市街地コインパーキングで車中泊のリスク

2016年10月23日に、宇都宮市中心部において、まさにテロと言うべき他ない爆発事件が発生しました。後からここをお読みになる方は、そんな事件があったのかと思うくらい忘れられてしまっているかも知れませんが、今回の事件を起こした人物は、いわゆる警察からマークされているようないかにもテロで社会転覆を計るような人ではなく、人生に疲れ、さらに社会からも見向きもされないと世をはかなんで、何とか自分が注目されたいと事件を起こした個人の犯罪行為だったからに違いありません。そうなってくると、全国どこでも同じような事件が起こり得るということも言えるわけです。

単に自分の考えのみに従って車を炎上させたり、自分の周りで爆発を起こして自殺するというのは、他の人にとっては危険際まりないことであり、やはり人が多く集まるところは注意すべきだなと思わざるを得ません。

そんな事件をなぜこの車中泊のブログで話題にするかと言うと、今回の犯人は自分が自爆する前に、現場まで乗ってきた車をコインパーキングに停め、自爆する前にあろうことかその車に火を付けて炎上させたという事があったからです。

私自身、都市部において車中泊の場所がなかなか取れない場合の対策として、夜間料金の安いコインパーキングに停めて朝まで過ごすことも有りだと思っていたのですが、必ずしもそうではないことに気付きました。よくある形のコインパーキングでは強引に料金を払わないで出られないように、車の底の部分にストッパーが立つようになっています。出庫の際にはお金を入れて自分の停まっている駐車番号のボタンを押すと、ストッパーが下がることによって出庫できるようになるわけですが、今回のようなテロでなくても周りのビルが火災を起こしたような場合、すぐに脱出できるかという風に考えるとかなり危ない状況に車を晒してしまうということになります。

ストッパーが一台ずつ付かず、ゲートを通ることで出られるコインパーキングや、駐車チケットを窓の中に貼り付けておくタイプの駐車場なら何とか車中泊をしていて周辺の異変に気が付いた時点で危険がすぐそこに迫っているような状態でも逃げ出すことができそうですが、機械を操作してストッパーを下げるタイプのコインパーキングというのは、いざという時のことを考えると車中泊には向かないような気がします。

それと同時に、都市の中にあるコインパーキングというのは特に車中泊で使える所ということになると24時間出入りが自由なので、今回の犯人のような普通では考えられないような事をやらかそうとしている人が入っていても全く気付くことはできないという問題もあります。

今回被害に遭った宇都宮のコインパーキングでも、隣には車が停まっているのに躊躇なく火を付けているわけですから、夜間に気配を消して寝ていたら全く外での様子がわからず、気付いた時には辺りは火の海になって手遅れという事も十分考えられるわけです。車中泊しようと停めた時に周りに車がいない所に停めたとしても、変な輩が自分の隣に車を停めて事を起こす可能性もあるわけですから、やはり人の出入りが頻繁にある都市部のコインパーキングで車中泊をするのは、どうしてもという理由がない限りは止めた方がいいのではないかと今回の事件を受けて思った次第です。

また、これほどの事件でなくても、繁華街の近くのコインパーキングに車を停めて車中泊をしていて、酔っぱらいに車をいたずらされてしまうという危険も存在します。止めさせようと車から降りたところに何か暴行を受ける可能性だってありますので、くれぐれも車を停める場所には気を付けて、事故のない車中泊の旅を多くの人がなさって欲しいと思います。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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