まずはじめに今回の話題につながると思える自分のお休み環境の話をすると、基本的には暦とは無関係に休みがあり、状況によっては出社の日を変えてくれとお願いされることもまれにあります。そうなると、前々から旅行のための予約が取りずらいのですが、逆に前々から予約していた日程に合う形で梅雨前線や台風と鉢合わせしてしまう可能性もあるので、私自身は前々からの予約はせずに、ぎりぎりまで待って空きがなければ諦めるという感じにするか、日帰りにするか、車中泊で強行出発かという感じになりがちです。
今回は、職場の方で同じ部署の方が感染症(?)で休みになる関係で、休みの日をずらしてくれとお願いされました。実はそのお願いがあるまで、今月は有休を含めて4連休を取れるはずだったので、優雅に長距離フェリーを使って遠出をしようかなと思っていたのですが、変更により2連休と飛び石の休みが2日という、遠出には不向きな日程になってしまったので、自ずと休みの予定を変更する必要が出てきました。
以前から家族がお城好きで国宝の松本城の中を見たいというリクエストがあったのですが、この希望であれば、松本には浅間温泉があり、温泉旅館でゆったりしながらお城を見に行くのもありかなと思って、基本的には一泊、どうしても宿が取れない場合には日帰りも止むなしと思いながら色々と調べてきました。
浅間温泉は、市内の中心に温泉街があるという、全国的にも珍しい立地になっています。以前浅間温泉地区のアパートに住んでいる友人のところに泊まりに行った時、友人は町内会から住民だけが使える浅間温泉の共同湯のカギを持っていて、普通ではなかなか入れない共同湯に入れてもらったことがあります。今回宿泊が叶えば、共同湯ではありませんが、市内観光の後にゆったり温泉でくつろぐことができるので、できれば日帰り温泉でなく泊まりでと考えてみたのですが、なかなか家族と一緒だと週末利用になってしまうため宿の予約が埋まっていたり、料金が割高だったりして手をこまねいていました。
あえて市中心部や駅のそばのビジネスホテルを狙うという考え方もあるのですが、それだと温泉はなく食事も別ということになります。それなら、おいしいものをたらふく食べながら日帰りでも良いかと思っていたところ、何と希望する日に大手ホテルチェーンが経営する浅間温泉の宿(察しの良い方は場所の特定は可能だと思いますが)に一部屋だけ空きがあるのを発見しました。
といっても、さすがに週末ではありませんでしたが、日曜宿泊月曜チェックアウトというパターンなら、朝夕食バイキングではありますが入湯税を含めても一人8,500円くらいで宿泊できる好条件だったため、一気に予約をネット上から行ない、無事にこの夏の旅行日程が決定しました。ちなみに、同行する家族は月曜は昼過ぎからの出勤なので、早めのチェックアウトをすれば、特に職場に対して連絡をしなくても大丈夫なのです。
安いと有名な旅館名でネット検索を掛けると、たいてい大手のネット系旅行サイトが検索結果の上位に来ます。その中に、価格比較のテレビコマーシャルのトリバゴのようなサイトも入ってくるのですが、それらのサイトを正直にクリックして料金を見てみると、細かな部屋が選べないので、一般的に安いという印象の全国チェーンでも、一人あたりの宿泊料金が素泊まりか朝食付きで1万円ちょっととか、夕食まで付けると1万3千~4千円くらいまで上がってしまいまう場合もあります。さすがにこの価格では相対的に安いといっても予約はしないのですが、私がなぜ朝夕食付のプランで税込約8,500円などというプランを見付けられたかというと、ネット専用を含む旅行代理店経由での予約はせず、あくまで宿が直接運営するサイト上で検索を掛けて、部屋別で違うケースも有る、部屋別、宿泊タイプ別料金を見た上で予約したからです。
当然ながら旅行代理店は旅館と宿泊客の間をとりもつことによって、手数料を余分に取ることになります。大手チェーンであればネット予約システムもしっかりしていますので、ホームページには「最低価格保証」という文字も書いてあります。もちろん、大手通販系の旅行サイトでは日々のネットショッピングで貯めたポイントを流用できたり、予約をすることでポイント還元が増えたり、お得なクーポンを利用することで、実質的には利用料金を下げることができるかも知れませんが、今回は直接予約とネット代理店経由では全く同じ部屋の設定があっても、公式からの予約が安いのは確かなので、よほどポイントやクーポンで優遇されていないようなら直接宿の方のサイトからネット予約するというのが良いと思います。
ちなみに、宿直営サイトということで、事前のキャンセルが出た場合、予約状況に反映される時間が短いとも思います。そうなると、今回の私の場合のように、少し前だと全く空きがなかった部屋・プランであってもキャンセル料がかかる前のタイミングだったり、キャンセル料が上がるタイミングの前に予約返上の手続きがあった場合、ぎりぎりに出掛けることになっても急に空き部屋を見付けることが可能になる場合があるので、今回一部屋残っているのに遭遇できたのだろうと思います。
これはまさに先日書きましたネット経由でのショッピングと同じような事が起こる可能性があるわけです。急に休みが入ったとか、休みはあるもののどこにも行く予定がないような場合でも、行きたい宿の直営ページをブックマークしておいて、直前にアクセスして空いていたら予約するというやり方を使って安い宿泊施設をゲットすることも可能でしょう。
昨今、海外からの観光客によってホテルの料金が上がってしまっているという話もありますが、ネット経由での予約がどこからでも可能になったことで、もうワンチャンの望みが出たということもあるでしょう。当日ぎりぎりまでネット予約可能な場合、旅行代理店から帰ってきた部屋も公式サイトでは販売されるようになり、前日とか当日でも宿を求めてネット上の公式サイトに行ってみる価値はあるように思います。ネット予約の発達は、早々に売り切れてしまうという事はあるものの、日程の都合でキャンセルになることもあるので、今年の夏の予定がまだ立っていない方は諦めずに探してみることをおすすめします。