新ATOKを使い続けるためには毎月の支払いが必要に

ジャストシステムは日本語ワープロの新製品「一太郎2018」とこれも新たな日本語入力システムとなる新「ATOK」の詳細を発表しました。現在店頭でも販売されている「ATOK2017」については今後もパッケージ販売は続けるとのことですが、機能を強化した新しいATOKについては、2018年2月1日からパッケージ販売を止め、販売方法を月々払の定額制「ATOK Passport」という形で提供することになるそうです。使ううちは必ず料金が発生するということで抵抗を覚える方もいるかも知れませんが、複数のデバイスを持っている方については常に最新の「ATOK」をWindows、Mac、Android搭載のデバイス10台まで利用できるサービスなので、料金さえ折り合えばかなりお特に日本語入力システムをATOKに統一できます。また「ATOK Sync AP」という仕組みを使えば、キーボードの機能振り分けなども複数のデバイスで統一できます。

価格については、「ATOK Passport[ベーシック]」が月額286円(税別価格 以下の表示についても同様)で、前のバージョンと比べるとミスの修復率を35%向上したとのことです。上位版の「ATOK Passport[プレミアム]」は月額476円でベーシックの機能に加え「広辞苑 第七版」を加えて、広辞苑から検索や意味の確認などができるようになっているとのことです。

最初に書いた通り、現バージョンは追加料金が発生しないパッケージ販売が継続されるということなので、日本語入力システムにこれ以上お金は掛けたくないという方は、今のOSがサポートされるまではパッケージ版を使い、サポートが終了した後に次の方法を考えるということでいいと思います。それよりも、ATOKがないと日本語が書けないという方にとっては、毎月少ない投資で最新のATOKがマルチデバイスで使え、問題が起こってもすぐに対応してくれるような体制になってくるわけですから、むしろ歓迎するという方も少なくないのではないでしょうか。

私自身、最初に購入したパソコンがMacだったこともあり、Macに標準で搭載されている日本語入力システムが合わず、複数のパッケージ販売されていた日本語入力システムを購入した上で導入し、色々試した中ではやはりATOKの変換効率の良さが気に入ってしばらくは使っていました。当然有料なわけですが、当時はOSに付いてくる日本語入力システムが貧弱であり、そんな中で優れた製品であったりきめ細やかなサポートを得るためには対価が必要だと思っていたので、数千円かけても自分に合った日本語入力システムを使おうと、さらにこの手のソフトを買い続けました。最終的には「WXG」という自由なカスタマイズが可能なソフトに落ち着いたのですが、残念ながらこのソフトは開発が中止されて今では安心して使えなくなってしまいました。

ジャストシステムは製品のシェアもかなりありますので、簡単に開発を放り投げることはないでしょうし、今回の発表についても安定した経営基盤の構築のために出した方向性だと思っていますので、パソコンの日本語入力と言えばATOKだと思っている方は、素直にジャストシステムの提案に乗るしかありません。実のところ、今がニュースで言われているように本当に景気のいい状況なのか悪くてどうしようもない状況なのかわかりかねるところもあるのですが、少なくとも継続してソフトを作り、さらにバグ対策やセキュリティーホールを塞ぐなどの作業を続けるためには費用がかかるわけですから、トータルの出費は例えばMVNOの乗り換えなどで少し安くすれば、月々の負担感もそれほどなく、常に最新で快適な日本語入力システムを使い続けることができるようになります。

私自身としては、現在ATOKはカスタマイズの自由度が制限されているため使わず、日本語の入力方法も日本語入力システムに頼ることなく自分の責任で決めるような入力方法を使っています。とにかく、ATOKでは私が常用している癖の強い入力方法を使えるようにセットすることが今だにできないため、その点が改善されない限りは今後もATOKに乗り換えるつもりはありません。唯一メジャーな日本語入力システムで私のわがままな入力方式に対応してくれているのが、誰でも無料で最新のシステムが使える「Google日本語入力」です。そのため私の持っている全てのパソコンには「Google日本語入力」を入れて使っています(Linux環境ではmozcというアプリになります)。

無料のソフトなのでいつ開発が終了と言われても文句は言えませんが、さすがに今のGoogleが日本語入力システムを提供しなくなるということは当分ないと思えますし、Googleは割とジャストシステムと違って少数者の意見も開発に反映してくれるような気風もあるので、個人的にはほとんどショックはありません。むしろジャストシステムが月額利用の形で日本語入力システムを採用した事で、今までは取り合ってもくれなかった独自の入力方法への対応についても聞く耳を持ってくれればかえって嬉しいですし、もし今使っている入力方法をATOKでも使えるようになったとしたら、お金を払ってでもしばらく使ってみて今後も使うかどうか考えてみたいとすら思っています。

果たして今回の発表によってジャストシステムはユーザーの声をどこまで聞いてくれるのか、しばらくはGoogle日本語入力を使いながらじっくりと見てみたいと思っています。今後「ATOK Passport」の月額負担で新しいATOKを使おうと思っている方も、果たして毎月の費用と、その使い勝手との間にバランスが取れているのか、料金以上に使えるものになるのか、単に料金を取られると感じるだけなのかしっかり判断をしながら使われるのがいいのではないでしょうか。そうした事はまだしたくないという方はパッケージ版の方を入手されるべきだと思います。


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