お知らせ・各種ニュース」カテゴリーアーカイブ

このブログについてのお知らせや、ブログで扱っている内容について新たなニュースがありましたらここで紹介および解説を行ないます。

スポーツ配信サービスのDAZNが「DAZN Freemium」を開始した意味とは

スポーツをテレビ観戦される方も多いと思いますが、ここのところ地上波のテレビで見られないコンテンツが増えてきています。最近は日本中で注目されそうな井上尚弥選手のボクシングの世界統一戦は地上波では見られず、NTTドコモが提供する配信サービスのLeminoで生配信されたことで、スマホやタブレット、パソコンを使って見ている人も多いでしょう。一昨日はボクシング界に転身した那須川天心選手の試合を、アマゾンプライムで配信が行なわれていました。特にボクシングについては、もはやテレビよりもインターネット配信に流れが移ったかのようです。

ただ、こうした動画配信サービスは、将来の有料化への布石というものは当然あるものの、少なくともネット環境を自分で用意できる人に対しては、特別に配信を見るための料金を課さないで、見ることは現在できています。テレビにネットをつなぎ、配信サービスの映像を出すことも比較的簡単にできるので、普通にテレビを見る感覚でネット配信を楽しんでいる方もそれなりに多いだろうと思います。

そんな中、日本の中でもメジャースポーツであるはずのサッカーについて、日本代表の試合が地上波テレビで放送されない事態がまた発生しました。これは、Jリーグだけでなくアジアサッカー連盟が主催する試合までDAZNが契約を結んでいるためで、今回のアジアカップでも、日本チームの予選リーグの試合のうち、ベトナム戦は中継されませんでした。
そんな中、突如DAZNで出てきたのが、「DAZN Freemium」という一部のコンテンツおよび生配信をログインすれば無料で見ることのできるプランです。今のところ、当然ながら日本チームの試合は無料では見られないようになっていますが、アジアカップでも注目の試合を生配信で利用できるようにしていたり、それなりに無料コンテンツはあります。Jリーグについても、J3の一部の試合を生配信で見られるようにするという話もあるのですが、その辺のコンテンツの選定の仕方は、有料会員になって欲しいからということもあります。

ただ、今後国内であまりにも注目される試合がDAZN有料会員独占生配信ということになってしまうと、かなり世間からの反発が出てくるのでは? と思うところもあります。個人的にはぜひ一試合だけのパッケージというものを導入していただければ、毎月支出されるコストは少なくて済むので、そういった方法もやっていただきたいですが、そうした中で無料で注目の試合が生配信されるのであれば、それはそれで喜んで見るとは思います。

過去のうらみつらみではありませんが、日本がアメリカワールドカップの出場がかかっていた日本対イラク戦(いわゆる「ドーハの悲劇」)は、当時地上波ではテレビ東京が放映権を持っていたので、当時代表選手も多くいた静岡県の地上波テレビでは生中継が見られないという事態が起こりました。その時にはNHKBSで中継はしていたのですが、衛星放送の設備を持っていない人が当時は多かったので、負けたショックも当然あったでしょうが、そもそも中継映像を見られないストレスを周りの人たちは持っていました。DAZNでもこうした無料視聴の仕組みがスタートしたことにより、状況によっては生配信を無料で見られる可能性は出てきたということで、今後のDAZNの動きには注目して見ていきたいと思っています。現在、FireTV Stickを持っている方は、まずはDAZNのアプリをインストールして、無料登録をまずはされる事をおすすめします。


公共交通機関で遠出する際のリスクを考えた時に優秀なはずの新幹線が止まるとは

大きな災害や大雨、大雪の影響で交通機関が止まるということは良くあることです。昔はそうしたことは無かったですが、今では翌日に天候の急変が予想される場合には計画的に運休措置を取るようになったことで、過去と比べてもそこまで多くの人が立ち往生して困るということは少なくなったかと思いますが、それでも急に突発的な事が起こった場合にはどうしようもありません。

そうした天災のうち、やはり地震は事前に予想ができないという点で、起きた時に公共交通機関に乗っていた場合には諦めるしかないのかなという感じがします。ただ、本当に困るのが天災でも天候不良でもなく交通機関が動かないというケースです。

昨日、JR東日本の東北・北陸・上越新幹線が停電のため動かなくなりました。過去にも停電で新幹線が停まったことはありましたが、復旧までにかなり時間がかかり、今回もJRの方では相当復旧まで時間がかかることがアナウンスされており、途中で停車した車両では乗客を外に出して歩いて避難させるようなことも行なわれているようですが、近場での移動ではなく長距離の移動の途中で停止ということになった場合、本当に大変だろうと思います。

