モンベル 浮くっしょん

車に乗っている状況で、車ごと流されてしまうなんてことは東日本大震災における津波の映像を見るまでは、私は考えることがありませんでした。しかし、冷静に考えてみると車に乗っていて水没してしまう危険性というのは地震以外にも結構あるのですね。

車自体が海や川に飛び込んでしまう場合もあるでしょうが、高架下で渋滞していて、ゲリラ豪雨に見舞われたような場合に一気に水かさがまして車が水没してしまう可能性だってあります。そんな場合に備えて窓ガラスを叩き割るハンマーは用意しているものの、そこから安全に脱出するためにはもう一工夫必要になります。

今回紹介するモンベルのライフジャケット「浮くっしょん」は人気商品で、オンラインショップでは品切れの状態ですが、昨日用事のついでに近くのモンベルショップで確認したところかろうじて大人用のものが1つ残っていたので、ちょっと考えたあげくゴールデンウィークのお出かけ用にカバーと一緒に1セット購入してしまいました(^^;)。

ライフジャケットの種類としては、空気を入れて膨らませるようなタイプではないのでパンクの心配はありません。また、災害をそうていして作られたものらしく、写真のように非常時のために名前を書いておける名札および、大きな音で鳴るホイッスルが付属しています。

さらに、説明書がなくても装着の仕方がわかるように使い方がライフジャケット自体に図で描かれており、事前に何回か身に着けておけばまず間違えることがありません。ライフジャケットの値段というのはそれこそピンからキリまでありますが、私の場合は車の中で邪魔にならずに入れておきたいと思っていたので、以前からこの商品が気になっていました。別売りのコットン製カバーを装着すると、下の写真のようになるのがこのライフジャケットの最大の特徴です。

下にあるのが普通のサイズの座布団ですが、カバーを付けたライフジャケットは製品名どおりクッションのように扱うことができます。その素材からか体重をかけてもほとんど沈み込まないので、車の中で使っても便利そうです。

この写真のように車の中でお尻に敷くクッションのように使ってもいいですが、意外とよさそうなのは、運転するシートの腰にあたる部分に置き、長時間の運転による腰の負担を軽減する効果がありそうな気がします。また、車外に出て休憩する際にも地面からの冷たさをシャットアウトしてくれるので、汚れ防止のためにシートと一緒に使えばかなりよさそうですし、ライフジャケットとしての利用を普段は全く考えないまま旅行の際には便利に使えるようなグッズではないかと思います。

持っているだけで安心してしまうようなこうしたライフジャケットですが、もちろんこれを着用して必ず命が助かるわけではないことは自分でも承知しています。背泳ぎのような格好で漂うような正しい使い方をしていても、瓦礫に巻き込まれてしまう危険性は大きく、そうしたことがないにしても投げ出された場所の水温が極端に低いような状態ではずっと水に浸かっていると低体温症になる危険性があります。それでも、ライフジャケットがない状態で水の中に投げ出されてしまった場合は姿勢を保つだけでも体力を消費するようになってしまうので、安全に漂いながら助かる手段を冷静に判断するためにもこういったものがあるとないとでは全然違うと言えるでしょう。

実は当初、こうしたものを用意するのに比較的に安価に売っている釣具屋さんにあるようなものを買って、天井にネットを張って頭の上に置いておこうかと思っていたのですが、購入してみてクッションとしての使い勝手は車中泊用としても十分使える手ごたえを感じました(^^)。家族で車中泊の旅をされる方は人数分必要になってしまう場合が多く、出費的にも痛いかも知れませんが、海や川のレジャーでも使えるということもありますので、今回紹介したモンベルのものに限らず、車へのライフジャケットの設置を検討してみてもいいのではないでしょうか。



カテゴリー: 防災用品・防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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モンベル 浮くっしょん」への2件のフィードバック

  1. acefeel

    クッションにも 使えるっていいですね。買って備えているだけだと 隅の方に
    行ってしまって いざというとき 取り出せないってこともあるような。
    これだと いつも そばにあるね (*^。^*) いい買い物でしたね。

  2. てら

    はっきり言って、これが実際に役立つような状況になるのは困るのですが(^^;)、クッションとしての使い勝手も良さそうなのでこれからは車の中に常備しておこうと思います。
    ただクッションとして使うためには、別売りで600円するカバーが必須です。本体(大人用)は5,000円するので、家族が沢山いるとお財布の中味が心配になるかもしれませんね。

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