ASUS VivoBook E200HA 1kgを切るファンレスノート 車でモバイルにも?

 モバイルノートというのは小さく薄くなるに従って高くなるというのが当り前なところがありました。大変古い話をして恐縮ですが、私が最初にノートパソコンを買ったのはAppleのPowerBook150という廉価パソコンで、まだ画面は白黒でACアダプタを含めて大きく重く、さらに一つのバッテリーでは数時間しか電池が持たないので、予備の電池を持っていくのですがそれがまた重くて(^^;)、つくづく当時に出ていたMacのモバイルパソコンでカラー液晶のPowerBook DUOに憧れたものです。しかし当時持っていたPowerBook 150が10万円以下で買えたのに対し、当時のハイスペックを誇ったPowerBook DUO 280cは定価で50万円以上もしたのです。とてもそんな高いモバイルパソコンを買うのは無理だったので大きくて重いノートパソコンを担いで出掛けていました。

 現在のモバイルノートの定番、パナソニックのLet’s Noteや、マイクロソフトのSurface Proあたりでも結構なお値段がします。特にSurface Proの場合は、厳密に言えばタプレットに無線キーボードが付いたものなので、個人的にはいくらいいものでもキーボードが電波の干渉による混信でうまく反応しなくなってしまったケースを他のWindowsタプレットを使っていて体験したことがあるので、画面とキーボードが離れなくてもいいので、あくまで普通のノートパソコンでモバイル用途に使えそうなものを物色しているのですが、安くて手軽なノートパソコンといえば、台湾のメーカーASUSのEeeBook X205TAがあります。

 実はそのEeeBook 205XTの後継機として2016年3月に出る予定なのが、ASUS VivoBook E200HAになります。OSはWindows10で、EeeBook X205TAとの違いはCPUがCherryTrail Atom x5-Z8300に変わったことと、USBの一つがUSB3.0に対応したこと、Wi-Fiの11ac対応なったくらいの変化です。

 価格は予約受付中のASUSのサイトでは消費税8%込みで37,584円送料別となり(大型家電店では送料無料のところもあります)、3万円台で購入できるというのが有難いですが、一つ不安なところもあります。メモリが2GB固定というのは仕方がない部分はあるものの、Windows10のシステムが入っているSSDが32GB止まりというのは長く使っているうちに空き容量が圧迫される可能性もあります。

 私が持っているWindowsタプレットはSSDが64GBのもので、どちらにもMicrosoft Officeが付いています。VivoBook E200HAのOfficeソフトはMicroSoft Officeではなく互換性のある廉価版のKingsoftのもので、それでSSDが32GB止まりにしている理由なのかも知れませんが、Windowsの場合、度重なるアップデートが続くと次第に復元のための容量を圧迫していくことになります。アプリケーションをmicroSDカードにインストールし、データは全てクラウドを使ってやり取りするという工夫が必要な分安いと思えばすぐ買えばいいのか迷うところですね。本当は多少価格が上がっても64GB搭載のものが出てくれれば安心して使えそうなのですが。

 ただ言えることは、もし今使っているパソコンが急に使えなくなった場合、とっとと4万円以内で買えてしまうこうしたノートパソコンを買ってしまった方が良さそうということです。そして、改めて思うのは、このくらいの価格だとハイエンドのスマートフォンすら買えないということです。

 11.6インチの薄型で小型のパソコンで、重量も1kgを切り、ACアダプターも小型なので日々の持ち運びにも耐えうるものですが、車の旅で使う場合でもカタログ値で12時間使えるので夜の落ち着いた時間に使うくらいなら充電も必要なく大画面で情報を調べたり、キーボードでプログを書いたりできるので、あると便利です。データをクラウドでやり取りすれば、パソコンで作った書類をスマホと簡単に共用できますし、入力のスピードもはるかにキードードからの両手入力の方が早くできますので、スマホだけでは旅先での情報入手やブログ更新に限界を感じている方は、こうした格安のモバイルパソコンの導入を検討してみてもいいのではないでしょうか。


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