電車に乗っていた人だけでなく、これから乗ろうと思っている人にとっても突然の停電による運休というのはかなりショックだったと思います。出発前の関東(東京近辺を想定)で足止めをされた方については、いかんせん最近の東京付近のホテルは満室が多く、部屋があっても海外旅行客との競争で、通常の価格よりかなり高い価格に設定された部屋に泊まらなくてはならない人も出てくるかと思います。

足止めをされた方にとってはまさに泣きっ面に蜂という感じもありますが、やはり基本的には早めにホテルに入って休む決断をし、通常の価格で泊まれるビジネスホテルを抑える方向で行動し、どうしても高いものしかない場合にはカプセルホテルやサウナへ、さらには個室利用可能なネットカフェの宿泊も考えるべきでしょう。女性専用のエリアがあるところは今もほとんどなので、いざという時のために各種宿泊施設について暇な時にでも、調べておく事をおすすめします。

ただ、それでも今回のケースでも全く新幹線が動かなくなった場合には近くの駅などへの移動をサポートはしてくれるようですが、将来的にリニアが開通したらどうなってしまうのか、本気で心配になりました。乗る予定の方が運休になっているような状態であれば、東京や大阪でだったら何とか運転再開まで何とかなると思います。ところが、乗車中に突然停電によって途中で停まってしまった場合、新幹線とは比べものにならない状況に追い込まれる可能性があります。

リニアは駅の数も少なく、経路にはほとんど何もないような場所で、車内から降りて避難するような事になると、避難できる場所まで行くのにどのくらい時間がかかるのでしょう。今の時期の南アルプスの山岳地帯でしたら、救助に来る事自体が大変で、防寒着の用意をしていない乗客がいた場合、その過酷さは想像もできません。長期停電でまっ暗ななかでリニアが動かず、車内でお腹が空いたり気分が悪くなった場合に何とかできるのでしょうか。外から助けが来ても、リニア自体が鉄道の軌道ではないので、避難できる場所までの移動はどうなるのか、実際にこのような新幹線に影響を与える停電というのは起こっているので、リニアでは起こらないという事もないと思うので、その点はちょっと考えてしまいますね。


近い将来にやってくるであろう「衛星基地局」を使えるサービスの整備は前倒しで行なわれるか

私自身、災害に関してのブログも書くことが多いので、様々な先の見えにくい将来への可能性を見越していたつもりなのですが、今年1月1日の能登半島の地震による携帯電話のネットワークの大幅な休止状態までは予想できませんでした。あの東日本大震災の時ですらも、多少のタイムラグはありましたが携帯キャリアの方々の懸命な努力によってスマホ通信の復旧も早かったですし、それによって助かった人も少なくなかったと思います。

しかし、いたるところで被災地までの道路が寸断され、海岸線が隆起したことにより、船上の基地局ですらなかなか被災地には近づけないような状態になり、結局のところ地震前から過去の衛星携帯電話と比べて維持費がかからない衛星インターネットのStarlinkが来るまで全くスマホでの連絡ができなかったという状況を見ていくと、今までのような人口比率でエリアを地上に作るよりも、衛星を使った電話・インターネット網を作る方がはるかに災害に強いということがわかってきました。

たまたまこの文章を書いている少し前の日のニュースで、楽天の三木谷氏とAST SpaceMobileのAbel氏が低軌道衛星と市販スマホの直接通信試験を行ない、多少の遅延はあるものの通話は普通にできていることを発表しています。現在の楽天モバイルでは、特に室内での電波の状況が他のキャリアに比べて悪いという評判があり、さらに山間部では楽天回線のエリアが狭いという事もあります。ビルの中などについては、プラチナバンドの開通を待つ必要がありますが、もしこのプラチナバンドの運用と時を同じくして衛星を使った電話・ネットが楽天モバイルで使えるようになるなら、他社を先んじて災害に強いキャリアとして一気に脚光を浴びる可能性はあります。

少し前に書きましたが、楽天モバイルを使っての電話は、専用アプリであるRakuten linkを使ってIP化することによって、楽天の電波が届いていない場合でもWi-Fiが使えれば発信(SMSを含め)できるのですが、着信およびSMSの受信については難しいので災害の時に使えはしても一方向でしか連絡が取れないため、例えばLINEのIDなどをメールやSMSで相手に伝えた後に、LINEでの連絡に切り替えるというような方法があります。また、楽天回線の電波をスマホがつかめない場合には発信した相手に対して番号が通知されないので、今の状況では通話用の回線として最安でかけ放題が使えても、まだまだ他のキャリアと比べて不便さはぬぐえないでしょう。

