オーストラリアの話ですが、16才未満のSNS使用を禁止するという法案を可決する見込みだということで、どの国であっても低年齢層の人たちがSNSを使うことによる功罪について問題となっているようです。
私自身もSNSを使っていますが、その使用については限定的です。というのも、新しいメディアとしてパソコン通信の時代からスマホによるメール以外のSNSでの交流を後から経験した身からすると、いきなり素性のわからない人物とメッセージのやり取りをし、直接会うということの危うさというものを多少知っているということが言えると思います。
ただ、私自身もネットでの交流が先にあり、その後実際にお会いするという、いわゆる「オフ会」というものに参加したことはあります。しかしそれは最初から一対一で会うものではありませんし、きちんとした取りまとめをする責任者がいて、その人が呼び掛けたオフ会に参加する中で、ネット上のやり取りとは違った人物の魅力を感じ、その後同好の士との小さなグループで会うようになったりといった形で関係が変わることはあるにしても、その時にはプロフィール交換をちゃんと済ませているので、あとは自分の認識で結びつきを深めていくのか、あくまで同好の士として定期的にお会いするだけにするのか、そもそもそういった集まりにはなじめずにネット上のお付き合いにとどめるのかという選択をすることになります。
特に男女一対一で会うようなシチュエーションというのは、何があるかわからないので、現在のマッチングアプリでも基本は18才未満の人は利用できないようになっています。もしかしたら、騙されてお金を取られたり心にダメージの残る経験をしてしまうかも知れない事については、さすがに小さいお子さんには体験してもらいたくはないと思います。
ただ、日本でもオーストラリアのように法律で禁止するというのはまだできないだろうと思いますので、親子でのスマホの使い方についてじっくり話をすることも必要になってくるのではないかと思いますね。
個人的に思うのは、LINEでも+メッセージでも良いのですが、今いる友人同士でのやり取りにはもはや小さな子でもSNSを利用することで電話代がいらずに連絡を取ることができたりするメリットもあります。仲間うちのおしゃべりの楽しさを知ってしまうと、急に止めろと言われても難しいと思うので、例えばスマホを介してIDや電話番号のやり取りをしないと友だちとして登録できないモードがあれば、行動範囲の狭い低学年の子どもが不特定多数のどこの誰かわからない人と友だちになって、親の知らない時に会いに行ってしまうような事も防げるのではないかと素人考えではありますが思います。以前LINEであった「ふるふる」機能(お互いのスマホを降ることで友だち登録が可能な機能でしたが、現在は機能は閉じられています)のように、小さな子でも楽にできるようなアクションでメッセージのやり取りができ、親の方で友だち登録のやり方をコントロールし、直接でしか友だち登録できないやり方に固定させれば、自分が知っていて顔も名前もわかる相手としか登録できないということになります。
使っている人にとっては大きなお世話という話なのかも知れませんが、対等な付き合いではなく、力が強く様々な経験をしている上に、悪意を持って接して来るかも知れない人との接触は私でも避けたいです。ただ、少なくとも私は色々な経験だけでなく様々な場所から情報を取っているので、自らすすんで全く知らない人に会いに行こうとも思いません。それは実際に知り合った上で色んな人との交流を行なう中で培われるものであると思うので、小さな子が犯罪の被害に遭わないように、家庭内の努力だけでなくSNSの運用の側からも何らかの新たな機能が提供されるようになってくれればと思います。
年齢制限を実効性あるものにする為には本人確認がきちんとなされる必要があると思います。オーストラリアと日本ではSNSで現実に生じている社会的な問題も違っている。
日本では16歳と言う年齢に関係なく、闇バイト利用されている秘匿性の高いアプリの利用規制の方が緊急性は高いと思います。16歳未満と言う以前に本人確認されないSNS自体の利用規制を行うべきではないでしょうか。
スマホ自体本人確認が必要としないと年齢制限は有効ではないと思います。
LINEにはIDによる登録は本人確認が必要だったと思いますが、それが可能なのは16歳以上とすべきでしょう。QRコードの場合は16歳未満の場合には直接会ってでないと登録できないように設定する事も可能ではないかと思います。
試行錯誤で改善していく必要があります。
ケータイオタクさん、コメントありがとうございました。
今回は触れませんでしたが、ある程度の経験をされている大人でも、オンラインカジノにハマって家庭崩壊を起こした方も多くいます。それだけスマホの中にのめり込んで自らを顧みない行動というのは恐しいと言えます。
あと、今回は書きませんでしたが、今のお子さんたちは物心が付いた時からスマホやSNSがあるわけですから、親からだけでなく学校でもスマホが原因で人生を狂わせることがないような学習カリキュラムを整備することも必要ではないかと思います。少なくとも義務教育のうちには一通りのスマホを使う事についてのリスクについてはきちんと教える必要があるのではないでしょうか。闇バイトについて最後に思うところを書くと、今の日本でどういう犯罪を起こすと無期懲役になっておいそれとは出所できなくなるのか、そのくらいは知っていないと若気の至りでは済まずに人生が終わってしまいます。年頃のお子さんがいるご家庭では、まずそういう所から話をして欲しいと思います。