車旅とレンタサイクルのベストマッチングとは

コンビニチェーンの大手「セブン-イレブン・ジャパン」は、全国の主要エリアの店舗において自転車シェアリングサービスを行なうことを発表しました。その第一歩として、すでに11月21日から埼玉県さいたま市の店舗でスタートしていまして、2018年中には全国の1000店舗で5000台のレンタルサイクルのサービス開始を目指すとのことです。

このように、全国規模で同じサービスが気軽に利用できるということになると、特に公共交通機関を使って移動している場合、観光地などをきめこまやかに回りたいと思っているような場合には便利そうに思えます。

ただ、大きな都市の中で元々自転車が多い地域の場合はそもそも自転車を商店街や観光地周辺に置く場所がないことがないところも問題になっているので、さらに地元のローカルルールを知らない観光客、特に海外からの観光客が地元民とトラブルになるような可能性も考えられます。もしシェアサイクルやレンタサイクルのサービスを地域の協力を得て行なう場合は、観光地周辺ならコンビニのない場所にもレンタサイクル専用の自転車置き場をきちんと確保してから始めないといろんな問題が出てくるように感じます。

もし、きめ細やかに様々な場所に自転車を置いたり返したりできるスペースが確保できるならば、同じ返却スペースの中に現在使用中で乗り出し不可の自転車と利用終了ですぐに利用可な自転車を混在させても一目でわかるような工夫が必要になるかも知れませんが、一台の自転車でずっと市内観光もでき、歩くのがしんどい時だけ限られた区間の移動に使うのも可能になるので、観光客には便利に使えるのではないでしょうか。

そういう意味でも、大きな都市ならいたるところにあるコンビニエンスストアの一部のスペースを使って自転車を借りたり返したりできるというシステムは、どのくらいの範囲に広がるかによっては観光客にとっては便利に使える可能性があります。ただ、こうしたシステムが一般化することはすなわち、観光客と地元民との自転車の取り合いにつながることも考えられるわけで、最初の内容からするとセブン-イレブンで一店舗ごとに置かれる自転車は5台程度と少ないので、今後の利用状況がどうなるのかということは後追いのニュースで出てきたら注目して見ていきたいと思っています。

あとこれは、個人的な希望のような話になってしまいますが、車を使っての旅と公共交通機関をつなぐ手段としてシェアサイクルの仕組みが活用できないかなと思うことがあるので、その点について書きます。

車での旅というのは公共交通機関による旅と比べると時間にも空間にも制約を受けにくいというメリットがある反面、渋滞するとどうにもならなかったり、道の狭い都市に乗り入れると駐車場を探すのも大変ですし、車で観光地を複数移動するということになると、それぞれに駐車場に停めなければならず、駐車場代もかさむなど悪い点もあります。

そこで車での旅のいい部分を生かし、悪い部分を最少限に抑えるため「パーク・アンド・ライド」という考え方があります。安く駐車できる郊外の一日駐車場に車を長い時間停めておき、観光地などへの移動は別の交通手段を使うというものです。私自身も京都へ車で行く時には、浜大津駅の駐車場に停め、京都への乗車券を購入することで駐車場の料金が当日限りの一日券が500円で利用できるのでほとんどこのルートを使っています。

駐車場と駅は隣接しているのでスムーズに電車に乗り継ぐことができるので便利なのですが、もしもっと安い駐車場が郊外にあり、その駐車場から最寄り駅や近くのバス停まで使えるシェアサイクルが用意されていて、駅で乗り捨てが可能であるなら、天気の具合にもよりますが駐車場が多少駅から離れていても駐車料金が安ければ(レンタサイクルの往復利用料込みで)、「駐車」→「自転車で駅(バス停)まで」→「駅から目的地へ」という流れが作れます。

こうしたシステムを実現する場合、駐車場に自転車を置くことは簡単だと思いますが、最寄り駅やバス停に乗り捨て&乗り出し(駐車場まで)に返却システムを搭載した駐輪スペースの設置が必要になり、特に設備の面でお金がかかるということにもなるでしょう。そういう意味でも、最初に紹介したセブン-イレブンのシェアサイクルのビジネスが成功するかどうかで、他社も追随する可能性があれば、時間貸し駐車場を展開する企業とコンビニがコラボして駅前(バス停)から効外駐車場のルートが構築できる可能性も開けてくるのではないかと思っています。

現状では、それこそ自分で折りたたみ自転車を車に積んで持って行き、常に自転車を持ち運んで観光という手段しか取れないのですが、この部分が社会的なインフラでできるようになれば、さらに車で出掛けようと思う人も増えるのではないでしょうか。


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