アメリカのトランプ大統領が打ち出した関税が、日本の産業の中でも、特に自動車業界に大きなショックを与えるのではないかと言われています。もちろん、有能な政府関係者がアメリカ政府と交渉して、何とか日本の自動車関連業者が最悪の影響を受けないような形に持っていって欲しいとは思うのですが、何事も最悪の想定はしておかなくてはいけないでしょう。
もちろん、日本の防衛相手国としてアメリカを除外するということはまず無理なことではありますが、自動車会社にとってあまりにもアメリカとの交渉に依存しすぎるようになってしまうと、今後もアメリカの顔色を見ながら能動的な意見を出すこともなかなか難しくなってしまうのではないでしょうか。
貿易相手の数を増やし、さらには国内市場での新車の売上も伸ばしていく中で、企業としての体力は増えていくだろうと思います。で、考えてみるに今日本で一番売れているのは普通車ではなく「軽自動車」という国内でしか販売できない(実際にはパワー不足でそのまま海外に持って行っても印象が良くない)車の存在です。
先日、アメリカで日本の軽トラックの中古を輸入販売している業者を取材したビデオを見る機会がありましたが、小回りが効き、燃費も良い車として人気があるそうですが、海外の方々の中には、「この車にもう少しパワーがあって自分たちの体型に合った車であれば」という印象を持っている方もいるかも知れません。
実際、スズキ自動車がインドで自車を販売する際に、軽自動車規格のままでは売れないので、サイズを大きくし、排気量を800ccにして売り出して成功しているという事実があります。
もし、日本で軽自動車の規格を変更し、今インドで走っている800ccクラスの車をそのまま「新・軽自動車」として税制の優遇をそのままに国内販売することができれば、メーカーは今までは国内専用車として作った軽自動車をそのままアジアや、道の狭いヨーロッパへも売っていけるのではないでしょうか。サイズとパワーのバランスが取れると、当然今の軽自動車よりも燃費の良い車が出せるでしょうし、軽のハイブリッド車でもさらなる燃費の良さを特徴づけることができるのではないでしょうか。少なくとも、私が知っている限りそういう車はないと思うので、その点でも世界で類のない車(最強の小型車)として日本発の「軽自動車」が注目を浴びるのではないでしょうか。
私自身の率直な気持ちで言えば、800ccの軽トラや軽ワンボックスカーができれば、国内では宅配便などでも一度に持ち出せる荷物の量も増えるでしょうし、車中泊車としても最強の車ができるのではと個人的には期待しかありません。DIYで旅に出る時だけ新規格の軽自動車に居住スペースを載せて利用する場合でも、現在の軽自動車と比べても坂の上りなどスムーズに走らせることもできるのではないかと思います。
個人的には、日本政府にはアメリカとの関税についての話し合いをしていく中で、こそっと軽自動車の規格を変更するくらいのしたたかな事をやって欲しいなと思っているのですが。
てらさん、おはようございます。
トランプ関税で自動車業界の苦境が見込まれますが、軽自動車を輸出可能な800㏄として新しい市場を開拓する(国内は最大出力は現状の軽と同等に抑えて良いかもしれません)と言うのは良いアイデアな気がしますね。800ccであればトルクが1.2倍になるので、最近のハイトワゴン化で重くなった車重もカバー出来そうですね。
ちなみに、以前フィアット500のtwin Air(800cc位のT/C付2気筒エンジン)に試乗した事がありますが、2気筒なので、バイクみたいなトルク感があり、坂道も軽快に上るのが印象的でした。
最近原付1種は排ガス規制に達成困難と言う事で、出力を抑えた原付二種で代替えする事になりましたので、理由があれば規格の変更は可能だと思われます。確かに今がチャンスかもしれないです。こんな時に鈴木修さんが居れば頼りになるのですが(^^;
では~
ahiruさん コメントありがとうございます。
エコカーといえばEVというパターンなりつつある中、アメリカでも軽トラックに人気があるというのは、小回りが効くだけでなく、その圧倒的な燃費の良さにもあると思います。特に充電ステーションを整備する余裕がない地域においては、車体とエンジンのバランスが良い軽自動車派生の車へのニーズは絶対あると思うのですが、そういう思い切った政策を実行してくれればと思います。