一戸建てから集合住宅に引っ越してすぐに加入した火災保険が満期になるという通知が来ました。5年契約にしていたのですが、まさにあっという間の5年間だったような気がします。
実のところ、そんなに新しい集合住宅ではないのでそもそも保険に継続して入ることができるのか? という不安もあったのですが、継続加入の場合は「自動継続」で引き続き入ることができるようになっているということで、ちょっと安心しました。
ただ、自動継続ということになると、何も申告しないと前年と同条件のまま継続になってしまいます。つまり、前年の契約内容はどうだったのかきちんと確認しないと、思わぬ落とし穴があるかも知れないのです。
で、改めて郵送されてきた火災保険の案内を見ていたのですが、その中で気になることを発見しました。基本的な火災などの補償にも、地震保険にも加入しているので(部屋・家財とも)、心配はないように思ったのですが、ちょっと前にある方から入っておいた方が良い補償があるということを思い出したのです。
現在私は上にも下にも両隣にも人が住んでいる集合住宅で暮らしています。生活をしている中のリスクの一つとして、こちらが粗相をして火事ではなくて水を出しっ放しにして下の階が水浸しになるような事も考えられます。この場合は、火災保険の中に日常生活で起こった賠償について出る「賠償責任保険」が付いていないと、下の住人から現状を元に戻すための費用を請求された場合、自腹で何とかしなくてはいけなくなります。
そう思いながら火災保険の「賠償責任保険」のところを見たら、何と加入していなかったのです。しかし、加入時にはそうした事(賠償責任保険加入の必要性)も不動産会社の方から言われた記憶があるので、なぜ火災保険に賠償責任保険を5年契約で最初から付けなかったのか? という風にも考えてみて、改めてあることを思い出しました。
私は火災保険に入る前から自分の車に自動車保険を付けています。自動車保険にも「賠償責任保険」を付けるか否かの判断があり、以前からずっと賠償保険を付けていたのでした。
この「個人賠償責任特約」(ネットで自動車保険の方を調べたら正式な名称が出てきました)をセットしておくと、自動車事故の賠償責任と同じ額(私の場合は無制限)の賠償事故について保険金が出るとのこと。ここからはその説明の受け売りですが、
・「自転車で人をはねて、ケガをさせてしまった。」
・「マンションでお風呂の水が溢れ、下の部屋を水浸しにしてしまった。」
・「自宅の窓から誤ってモノを落とし、歩行者にケガをさせてしまった。」
・「友人から借りたデジタルカメラを持って旅行に行った際、旅行先で誤って落とし壊してしまった。」
のような支払い例が出ていたので、私は5年前にこれを見て火災保険に賠償責任保険を付けなかったということを思い出したのです。
現在、私は自転車通勤しているので、自転車事故を起こした時も、今回ポイントになったマンションの漏水も、旅行先でしでかした粗相についても、めんどくさい交渉は保険会社にお願いし(ここが重要で「示談交渉付」のものに入っています)、何かあった場合は家の事故であっても自動車保険の会社に連絡すれば良いということがわかったので、このまま火災保険は自動継続ということにしようと思います。
ただ、ここで注意したいのは、様々な理由があって自動車の所有を止めることになって、それにともなって自動車保険を解約した場合にはこうした補償が一切なくなってしまうということになるので、自動車保険を解約する前に火災保険の方の賠償責任保険を追加する必要が出てきます。また、自転車の事故について自分が怪我をした場合の補償には入っていることが今回わかったので、自動車を止めても自転車には乗る場合には自転車専用の保険も視野に入れつつ、交通事故に関する何らかの補償に入り直すことも別に必要になることがわかりました。
このブログは自分自身の備忘録も兼ねているので、ちょっと細かく自分の契約内容まで踏み込んで書いていますが、皆さんもこの「個人賠償責任特約」にそもそも入っているのか、入っているとしたら火災保険か自動車保険か、さらにはもっと別の保険に合わせて入れているのかということと、その条件が「示談交渉付き」かどうかをきちんと調べてみることをおすすめします。私の場合、こちらの粗相で階下に漏水させてしまった場合は、自動車保険の事故受付窓口に連絡をすることを忘れないようにしたいと思います。
火災の場合故意か重大な過失があった場合以外は損害賠償責任は発生しないとなっていたと思います。水漏れも同様だと思います。
地震国と言う事もあり、水漏れを完全に防ぐ事は不可能です。築年数が長く成ればどうしても建物に不具合は生じてくる。
実際水漏れが発生した事もありましたが、ちょっとしたお詫びの品を持ってお詫びの挨拶に行っただけでした。
ケータイオタクさん コメントありがとうございました。
おっしゃるように、火災保険というのは、例えば隣家や隣の部屋で出火して全勝したとしても、出火元からの損害賠償はないので、自分で保険に入る必要があります。その他に陥りやすい思い込みとは、大きな地震が起きたしばらく後に出火した火事でも、地震保険に入っていないと保険金が下りないということが、阪神・淡路大震災の時に問題になった話があります。地震で道が通れなくなり、普段ならすぐ来てくれる消防車が来られないケースも想定できるので、火災保険の仕組みが変わらない限りは地震保険の加入についても真剣に考えないといけません。
あと、こちらの粗相で相手に何らかの害を与えてしまった場合、相手がどんな人かによって対応が変わってくる場合があります。こちらとの交渉を問題なく受け入れてくれる人であれば良いのですが、そうでない場合には第三者を中に入れてということになる場合有難いのが保険会社の担当の人が示談を代行してくれる保険なのですね。賠償責任保険は水漏れだけでなく、飼い犬が人に怪我をさせたとか、旅行先でショーケースを壊したというようなところでも使えるので、自分で相手と直接話すことに不安のある方は、こうした示談交渉付きの保険を検討することを改めておすすめします。