そうしたディメリットを払拭する切り札が低軌道衛星を使っての楽天モバイルのエリア構築ではないかと思っています。この方式はニュースにもあったように今多くの人が持っているスマホで利用可能という点です。天候や天災の影響がない高度で動いている衛星基地局を経由しての通信ですので、国内での利用エリアは室内はどうかわかりませんが、空が見渡せる場所でなら100%ということになれば、Rakuten Linkを使っての番号通知も問題なく、さらにネット通信も楽天回線のもの(衛星通信でも無制限?)を安心して使えるようになります。

楽天のモバイル事業については様々な意見はあるかと思いますが、後発で基地局が整備できないというところを逆にメリットとして、他のキャリアより衛星通信を早く使えるようになれば、今回のような孤立する集落でも特別なハードを必要とせず、楽天の回線の入ったスマホとポータブル電源にソーラーパネル、さらにパソコンが一台あれば滞ることなく相互連絡が可能になります。もちろん、衛星基地局を使うに費用はかかってくるので、現在の料金大系を変えるのか、それとも衛星通信利用をオプションにするのかわからないものの、個人的にはそうなったら嬉しいですね。

というのも、例えば今でも長距離フェリーに乗って旅をするような場合、当然ながら地上の基地局から遠く離れてしまうので、当然携帯電話のエリア外となることが多く、乗船中はネットも電話もできないという可能性が大きいのですが、それもこうしたシステムが整えばかなり問題は解消されるのではないかと思っています。今回の事で、私たち利用者の方も、今まで山間部や海上ではドコモというような常識が破壊されたような感じがしていて、旅をする中でいざという時に連絡を取ったりメールをしたり、SNSに投稿できるような環境を保持したいと思っている方は多いでしょう。そうしたユーザーの声に応えるためにも、今回紹介した楽天だけではなく、他の事業者についても前倒しで災害が起きてもつながるネットワークについて考えて欲しいものです。


最新の安性装置の付いた車でも重大な人身事故は普通に起きてしまうのか?

タクシーの運転手の数が少ない事が問題になっている中、昨日朝のテレビニュースを見ていたら20代の運転手の人が運転するタクシーが東京都港区で自転車に乗った高校生と人身事故を起こし、被害者は報道時には意識不明の重体というニュースを見ました。被害を受けた方の意識が戻ることをお祈りしながら、一つの疑問が浮かんできましたのでここに書かせていただきたいと思います。

現在のタクシーは昔のそれと違って、東京の複雑な道であってもその道を全て覚えることなく、カーナビに目的地を入力すれば運転をアシストできる点から、そこまでタクシー運転手の負担は少なくなっています。恐らく今回事故を起こされた運転手の方も、そうした状況があるからこそ、運転手として働いていたのではないかと思います。

さらに、昔と違う点というのは、カーナビだけでなく様々な安性に関わるアシスト機能が車に付いたことです。レーンからのはみ出しを検知したり、衝突するかも知れない状況では自動ブレーキが起動して事故を回避したり、私たちはテレビコマーシャルなどでもそうした素晴らしい機能の付いた新車の性能を見ています。

今回、テレビでは事故を起こした車両が出ていましたが、車名はすぐにはわかりませんでしたが、車に付いていた会社名のロゴから、その会社が採用しているタクシー用車両がニュースで出ていたものと同じだと思い、その車種が個人的にではありますが特定できました。その車種とは、トヨタがタクシー用として作っていると思われるその名も「JPN TAXI」という車ではないかと思われます。

車名がわかれば、その車の安全性能についてもネット上で追っていくことができます。トヨタのホームページで調べると、この車には当然ながら、数々の安全装置が付いています。今回の事故との関連で言うと、衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)やペダル踏み間違い時加速抑制装置など安全運転を支援する装置を搭載しているということです。

運転手は現場で逮捕されたとニュースでは報じられていましたが、ここで一つの疑問が生じます。ニュースでは、高校生が横断歩道を渡っていてタクシーにはねられたという事なのですが、その際に衝突被害軽減ブレーキは効かなかったのか、効いていても相手が意識不明になるほどの衝撃だったのか、その辺が良くわかりません。

