最近、かなり雑な「闇バイト」による強盗事件が多発するなど、今まではそんな事まで心配することがなかった普段の生活まで、気を付けながら生活をすることが大事になっている時代に私たちは生きていると思います。そんな中で、スマホ持ちの人に対して気がかりなのは、以前はスマホの電話番号に直接送られてきていたSMSを使った荷物不在持ち帰りを装ったメールで、メールのリンクをクリックすると、IDやパスワードを抜くためのフィッシングサイトに誘導されるものが多く報告されており、騙されてリンクをクリックしないような対応が必要になります。
最近は、業者から荷物が届く前に来るメールの形を模したメールがかなりそれらしく作られているという報告も上がっています。電話番号は自分の番号であるだけでなく、追跡番号も実際に過去に使われた不在持ち帰りが発生した番号をそれらしく書き、その番号で荷物を持ち帰ったという体で、怪しいリンクをクリックさせるような巧妙さがUPしているようです。自分でネット注文をした場合には、注文後のタイミングでメールがやってくるので、本物らしいメールが来ても冷静に対応できるかと思いますが、家族のスマホに入るメールまではチェックできないというところもあります。
そこで、一つ私がやっていることを紹介します。まず、通常のメールが来るか来ないかというのは、宅配業者の提供するWeb会員になってメールアドレスを登録しているということになります。SMSの場合は、そんな会員になっていない場合でも電話番号で届いてしまいますが、そもそもSMSで荷物の配送状況を知らせるシステムは大手業者は行なっていないと思いますので、そのようなメールが「メッセージ」アプリに届いたら無視で当該メール削除ということで良いと思います。問題になるのはすでにWeb会員になっていて通常の状況で本物のお荷物お届けメールが来るようにしている場合です。
この場合、メールが来てもメールから直接リンクをクリックすることは避けています。ほとんどのメールが心当たりがあり、自分が注文したネット通販のお届け連絡であっても、メールとは別の手段でその荷物がそもそも自分のところに来るのかを確認するようにする方が良いと思います。
具体的には、スマホであれば専用アプリ、パソコン上なら業者のWeb会員サイトをブックマークして、メールのリンクから確認するのではなく、アプリやウェブサイト上からメールに書かれている追跡番号を入力して、自分のところに荷物が届いているか調べることができるわけです。
いちいちウェブやアプリを開くのがめんどくさいような場合は、宅配業者の主なところ(ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便)のLINEを友だち登録して、荷物が届くメールが来るタイミングでLINEが来るようにできるアプリ会員との連携を行なうことで、自動的にLINE通知が届くようにできます。LINEで友だち登録していれば、メールに書いてある追跡番号を入力すれば、その荷物がそもそも本当にあるのか、ある場合は現在どこにあるか、さらには配達場所や留置の有無、時間の変更などの手続きもできるようになります。
また、あえて通販を申し込む際や、事前連絡が入って変更手続きができる場合には、あえて自宅では受け取らずに専用ロッカーや営業所留めでお願いするということも一つの方法です。そうすれば、通常は不在通知は来ないことになります。来るのはロッカーや営業所に荷物が届いたことを知らせるメールになります。不在通知の連絡が入った場合、先にメールが来るとしたら「これから荷物が配達されます」という内容のメールは来ることはあるだけなので、簡単にそうしたメールをシャットアウトできます。
自宅で受け取るつもりの場合も、LINEやアプリで確認して自分や家族あての荷物は無いと出てきたら、これは詐欺メールである可能性が高くなります。そもそも、来たメールにこちらの氏名や送り主の情報が書いていないというのがおかしな事で、書いていないのはそうした個人情報を仕入れる目的でメールを送ってきているからでしょう。少しでも怪しいメールが届いたら、そのメールからは何もせずに無視するのが大事です。そのアドレスをブラックリストに入れるような事をすると、そのメールアドレスは生きていると詐欺犯にわかってしまうので、あえてこちらからシステム操作はせず、単にメールを削除だけして、こちらからは基本無視という方向で良いと思います。私自身もそうですが、家族宛の荷物を確認する際にもメール以外の方法で荷物の確認ができるように今後はして、迷惑メールに引っかからないように気を付けていきたいと思っています。