2013年8月21日にNHK総合テレビで放送された「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」は久しぶりにじっくりとテレビに集中して見てしまいました。テレビというのはどうしてもその場その場を切り取り、制限時間もあるので、なかなか見ているこちらの見たいものすべてを見られるわけではありませんが、その中で心に残った言葉があります。主に若い人に向けてのアドバイスですが、「文化を学べ」ということです。
文化とひとくちに言ってもいろんなものがありますが、個人的にはまがい物ではない本物と思うものを見たり聞いたり読んだりすることで、それが自分の中の血や肉になるのではないかと思います。先日紹介した博物館や美術館に行くのも、紙に印刷されたものではない実物の有名な作品や、実際に歴史の中で使われたものを直に見ることでいつかはそうした体験が役に立つのではないかと思うので行くという感じでもありますし。
私がそんな考えを持つようになったきっかけの一つが、実は美輪明宏さんが歌ったシャンソンだったりします。私自身、ずっと日本で過ごしていて、育ってきた環境にシャンソンなんてものは全くありませんでしたから、もし美輪明宏さんがシャンソンを歌っていなかったら、シャンソンというジャンル自体を聞きもしないで軽蔑していたかも知れません。
この曲は美輪明宏さんが作ったものではありませんが、まさにこの唄の精神を実践されているかのような生きざまを感じるとともに、単なる表面的な面白さということだけでなく、その奥に何があるのかということを考えながら文化的なものに接するようになりました。本物と偽物を見分けるのはなかなか難しいものですが、それでもできるだけ本物に近いものをここでも紹介できるようにしていきたいと改めて思います。
美輪さん 好きだなぁ。文化を学ぶって いいね。
旅をすることでも文化を学ぶチャンスができますね。ただ、番組の中で美輪さんはお芝居やコンサートで全国を回っても、ホテルと会場との往復で全く外に出ずに観光もしないとおっしゃってましたが(^^;)。