タクシー運転手が信号無視をしてかなりのスピードで交差点に侵入するような状況であれば、急ブレーキがかかってもなかなか車を安全に停止させることは難しいので、当然過失運転の責任が問われるわけですが、タクシー運転手は十分に休養をしてハンドルを握っていると思うので、「なぜ安全装置付きの車で重大な人身事故が起こったのか」という点について、しっかり解明をお願いしたいと個人的には思います。

これから、有人から無人へと車の運転はシフトされていくと思いますが、もし安全装置が働かなかったということになると、現在自動運転車を開発されている方々にとっても大きな問題であるとも言えます。と同時に、今後もしタクシーが自動運転になったとして、今回のような歩行者・自転車との重大な人身事故を未然に防ぐためにはどうすれば良いのか、それをきちんとクリアしてもらわないと大変ですし、その前段階の課題もあります。

以前から報道されているように、タクシー運転手の労働力不足を補うものとして、2024年4月から「ライドシェア」のシステムが一部地域で解禁されます。「ライドシェア」とは、一般のドライバーが自家用車を使って有償で旅客を運ぶ仕組みですが、ドライバーの所有する車の安全性能というのはまちまちで、常に正確に動作するのかの点検を定期的に行なえても今回のような事故が起こる場合には、本職のタクシードライバーと同じように、たとえ別に仕事を持っているような方でも、きちんと乗車前には一定時間の休息が必要になってくると思います。そうした勤務管理はどうするのかとか、大きな事故が起こってから検討されるのでは遅すぎます。


DAZNの利用料が2024年にも上がるのに合わせてpovo2.0のトッピングも値上げが決定

昨年に引き続いて、個人的な印象になりますが、主にサッカーのJリーグの生配信を提供するDAZNが、料金の値上げが発表されました。月の途中で解約しても違約金がかからないスタンダードプランの月額3,700円が、2024年2月14日より月額4,200円に価格改定されるということです。毎年の値上げにげんなりする方もいるかと思いますが、国内のサッカーファンにとっては、J1だけでなくJ3までのリーグ戦も生配信されるので、なかなか贔屓チームのアウェイ戦にまでは出られない方としては十分安いことは間違いありません。ただ、収入が上がらないのにこうした経費だけが上がっていくということで困ると思っている方もいるかも知れません。

こんな中でもできるだけ安く生配信を見たいという方法の一つとして、どうしても見たい時だけに限れば安く利用可能な、連続する7日間利用可能なトッピングのあるpovo2.0の料金も、925円から1,145円に値上げされることがアナウンスされました。実のところこの料金というのはちょっと個人的には微妙です。

というのも、昨年中の私は、はほぼテレビ中継のないJ2に私の住む静岡県内の3チームが入ったことで、くまなく試合を見たければスタンダードプランに入る方が安いこともあり、povo2.0のトッピングを使って見るというのは、どうしても見たい試合がある場合に限られます。しかも見たい試合の数は限られるので、せっかくトッピングして料金を払っても、7日間も毎日見ないのですね。

昨年そのようにして見ていて、せめて1日だけのトッピングにしてくれれば、見たい試合がある日だけトッピングをして見ることも今後出てくるかと思うのですが、一回のトッピングで千円超えというのは逆の意味でインパクトが高く、トッピングをするハードルも上がってしまったというのが、そこまで絶対的にJリーグを見たいという感じではない自分からすると、本当に微妙だと思います。

あと、個人的にDAZNにお願いしたいのは、昨年のように地上波放送なしのサッカー代表戦の配信で注目を集めるよりも、サッカー以外の種目でもっと魅力的なコンテンツを増やしてくれることで、他の有料コンテンツに入らなくても済ますことができるようになってくれればとも思います。過去には多くのMLBの試合も放送してくれていて、特に今年はNHKもアベマもドジャーズの試合がほとんどになってしまいますので、サッカーとセットで提供してくれれば、少し料金が上がったとしても納得はできるわけですが。

同じスポーツではバスケットボールのNBAが楽天モバイルに入れば最安月千円で見られてしまいますし、ボクシングの注目マッチはドコモの動画サービスLemioが最近は独占配信してします。現状では追加の料金はかかっていないので、昨年は確実にDAZNの料金を払うよりは、より安く様々なスポーツを配信によって楽しめました。今後、NHKのBSがネットで同時配信されるようになれば、サッカーですらJ1リーグの試合であれば、一部はネット配信で見られるようになるわけで、DAZNの優位性は少なくなっていくことにもなります。いっそのこと、DAZNの方もJリーグだけ見られるプランを作ってくれれば、それはそれで面白いと思うのですが。とりあえず、今年DAZNの生配信を見るかどうかはJ2にいる清水と藤枝の頑張り次第といっておきます。


災害時に備えて衛星インターネットのStarlinkを自分で持っておくべきか?

