用しようと思っている方は注意して下さい。また、ここはデータ通信専用の契約であっても3ヶ月までに解約すると解約金が別途2,000円かかります。

こうした事を総合すると、常に30GB以上使うような方にはおすすめですが、毎月のばらつきがある場合はプラン変更にも手数料がかかるのでご注意下さい。

結果的に、ここで紹介した定量プランのコースを提供するMVNOは全て回線をIIJmioから借りて提供していることがわかったので、高速クーポンを使い切れば200kbpsとなり、低速で3日間366MB以上使うとさらなる速度規制がされるのですが、これだけの大量に高速クーポンが付くプランであれば、クーポンを使い切った時点で無茶な使い方をすることもないでしょうし、その後の規制の事までは考えなくてもいいでしょう。

ちなみに、私がスマホとパソコンで思い切り動画なども使いつつWindowsUpdateまでやった時の最高消費量がぷららモバイルLTEの無制限で使った時で、月30GBあたりでした。月30GBで収まるなら、予算としては5千円から6千円くらいが目安となるでしょう。自宅だけでなく外でもバリバリネットを使いたいという場合は、実際のスピードと規制の内容があやふやなデータ無制限プランよりもここで紹介したプランを契約した方がいい気がします。

紹介した中でDMM mobileとイオンモバイルの20GBクーポンの料金が同じになっていますが、実はイオンモバイルが格安のプランを出すまではもう少し高い料金になっていました。ある意味、DMM mobileの営業方針には別のMVNOがさらに安いプランを出してきたとしてもその料金に追随してくれるのではないかと期待が持てるとも言えますが、イオンモバイルには店頭で簡単に手続きをしたりアフターサービスを受けることができるというメリットも有ります。どちらがいいかというのは個人の好みで決めることになるでしょうが、ネットで完結させたいならDMM mobile、実際に店頭でいろいろ聞きながら契約したければイオンモバイルがいいでしょう。

また、毎月多量のデータを使うのではなく、旅行に出る時だけ使うような場合は、賢い運用方法があります。例えば、ゴールデン・ウィークや年末年始、お盆期間など旅行に行く期間が決まっていて、その時しか多くは使わないというなら、普段はDMM mobileやイオンモバイルで月間3GB程度の月千円くらいの契約で使っておき、旅行に出る前の月から20GB以上のプランに変更すれば、翌月くりこしの恩恵を受けつつ2ヶ月間は十分にデータ通信を使えます。その点ではDMM mobileやイオンモバイルでは高速と低速の切り替えが可能ですので、旅行へ出る前にはできるだけ低速でやり過ごしておいて、旅行中は十分に高速通信が使えるようにデータ量を調整するという方法もあります。あくまで自分のお財布と相談になりますが、どうしても外で高速通信を使いまくりたいという方は、このような方法についても参考にしてみてください。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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