通信料の実質的な値上げを発表した後、どのように動くのか注目していた大手キャリアの中で、NTTドコモが新たなサービス変更について発表しました。
かつては回線を契約していたユーザーのみに開放していたものの、決済手段の陣地取りのために(ドコモはdポイント、auはau Pay、ソフトバンクはPaypay、楽天は楽天Pay)非回線契約者がdアカウントを持っている場合には、ドコモが提供するd Wi-Fiを利用することで、ドコモのアクセスポイントがあれば自動的にWiFiに接続させることができるようになっていたのですが、回線を持っていない人についてはこの契約を2025年12月以降に自動解約にするそうです。
ドコモ本体の回線を契約していない人については、「0000docomo」のアクセスポイントであれば、事前にWiFi用のパスワードを設定しておけば、今までのように自動での接続ではなく、手動によるログインは可能なものの、1日あたりの利用回数と時間に制限を付けるということです。
そもそも、大手企業が利用者へのサービスで提供していた公衆WiFIは、そのサービスの縮小を余儀なくされ、さらにはセキュリティの問題も言われるようになって、今までのように気軽に公衆WiFiを使いにくくなっていることは確かです。しかし、今後の状況を考えるとこうしたサービスが使いにくくなることのディメリットもあります。
たまたま昨日の話ですが、ネットショップのセール(楽天系)でメール限定のクーポンを使ってかなり安く物品を購入できるかと思ったらたて続けにキャンセルを食らいました。キャンセルのメールの中には、クレジットカードの本人確認で問題が出ている可能性があるので、続けて注文がキャンセルされる場合には別の支払い方法にしてみてくださいとありました。楽天のセールは昨日いっぱいで終わってしまつたので、色々言いたいことはあったのですが(これまでは同じクレジットカードで問題なく注文できていたので)、コンビニ店頭での前払いをすることにしました(支払いは済みましたが、クーポンの利用状況が不正だと判定された場合にはさらにキャンセルを食らう可能性もあると今は冷静に考えています)。
コンビニのレジに行く前に、メールにあるURLをクリックしてバーコード付きの支払票を出し、お店の端末を操作することで、紙の支払票を請求しなくてもすぐに支払える便利な仕組みです。しかし、もし自分のスマホで高速通信を使い切ってしまっていたり、低速での通信しかできないような場合、最初の画面を出すにも結構な時間がかかって自分だけでなくお店の人や、自分の後ろに並んでいる人も合わせてストレスが貯まるような感じになってしまいます。
個人的には、コンビニ各社はお店全体をカバーしてどのサイトへも接続できるような店頭WiFiではなく、電子マネーの支払いや払込票を出したり、自社のホームページを見るために特化したWiFiサービスはあっても良いのではないかと思ったりします。こうした環境が整えば、最悪SIMカードが入っていないスマホであってもその場でストレスなく決済ができるようになります。
逆に言うと、まだauなどでは回線のないユーザーにもWiFiを提供していますし、今回使い勝手が悪くなるドコモでも一応はパスワードを登録しておけばいざという時にはWiFiが使えるようになるので、お金がなくてSIMカードを入れられなかったり低速通信しかできない状況だけでなく、大きな回線のトラブルで自分の契約している回線が全く使えなくなったような場合にも知っていれば役には立ちます。
私自身、できるだけ外出先での通信トラブルを起こさないようにと思っていますが、どうしてもモバイル回線が使えなくなった場合の非常手段として、dWi–Fiが自動解約された後も手動ログインで使えるようにはしておきたいと思っています。