道路の復旧が遅れ、携帯電話の基地局や地上波テレビの中継局の予備電源が切れて通信ができなくなった能登半島の先端付近の状況を見ていると、これは自分でインターネット環境を作ることができる衛星インターネットを持っておいた方が良いのか? と考える方もいると思います。

ただこれは、車中泊で旅をすることが多く携帯電話がつながらなさそうな場所まで足を伸ばすような方でないと、毎月の維持費がそれなりにかかるので、光回線と同時にというのはちょっと私には抵抗があります。また、災害対策だけで使いたいと思っている方でも、比較的人の往来がある都会住まいであれば、ちょっと移動すればどこの基地局も使えないということはそうそうないと思うので、ここで考えるべきは、光回線のサービス対象外の場所で住んでいる方であればどうか? さらには、メインの回線を衛星インターネットにする場合でも、開けた場所にアンテナを設置できるのか? という事が導入のカギになるのではないかと思います。個人的には光回線からの乗り換えで使うというイメージで使えるようになれば、光回線からの乗り換えも良いかなとは思います。

今回の能登半島の地震というのは、道路が使えなくなって救援に長く入れないような悪条件が重なった結果だと言えます。そして、昨今のニュースではまだ携帯電話の基地局が復旧するのに時間がかかりそうだということと、各キャリアが無償で被災地に衛星インターネットのStarlinkの器具一式を避難所に導入したというニュースがありました。避難所では、アンテナを立ててネットが通じた段階で、そのネットをWi-Fiで共有し、避難所内で生活をする人たちは特別な機材を使わずに、手持ちのスマホがインターネットにつなげられるようになっていたようです。

そう考えると、こうした機材というのは個人で持つというよりも、今回のように企業からの提供でやってくるのを待つか、あくまで自力でインターネットの回線を確保したい場合は、主に普段でも携帯電話の電波が入りにくくなるような集落で一つ用意するという選択肢も出てくるでしょう。いざという時に使いたい人が、アンテナを設置した場所の近く、Wi-Fiの届くところに集まり自分のスマホやパソコンでネットにアクセスしたりするような事ができればそれで十分なのかも知れません。

ニュースだと、Starlinkで提供されるのはデータ用のインターネット回線だけなので、LINEのアカウントを持っていない人が親戚などに連絡を取るのにはまだ時間がかかるというような情報も出ていましたが、例えば楽天モバイルの「楽天LINK」アプリはStarlinkのインターネット回線を使って利用できるのか、その場合どのくらいの通話品質なのかというのは気になるところです。

というのも、テレビニュースで放送中、現地にいる被災者から電話でお話を聞いている際でも、話しているうちにかなり通話品質の低下がみられ、しばらく待って同じ内容を話してもらわないと言っていることが伝わらないような状況も出ていました。楽天モバイルの楽天LINKは、確かに通常時でも通話品質について色々言われていますが、私の場合は自宅のWi-Fiに接続している場合には比較的品質が良く通話可能です。通話自体にそれほどのスピードは必要ないと思いますので、集落で一台Starlinkを用意できるのであれば、それに接続して集落のだれでも無料で使える電話を作ってしまうというのも一つの方法としては面白いのではないでしょうか。

用意するものは楽天モバイルの回線を一つに、タッチパネル方式を採用しているパソコンと通常の電話の受話機の形を模したイヤホンマイクになります。パソコンにはデスクトップ用の「楽天リンク」アプリを導入しておき、電話を利用したい場合には楽天のSIMの入ったスマホを同じところに置いておき、画面をタッチしてパソコンを電話機のように使えるようにすれば、ちょっと見てくれば電話には見えないかも知れませんが、ネット回線を利用した電話機が日本国中どこでへも通話無料で(0570から始まる番号は除く)使えるようになるでしょう。

もちろん、タッチパネル式のパソコンでなくても、ノートパソコンにテンキーをセットして使っても良いのですが、大事なのは、いざという時に本当に使えるだけの通話品質があるのかということと、誰でも使えるくらい、操作がどれくらい簡単にできるのかということでしょう。個人的には楽天モバイルには、Wi-Fiルーターと電話機能が一体化した固定電話もどきに楽天LINKが使えるハードを出して欲しいと思います。普段はスマホで普通に回線を使っていても、電話の使えるハードとスマホを紐づけすることで固定電話のようにStarlinkと接続すれば使えるようになるのなら、単なる災害用の電話としてだけでなく、十分固定電話の置き換え用途として使えるのではないでしょうか。

