放置車両の多い24時間営業の店舗内の駐車場の利用モラルについて考えてみる

大阪毎日放送のニュース特集で、大阪某地方にある大型スーパーの駐車場における放置車両についての問題について取材した内容をTVerでたまたま見ました。そのお店は24時間営業のお店ということで、一日中駐車場が閉鎖されることがないことで、ナンバープレートを外したり車検が切れてしまって自走できないような車が置かれたままになっているのだそうです。

ただ、取材しているうちに、その車の中で生活をしているのでは? と思えるようなケースが見付かります。車検が切れている車の中に夜になってからやってきて夜を明かすような人や、車は放置しないものの、複数の駐車場を渡り歩いて車上生活を続けているような人にも実際にインタビューしていました。

車中泊と車上生活というのは言葉こそ違うものの、駐車場を提供する側からすれば同じように車を停めて駐車場を使うというのは、モラル的にどうか? という疑問は付きまといます。

私自身も過去には車中泊のできそうな場所を求めて夜になるとウロウロした経験はあります。過去には、道の駅においても車中泊を黙認しているような所もありましたが、地方の道の駅においては、まさに車上生活のような形で駐車場の一部で連日過ごすような使い方が問題になって、車中泊禁止を打ち出す道の駅も存在していることは多くの方はご存知でしょう。

それでも、道の駅はドライバーの休憩施設という位置付けがあるので、施設自体を使わなくてもトイレ休憩やそのまま運転を続けた場合に大きな事故を起こす危険性がある場合の仮眠については仕方ないと個人的には思っていますが、元々ドライバーの休憩施設でない民間の大型店舗での目的外利用はやはりモラル違反だと言えるのではないでしょうか。

最近になって思うのは、車で移動していてホテルの予約も何もない状況で仮眠ではなく朝までゆっくりと横になりたいというような場合は、宿泊対応をしている温浴施設や、ネットカフェの個室あたりを利用した方が、エコノミークラス症候群になるようなこともなく、翌日の運転に影響も与えずに旅を続けられるのではないかと言うことです。

特にネットカフェは、地方においては駐車場付きで公共交通機関と歩きでは行きずらい場所が結構多いので、ホテルが高いから車中泊という風に考えている方であれば、近くにネットカフェがないか探すという方が、行き当たりばったりでどこへ行っても旅の経費を抑えられるのではないかと思います。

それとは別に、放置車両の問題については、今後真剣に考えていかないといけないと思います。ナンバーがあっても車検切れの状態で走っているような車は、その持ち主が実際は車を維持できない経済状態の中で無理に車にしがみついていることが考えられるので、そのまま車上生活になってしまっている可能性が大きいのではないでしょうか。そうした車を早めに摘発し、そうした状況になっている生活についてきちんと解決できるようなサポートをしていくことで、車で移動しながら車中泊をするのではなく、少なくとも「仕方なく」車上生活をしている人(住居のサポートが得られれば車上生活はしたくないという人も少なくないのでは?)は減らせるのではないかと思います。

車で旅をする中で、そうした車上生活者と間違えられるような事はできるだけ避けたいものです。いくら24時間営業でも宿泊施設のない普通の店舗の駐車場というのは、県外ナンバーの車が夜中にずっと停まっているということになると、駐車場管理者が望まない使い方として咎められることも出てくるかも知れません。都市での車中泊の非常手段としては、時間制でも安いコイン駐車場を利用するという手もあります。旅先でのトラブルは極力控え、楽しい旅にして欲しいと思います。


カテゴリー: 車中泊関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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