BS民放の中で、後発の無料チャンネルの中で、今までなかなか見られなかった映画やテレビシリーズなどを放送してくれたり、親会社との関係もあるのか歌舞伎などの舞台中継などもあって、マイナーながら好んで見ていたのが「BS松竹東急」だったのですが、突然のBS放送事業からの撤退を発表し、2025年6月末で放送が終了しました。
個人的には本当に残念だったのですが、そのチャンネルを引き継ぐ形で同じチャンネルで放送を開始したのが「JCOM:BS」です。引き継いだ当初は深夜から早朝までは放送休止にして、松竹東急で放送していたプログラムの中で途中で終わってしまったソフトについて一気にその続きを流したりしていましたが、2025年10月からようやく体制が整うという話だったので、チャンネルの評価はそこまて待っていたのですが、今回は10月からのプログラムを見ながら自分なりの評価をしてみたいと思います。
JCOM自体はケーブルテレビやスポーツ関連の放送もすでに行なっていますので、少し前にはツール・ド・フランスの初日を無料中継したり(J-SPORTSとの同時放送)して、期待するところもあったのですが、現在は目立ったスポーツ中継はありません。
あと、ドラマは中国・韓国・タイというアジア諸国の連続ドラマを放送し、日本のドラマについては2時間サスペンスのシリーズ物を現在は放送しています。目立つのは夕方2本放送のアニメーション「アルプスの少女ハイジ」と、夜に放送している「キーハンター」くらいで、現在連日放送しているので、それらの番組が最終回を迎えたら次をどうするのか? というような感じで見ています。
松竹東急も新しい番組を作るというよりは、以前からある古いライブラリーの中から選んで放送していたので、同じようではあるものの、やはり何らかのチャンネルの色を出していかないとチャンネル自体が埋没してしまいかねません。特にBS260チャンネルという、直接チャンネルボタンを押して選局することができないチャンネルなので、なかなか厳しい状況は続いていくのではないかと思っています。
ウェブページの中では「アジアドラマを中心に、日本のうた、懐かしアニメなどを通じて、大人の毎日にワクワクをお届け」するという形でチャンネルの特色を打ち出していますが、マイナーなチャンネルであれば、さらに先鋭化して厳選したソフトを今後打ち出してくれることを望みます。まず一つの動きとして10月からの24時間放送になったことで、番組と番組の間のミニ番組で個性を出していくとか、そんなことも期待したいですね。
テレビ自体も見ないでも過ごしてしまう人が増えている現在ですが、逆に私などネットでの番組情報から普段見ることのないチャンネルや番組を見ることもありますので、JCOMらしくネットとテレビを融合するようなプログラムなどもあっても良いのではないか? と思っています。まだ始まったばかりのチャンネルなので、今後の展開に期待です。