でも、今の状況でもそれなりにスマホ操作が使えない人でも電話番号を入力するアシスト役の人がいれば、Starlinkだけでも何とかなるような気もします。ちなみに、今の世の中はスマホに登録している人以外から電話がかかってきた時に電話を取らない人もいます。その場合は、先に相手先のスマホに楽天LINKのメッセージ機能を使って、電話する前にこの番号からの電話には出てくれるようにとメッセージを入れて送ることもできます。メッセージを見てくれないとどうにもなりませんが、それでも全く連絡を取れない状況よりも何らかの進展が望めるのではないでしょうか。

もし今後、携帯電話が使えないエリア(Starlinkが避難所に設置されていることが前提)に行く予定のあるボランティアの方で楽天回線を使っている方が、避難している人の中に、まだ携帯電話の電波が使えなくて家族と電話できないと困っている場合には、自分のスマホを被災者に貸してあげ、楽天Linkから電話させてあげるのも良いのではないでしょうか。その際は不審電話だと思われないような対策として、前述のように先にメッセージ送信してから電話を掛けるようにすれば、被災者とその家族をつなぐお手伝いになるのではないかと思います。今後のの基地局の復旧が待たれますが、かなり多くStarlinkの端末は入っているようなので、こうした方法で無料電話を提供する方法もあることを覚えておきましょう。


放送を終了したNHKBSのチャンネルを使って石川県向けの放送を同時配信

北陸地方を襲った地震の続報は、被災地以外だと定時のニュースで扱われるような事はあるものの、情報の量が少なくなったことに懸念が出ていました。私自身は石川県在住の知り合いはいるものの、金沢市在住なので、そこまで緊迫した状況はないと思うのですが、穴水町・七尾市・輪島市・珠洲市などに親戚や友人がいる方にとっては、いったい現地はどうなっているのかわからないというのが正直なところでしょう。

また、先日このブログで紹介したように、現地でも通信事情がかなり悪くなっているようで、携帯電話だけでなく地上波テレビを中継局経由で見ていた地域の中では、中継されるべきテレビの地上波放送自体が見られなくなってしまっている場所もあり、最悪情報が入ってこない可能性も出てきます。

NHKではそうした要望に応えるべく、昨年12月で終了した元BSプレミアムのチャンネルBS103および104チャンネルを使って(従来はBSのチャンネル移行を知らせる内容で放送はしていた)、主に石川ローカル(金沢局発)の番組を流している時間や、全国のニュースなどを例外的に放送することで、中継局からの電波が受けれらなかったり、山間部などでテレビ視聴が困難な地域でもBS設備があれば、NHKの地上波のチャンネルが全国どこにいても見られるような形で放送を始めました。

私の場合はテレビの「番組表」で地震に関する情報を流しているのを知り、その内容を見させてしまいましたが、全国のニュースで流れる情報よりもきめ細やかに、当日のお風呂の提供情報などを流していたりして、現地での苦労がより感じられる内容になっています。

現在、被災地に留まって生活を続けている方もいますが、今後地域のパトロールなどに人員が割けるようになり、一時的にでもそれほど地震の被害が多くない県内や県外の方に一時避難をされる方も出てくるでしょう。ただその際に気になるのは、留守にした地域は今どうなっているかということではないでしょうか。

それを少しでも和らげられるようなきめ細やかな情報を現地のNHKでは流して欲しいですし、今後具体的にどういう援助ができるのかを考える場合にも、現地で何が起こっているかを放送する意義は大きいと思います。もし知り合いが現地で地上波から情報を得られないという事があれば、現在は旧BSプレミアムのチャンネルでローカルニュースおよび総合テレビの内容が放送されていると教えてあげて欲しいです。

また、私のように直接地震による被害を受けていない地域でも、現地の被災者はどのような環境に置かれているのかということを知るにも役立ちます。私自身も被災地の方のお役に立てるよう、様々な情報入手の手段の一つとして活用させていただきたいと思っております。


テレビの非視聴時対策およびモバイル回線のバックアップを衛星対応へと進化させるためには

今回の地震が起こった能登半島というのは、ニュースを見ていると大変良くわかりますが、道路が寸断されるとおいそれとはたどり着くことが難しい「陸の孤島」で大きな被害が出ています。そのため、ここ数年起こってきた大きな地震とは違う危機が起こっています。

