安定して生しらすを食べたいなら冷凍生しらすという選択も

前回の富士山世界遺産センターへのお出掛けの続きです。見学は午前中で終わりましたので、富士宮市内で焼きそばを食べるという手もあったのですが、それはやめにして帰りがてらどこかに寄ろうと思って東名富士川上りサービスエリアと道の駅「富士川楽座」が隣接しているところへ行ってみたのですが、連休にかかる日であることもあってかお昼時には大混雑で落ち着いて食べることは不可能に思えたので、さらに場所を変えて昼食をいただくことにしました。

富士市から近く土地の名物をということでは、由比の桜えびがすぐに思い付きますが、有名店へ出向いても観光客はかなり多いでしょうし、まだぎりぎり食べられそうなしらすを狙って富士市内にある田子の浦港を目指すことにしました。

ここで、昨年から今年にかけての全国的なしらす漁について書いておきたいのですが、黒潮の大蛇行が原因とも言われていますが、漁に出ても全くしらすが取れない日が続いたこともあり、生しらすを食べたくてもその日にしらすが取れたかどうかで生しらすが手に入らず、釜揚げしらすしか食べられない日が多かったというのが今シーズンのしらす漁でした。

カーナビには田子の浦漁港食堂の場所をインプットして出掛けたのですが、食堂の前まで行ったところ、何と2018年は4月1日から開く予定になっていることがわかり、このままではお昼自体を食べられないと思いながらも「しらす街道」と書かれた道を走っていたところ、見付けて入ったのが地元の水産会社が経営しているしらすを中心とした食堂でした。それが、「しらすの八幡」本店に併設されている「お食事処 やはた亭」です。詳細についてはブログの内容から変更されることもあるかも知れませんので、公式ページへのリンクを紹介しておきます。

http://yahata1968.com/

このお店は、入るまではわからなかったのですが様々な注意事項があります。まず、営業時間が平日11時から14時で終了(土日祝日は開店が10時から)と営業時間がお昼だけと短いので、そもそもスタートの時刻が1時間ずれていただけでも食事はできなかったと思います。ですから、これを読んで食べに行きたいと思われた場合は公式ベージから営業時間をきちんと確認して出掛けられることをおすすめします。

また、このお店は基本的にセルフサービスのお店で、食券の購入が必要になります。メニューについては公式ページからご確認いただくことになりますが、発券完了された時間でオーダーが厨房に入っているので、空いている席に座ってお茶やお水も自分で用意しながら食券に書かれている番号が呼ばれるのを待ちます。私が頼んだのは公式ベージによると人気No2らしい「八幡御膳(1,300円)」でした。

このお膳の特徴は「生しらす」「釜揚げしらす」「生桜えび」の三種が同時に楽しめることですが、ただ楽しむだけなら人気No1の「駿河三色丼(1,000円)」で十分であると思うのですが、この八幡御膳はごはんのお代わりが自由なのです。空になった容器を持っていくと、ごはんを盛った容器と取り替えてくれます。なお、人によってごはんの量に差が出ないように、機械を使って定量のごはんが出てきます。

さらに、そのまましらすと桜えびをおかずにして食べたり、ごはんの上にのつけて丼のようにして食べるのも可能なのですが、さらにお店ではお茶を用意しているコーナーに温かいだしが入ったポットを用意していまして、残ったしらすや桜えびをごはんにのせ、このセットに付いてくる高菜・ちりめん山椒・わさび漬けといっしょに盛り付けてだしをかけるとお茶漬けとしても楽しめるというわけです。

少食でごはんを多く食べられない方なら「駿河三色丼」で十分だと思いますが、ごはんをお代わりして食べられる方は、300円足して駿河湾の味を十分に堪能してみて下さい。

なお、今回食した「八幡御膳」ではどうなっているかはわかりませんが、当日に漁に行ってしらすが取れないと、生しらすを出さない食堂がある一方で、安定して生しらすを供給するには、ちょっとした工夫が必要になります。公式ホームページで扱っている商品の説明を見ていると、以下のような記述があります。

(ここから引用)

当店の生しらすは流水解凍することにより、生臭さをなくし、
ぷりぷりの状態で召し上がれます。
鮮度の良いものを厳選して冷凍しています。

(引用ここまで)

つまり、こうした冷凍された生しらすを出すことで、他のお店では生しらすが食べられない場合であっても安定していただくことができます。特に昨年から今年にかけてはしらす自体が不漁だと聞いていたこともあり、まさか生しらすがいただけるとは思いませんでした。もちろん、漁れたての生しらすと比べれば味は落ちると思いますが、どうしても生しらすや生桜えびを食べたいという場合、冷凍保存をしてあるものを承知でいただく他はないので、こうした提供をしてくれるお店というものが貴重になっていくわけです。

ただ、場合によっては量の確保ができていない場合もあるかも知れませんので、行かれる前には事前にホームページで確認したり、直接電話などで聞いてみることも必要ではないかと思います。でもできれば今年の4月から漁が解禁されるので、本当においしい生しらすを食べたい場合は、しばらく待つことも大切だと思います。


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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