現在、通話用+αの用途で使っているRakuten Hand 5G(当時キャンペーン価格の1円で購入)は、だんだん使っているうちにもっさりになってきただけでなく、画面からロック解除をするための指紋認証にも、本体のもっさり感が続くためうまく行かない時があり、急に着信した場合にその電話を取り逃がすこともしばしばありました。
実際のところ、その大きさは片手に隠れるくらい小さいので、通話用として持つなら今も便利に使えると思っているのですが、やはりきびきび動くことが日常的に使うスマホとしては大事だと思うので、いよいよ機種変更の手続きをすることにしました。今後は売らずに残し、おサイフケータイの決済用に用途を絞ってあえてSIM登録なしで使うのも良いかな? とは思っています。今はpovo2.0でも利用可能なので、また改めてその使い道を探っていこうと思っています。
新しいスマホはeSIMも使えるものの、物理SIMとeSIMが一枚ずつ登録できるタイプのスマホにしました。となると、現在使っている二回線分のeSIMのうち、どちらかの回線を物理SIMに変える必要が出てきます。
私が使っている二回線は、「楽天モバイル」と「旧LINEMO」ですが、費用の面だけで言うと、LINEMOではeSIMから物理SIMへの変更手数料は0円なのに対し、楽天モバイルはeSIMから物理SIMに変えると3,300円の費用が発生します。ただ、今回はLINEMOの方を物理SIMにせず、eSIMでの機種変更をし、あえて手数料を払ってでも楽天モバイルのSIMを物理SIMに戻すことにしました。単にスマホの機種変更以外に費用がかかってきてしまうわけですが、今回はこの選択について説明を試みてみようと思います。
現在、LINEMOはLINEアプリと連携することによってLINEMOの特典であるLINEの利用については高速クーポンを消費しないように使えています。回線自体は旧プランの月3GBまで高速で使えるミニプランなので、通話用以外の端末に入れて使うということは考えていません。通話用のスマホで快適にLINEの利用ができるために使っているので、SIMを入れ替えてしまうとLINEアプリの使い勝手が悪くなってしまうからです。データについても主に通話用として使い、インターネットでも他の機器を動かすようなテザリングはせず、スマホ内部だけで使うことで月3GB以内に収まっているところもあるので、機種変更してもスマホから回線を取り出して使うことは考えていない回線です。ということで、LINEMOを物理SIMにしてモバイルルーターやタブレットに入れて使うような事はなく、物理SIMへの交換手数料が無料という魅力はあったものの、今回はeSIMのまま新しいスマホに移して使うことにしました。
で、あえて安くない交換手数料の3,300円を払ってでも楽天モバイルのeSIMを物理SIMに変えるのは、いざという時にハードを変えられるように備えるという一言に尽きます。現状では電話やSMSが基本無料で使える(0570から始まる電話番号は対象外)「Rakuten Link」というアプリと連動させることで、ほとんどの日常的な通話・SMSは無料で利用できるので、実のところこのSIMも基本的にはスマホに入れて使うことを考えて導入した経緯があり、当時はそこまでスマホ以外で楽天回線を使うということは考えていなかったのは確かです。
しかし、色々考えてみると緊急避難的に楽天回線を活用するには物理SIMの方が私にとっては都合が良いということがわかってきました。現在楽天回線については完全に通話専用として使っているので、月々の支払いは3GB未満の1,078円(税込)で維持しているのですが、災害や大きなトラブルで自宅の光回線が使えなくなった場合に、以前ADSLの代替回線として使っていた楽天回線(今の通話専用回線を契約する前にも利用していたのです)の使える4Gホームルーターに入れることで、停電時でも光回線並みのスピードでネットを利用することができます。
スマホをモバイルルーターに接続して使うことも可能なのですが、スマホはスマホで使いたいということになると、やはり物理的に入れ替えれた方が、タイムラグなくすぐ使えるというのは魅力的です。特に今、自分の主に使っている電話番号を楽天にしてしまっているので、スマホを落とりたりして電源も入らない状態になってしまった場合、とりあえず物理SIMを抜いて別の手持ちの楽天回線対応スマホに入れ替えれば、そもそも入っているアプリなどをどうやって引っ越すのかという問題はありますが、電話やSMSは使えるというのは私にとって大きな変更の動機になります。
今後、海外では売られているのですが、日本でもeSIMプロファイルの搭載可能な物理SIMカードが簡単に入手できるようになれば状況も変わってくるとは思います。多くのキャリアではeSIMからeSIMへの変更には手数料はかからないので、必要に応じてそのSIMカードにeSIMのプロファイルを移してしまえば、回線移動にそこまで費用のかからないeSIM契約のまま物理SIMの利用が可能になり、好きなハードで使い回すこともできます。今回はそこまでの行動は起こしませんでしたが、全ての電子デバイスがeSIM化されても古いハードを使うには物理SIMは必要になることもあると思います。今回の経験を生かし、もし何かの拍子にこうした製品が格安で入手可能になったり、国内で販売されるような事があっても慌てないように、国内での動向についてもアンテナを張っていこうと今は思っています。