南海トラフ地震の注意情報は昨日の17時で解除されました。先日の宮崎での地震の余震はそこまで大きなものが起こらなかったので、ドミノ倒しのように他の地域でもすぐに大きな地震が起こるような状況ではないと判断されたようです。
ただ、宮崎の地震の直後に神奈川県の内陸部を震源とする地震が起こりましたし、日本列島はいつどこで大きな地震が起きても不思議はないので、この一週間で備えたものがあれば、もしもの時に活用できるように前向きに考えることも大切かと思います。
地震への心配とは別に、2024年の台風7号の進路予想が静岡県の伊豆半島から関東の沿岸部をかすめるような感じになってきているので、そちらへの対策も合わせて考えましょう。ただ、地震と台風の場合は微妙に備える方法や実際に何ができて何ができないのかが変わってくる可能性があります。
大きな被害が起こった場所ではライフラインの寸断が起きる可能性があります。ライフラインというのは、基本的には電気・ガス・水道と通信インフラが主なものだと思いますが、何が使えて何が使えないのかによって取る対策も変わってきます。
ちなみに、地震が起きた場合、水道は止まっていなくても水道管の損傷が地震の影響で起こっている可能性がありますので、上水道だけでなく下水道を使うトイレの使用も中止し、災害時のトイレを準備する必要があります。現在、大手ネット通販サイトでは災害用トイレを注文しようとしてもすぐには届かないような感じになっていますが、家の便器にゴミ袋を敷き、一回ごとにポリ袋に入れてゴミに出すような事をしないと、後から大変なことになります。ちなみに、専用の災害トイレ(凝固剤)が用意できない場合には、ペット用のシートがコストが安く流用できるという話もネットで検索すると出てきます。このやり方については、改めて自分で色々と今後考えてみようと思っていますが、ご自宅にペットがいてシートが用意されているお宅であれば、特別な用意をしなくても家族の非常用のトイレ替わりになるので、覚えておいて損はないでしょう。
台風や雷の影響で停電するような場合も今回の台風が通る地域では起こる可能性がありますが、その時他のライフラインはどうなっているかによって状況は変わってくると思います。ガスと水道は普通に使えるものの停電だけしている場合(プロパンガスの場合は使える可能性が高い)、普通ではできないあることができる場合があります。
ガスコンロは、電池を電源にしているものが多いので停電時でも普通に使うことができると思いますが、お風呂に入るためのガス給湯器は停電になると電源が入らないため動かなくなります。しかし、お宅のガス給湯器の仕様を見ると、大体60Wくらいの電気が使えればガス給湯器が使える可能性があります(ご自宅のガス給湯器の仕様をご確認下さい)。それくらいの電気なら、発電機を利用しなくても小さめのポータブル電源が一つあると、家族で利用するくらいのお湯を沸かして風呂にためるくらいの能力を持ち合わせています。私の持っているポータブル電源は200Wクラスの一番小さいものですが、これで停時だけでガス・水道が使えているなら何とかお風呂やシャワーを使えるようになります。
小さなポータブル電源の場合、車のシガーソケットから走行充電をすると、最大100Wくらいの出力で充電が可能なので、車で買い物に行く時にでも充電を行なえば、2~3時間くらいで0から満充電が可能です。毎日お風呂に使うくらいならポータブル電源の容量を全て使うことはないと思うので、ソーラーパネルがなくても、停電の影響のない場所まで買い物に行きながら充電をするようにすれば、最低限の利用ができます。ただ、購入するポータブル電源の付属品としてシガーソケットからの充電ケーブルが付いていない製品もありますので、購入する際にはソーラーパネルは無理でも、車の走行充電ができるように準備をしておくと日常的な旅でも便利ですし、用意しておく意味はあると思います。
今回は、台風に対応する必要が出てきそうですが、地震と違い進路や影響に関する情報は刻一刻と変わっていきます。すでに交通機関で計画運休が発表された部分については、その通り利用できなくなるため、最新の情報を常にインターネットで入手するように心掛けましょう。ライフラインについては、各企業・役所のホームページよりXのアカウントの方が早く出ることもありますので、必要があれば電力会社・ガス会社・水道局、さらに交通機関(鉄道および高速道路など)のアカウントに注目しながら、最新の情報を持って対策を考えましょう。