テロ対策に車に対してできる対策を考える

過去には世界中で国と国とのいさかいが戦争になり、様々な悲劇を生んでいますが、現代の社会というのは、相変わらず国家間の緊張関係はあるものの、なかなか一線を越えて大きな戦争にまではつながらず、小さな集団が国家であったり国際社会にであったり単独で暴力行為を仕掛けるテロが数多く起こるようになりました。

日本でも、昔は時限爆弾を仕掛けて爆発させるようなテロを行なっていた集団がいましたが、今の世の中ではそうした行為を仕込んだところで監視カメラに見付かってしまうのがオチです。そのため、現代のテロリストというのは自ら爆弾を持って目的地に行き、一番被害が出そうな所で爆発させるいわゆる「自爆テロ」に走るようになりましたが、爆弾の持ち込みそのものを厳しく規制される中で、またその方法が変わりつつあります。特に普段は平穏な都市を狙う場合は、爆弾を持たずに単身で乗り込み、多大な一般市民に被害を与えるテロを引き起こします。

その方法が車に乗り込んでの暴走運転なのですね。この文章を書いている前日には、スペインのバルセロナで車を暴走させた事件が起こり、多くの尊い命が犠牲になってしまいました。更に前にはニースを狙ってバカンスで多くの観光客が集まる場所を狙って大型の車を使って人の波に突っ込むという事件もあり、犠牲になった方は本当に無念だろうと思います。

この種のテロというのはみだりに銃を持つことを禁じている日本でも当然いつ起こってもおかしくありません。隣国がミサイルを日本国内に打ち込んでくる確率より高いか低いかというのはこの文を読んでいる各々の方が考えていただきたいですが、少なくともそのような輩がテロを実行に移したとしても被害を最少限に抑えられるかも知れない対策だけはやっておくべきではないかと思います。

最近の日本で販売されている車は、消費者の意識の高さが表れているからなのかも知れませんが、車載カメラが付き、前方に障害物や人を発見した時に自動的にブレーキがかかる車が標準化しつつあります。実際のところ、こうした車で繁華街の歩行者天国に猛スピードで突っ込もうとしたらどうなるのかというのはわかりませんが、前方に人を認知したらそれ以上アクセルを踏んでも前に進まなくなる性能が現在でもあるなら、少なくともお金のある運輸・流通などの企業は悪意あるテロリストに車を盗まれても凶器の代わりとして使われないように、新機能を搭載した車に全て交換すべきではと思うのです。

また、大手のレンタカー会社も一度には無理かも知れませんが、新しく購入する場合は大きな車を優先的に衝突回避機能の付いた車にしていくことがまずはテロリストに国内の自動車を利用されないための第一歩になるのではと思います。昔の車にはそれこそエアバックもなかった時代からすると、現代はエアバッグが全く付いていない車を探す方が難しいくらいです。テロリスト対策として、ぜひ儲かっている企業の車からまずは乗り替えを行なって、人を傷つけない車が当り前になるように政府も音頭を取っていただきたいところです。

さらに、自動車を使ってのテロというのは自爆テロほどではないものの、普通の人間がそれを実行しようとしても、何らかの心の葛藤があるものではないかと思います。昔からテロリストにテロを実行させるために、テロリストを操る人たちがしてきたのが、思考をお酒や薬によって鈍らせて行動させるということです。

ただ、こうした意識が朦朧としたままで運転できないようにする試みというのは、現在市販されてはいないものの、車を発進させる前に自分の息をセンサーに吹きかけることでお酒を飲んでいると判定されたら動かせない車を作る技術は既にあると言われています。昔ならいざしらず、今ではお酒を一滴でも飲んで運転しては駄目ですし、法律で禁止されている薬物を吸って運転していいわけがありません。だったら、これも業務用の大型の車から積極的に、しらふの状態でないと車が始動しないセンサーも一緒に付けて販売するようにしていただきたいです。特に業務用の運送・流通用の車というのは専門のドライバーが運転し、経路も決まっていると思いますので、会社の人間でないと運転できないような仕組みを作って乗ってもらうとかすれば、車を強奪されてそのままテロに使われる恐れは少なくなるでしょう。

先日のブログでは未来の車を考える際に、主に化石燃料を使うか電気を使うかという事に絞って考えてみましたが、それとは違う基準で考えると、「車を走る凶器にしない技術」を搭載したものが当り前になる社会が来たら、それはそれで十分に意義のある事ではないかと思います。それは単に日本で免許を持つドライバーの事故が減るということだけでなく、車を盗んだり借りたりして、その車をテロに使おうとする輩の行為を未然に防止する事にも繋がると思いますので、こんな話も実際に日本でバルセロナと同じようなテロ事件が起こってしまう前に盛り上げて行きたいですね。


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