まず、輪島市ではNHKを除く地上波テレビ局の放送が、送信するための電源を確保することができずに放送が止まったというニュースがありました。災害時に停電しても放送を続けられるように、非常用電源を使って送信していたものの、発電機を回す燃料が失くなると送信ができなくなるという理由です。

同じように、携帯電話の基地局についても非常用電源が切れることによって、使える基地局が少なくなり、能登半島ではかなり携帯電話が繋がりにくくなっているようです。そうなると、大手四社のどのスマホでも通信ができなくなることが予想されます。このように、非常用の通信設備においても、停波するまでの時間は限られているので、これはユーザー側の努力ではいかんともし難いという状況があるということを改めて突き付けられてしまったわけです。

そうなると、まず情報の入手にはテレビが無理ならラジオがあるという風にも考えられますが、元々日本海外で大陸にも近いので、中波放送は中国・ロシア・韓国・北朝鮮の強力な放送で夜にはかなり地元AM局だけでなく、地震の影響を受けない地域から送信される放送局の受信も難しい場合が出てきます。そういった理由で、日本のラジオはFMへと移行しているわけですが、今回のような交通が遮断される中で予備電源を動かすための燃料が切れてしまったら、同じようにコミュニティFM局の情報発信も厳しくなってしまうのではないかという気もするのです。

となると、最悪の場合スマホがつながらないだけでなく、テレビもラジオも繋がらない中で救援を待たなければならないような状況が今回の地震でも発生する可能性があるわけです。それでも外から現地に入ることができればStarlinkのような直接衛星からネット通信を行なうような仕組みを個人で使うことができるようになっているのは、被害者救援に入る際には大変大事になってくるのではないかと思います。

ただ、今後同じような場所で大きな被害が生じた場合、特別なハードがなくても直接5Gの電波をスマホで受け取る事が可能な方式の通信衛星を介した通信サービスを目指して各キャリアが実現のために整備を進めていることは、昨年のこのブログでも紹介しています。今回のように、基地局の電源喪失という事が現実の事として起こってくる中で、整備が早く進んで欲しいと思っています。それを受けて、今非5Gのスマホやガラケー・ガラホを使っている方は次に買い替える場合には直接通信衛星とつながる仕様のスマホの導入を考えるのも良いと思います。

また、先に紹介した地上波テレビの停波については、皆さんのお住まいの地域によって状況は変わってくることは確かです。輪島市のように、いったん共同施設から中継されるような場所にお住まいの方は、今使っているテレビについて、いざという時にまとまった時間は見られるようなポータブル電源の準備だけでなく、現在地上波だけの契約をしていて、アンテナも地上波用のものしなかい場合には、BSアンテナの設置を考えても良いかと思います。

テレビの衛星放送は厚い雲が出たり土砂降りの雨の中では見られないというディメリットもありますが、直接放送衛星とやり取りすることで、今回のように中継局からの電波が途切れるような状態でも、地上波とは同じではないですが、最低限の情報を得ることができます。インターネットが繋がらない状態であれば、そこから得られる情報が大切になる可能性もあります。液晶テレビであれば、そこまでの電力は消費しませんし、ポータブル電源とソーラーパネルがあれば、燃料が入ってこなくても日が差していれば手元での発電も可能になり、当然そこで作った電気はテレビ以外の事にも使えるようになります。

最近のポータブル電源は長期利用が可能で爆発しにくいリン酸鉄系の電池が使われていますので、日常的にはレジャー用として使いながら、最悪の状況を打開するツールとして用意しておくことも考えておいても良いのではないでしょうか。昨日は避難所のあり方について10年前と比べてあまり変化がないと書きましたが、ポータブル電源の世界はここ数年でかなり進化しています。もしもの時に備えてガソリンを使う発電機を用意している方もいるかとは思いますが、明かりやスマホの充電だけ最低限できれば良いなら、ポータブル電源とソーラーパネルとの組み合わせについて考えてみてください。


北陸地方を中心にした大きな地震と津波はここ数日の経緯に注意をすることが必要

お正月の初日からまさかこんな事になるとは、本当に思いませんでした。地震や津波警報の影響がある地域にお住まいの方々は、ご無事でしょうか。今後どんな危険が出てくるかわからないと思うので、寒い状況の中で外に出たり移動するのは大変かと思いますが、とにかく自分や家族・友人などの命をまずは確保できるような行動を心掛けて下さい。逃げる時も、多くの荷物は逃げる際の支障になると思ったら、それは持たないで、なるべく両手が自由になるような形で避難して下さい。物資自体は後から支援物資が届くなど、後で何とかなる事も多いので、どうしても肌身離さず持っていたいもの以外は持たないで逃げるような準備をしましょう。

私も含め多くの人はまさか2024年の最初の日にこんな大きな地震が起こるとは思っていなかったと思いますが、外に出ていても大丈夫なような服装と、情報収集および連絡のためのスマホ、そしてできればスマホの充電ができるようなケーブルとモバイルバッテリーは持って逃げましょう。また、今後の状況がわからないので、避難が長期化するかどうかもわかりません。情報を仕入れたり、友人・親類と連絡を取る場合であっても常にスマホの電源を入れっぱなしにしておくとスマホの電池がどんどん無くなっていくので、とりあえず安全なところまで逃げたらスマホの電源を切り、必要な時だけ電源を入れて使うような事を心掛けましょう。


2024年新年のご挨拶と年の変わり目に実感したテレビと私たちとの関係

皆様、明けましておめでとうございます。こちらは例年と比べると穏やかな年末年始といった感じで、暖房を入れなくても日中は20℃を超えているという、正く厳冬期とは思えない年の暮でした。日本海側や北海道地方の中には今まで以上に大雪に見舞われている方もいるかと思いますが、地球温暖化の影響は徐々に出てきているという感じはします。そんな中、今の社会はどのように変わっていくのでしょうか。

昨日の大晦日には、年末の風物詩となっているサッカーの高校選手権を見ていたのですが、今は地元愛だけでなく魅力的なチームの試合は、TVerで生配信をしていて、昼から夕方まで堪能しました。TVerの生配信はStick TVでは見られない仕様になっていて、大画面テレビで配信番組を見るには、パソコン・スマホ・タブレットをケーブル接続する必要がありますが、昨日は試合が長びいたせいで、PK戦の勝敗を決める最後のキッカーの登場シーンまで映して地上波テレビの中継は終了してしまったのですが、ネットでの生配信なら最後までスムーズに見られました。いざという時にサブチャンネルに切り替える気がないテレビ局は、これではネット配信で最初から見た方が良かったと思っている人は私の地元の静岡県内の視聴者の中にも多くいたのではないかと思います。

さらに、年末年始のテレビプログラムについても、私が家ではこれだけネット配信が発達していない時には見るのが難しく、どうしても見たければ高額負担をしてケーブルテレビに加入する必要があった「テレビ東京」の視聴も、夜のゴールデンタイムに限ってはサッカーと同じようにTVerで見られるようになったので、大晦日の夜にはドラマ「孤独のグルメ」の年またぎスペシャルを見ながら年を越しました。今この文章を書いているChromebookと大画面テレビをケーブルでつなぐことで、全く問題なく首都圏と同じように番組を選択できるのは、本当に良い時代になりました。

個人的にはNHKの紅白歌合戦も含め、もっと尖って新しい企画をしてくれるようでないと、もはやテレビのプログラム自体が本格的に終焉を迎えるようなパターンを見るのが今年も増えていくのかと思ってしまいます。ボクシングの井上尚弥選手の試合も、全く地上波では放送しなくなりましたし、有料の配信チャンネルは必要ないものの、少なくとも光回線くらいのネット接続およびそれを使ってパソコンやテレビに映し出すための投資というものは必要になってくるでしょう。そういう意味ではチューナーのないテレビは、今年も色々と注目されてくるのではないかという気もします。

外に出ても、飲食店に入ったら注文は専用タブレットだったり、私たちのスマホを使って注文用のサイトにアクセスして注文させるようなお店も出てきていることもあり、もはやガラケーを使っていては不便になる状況は増えるでしょうし、ガラホよりも結局はスマホを使った方が安く簡単に色々な生活に便利な道具として必須になる社会がさらに本格化していくでしょう。あらゆることにスマホを使うというこになると、当然使っているうちに電池は減ってきます。よって、外出時にはもしもの時のためのモバイルバッテリーを用意すべきですが、バッテリーだけでなくスマホを直接充電できるのはもちろん、ノートパソコンすらも共通なケーブルをつないで充電できるようなミニACアダプターをセットで持ち歩くということも必要になってくるかも知れません。

昨年から自由に国内・海外に出掛けられるようになり、スマホを使ったモバイル通信の利便性を活かす場というものは増えてくると思います。そうしたライフスタイルの変化が、新たなモバイル通信のプランを生むかも知れませんし、そうした動向にも注目していきながら、私自身も重たい腰を上げて色々な場所へと出掛けてみたいと思っています。今のところこのブログは続けて書いていくつもりなので、本年もどうぞよろしくお願いします。