車中泊前乗りで行く鹿児島弾丸ツアー(4)思想はどうあれ一度は見ておきたい知覧

今回、同行者の母親からの要望で、知覧特攻平和会館に行きたいというのがあったので、その意見を尊重して知覧へと車を走らせました。来た道を戻り、鹿児島市を超えて知覧方面へと向かったのですが、有料道路を通ったせいかも知れませんが、途中コンビニすら見掛けることができなかったので、車の中でただただ水分が欲しいと思いながら運転していました。知覧はお茶の産地ということですが、お茶屋さんはあったものの、今回同じ茶処の静岡から出掛けていることもあり、あえてお茶をお土産にしなくても良く、鹿児島県産のお茶は静岡でも良く出ているので、とにかく一気に目的地の知覧特攻平和会館まで向かいました。

過去の戦争について展示のある施設ということですと、国内では沖縄に長崎と広島にはすでに行っています。また、かなり昔に仕事関連の招待でハワイに行った時には、自由時間あり過ぎの安いツアーだったことから、オアフ島をバス移動しながら戦艦ミズーリの記念館には行きました。知覧の施設に入ってわかったのですが、知覧と戦艦ミズーリの記念館はお互いに交流があるようで、加害者も被害者もなく、戦争の痛ましさ・虚しさというものを伝える施設としてどちらもあることは間違いないでしょう。今回実際に行ってみて、このような交流のあることを知り、改めて国内の事情にとらわれず、広く国際的に戦争に対しての意見を出していくことの大切さというものを感じることができました。

展示の内容は主に知覧飛行場から出撃した特攻隊員の写真と手紙(遺書が多い)です。じっくり見ていると時間がかかりますが、視聴覚室で定時に流しているビデオを見るなどして、その様子を感じたりすることもできるので、基本的には志願して特攻に行かざるを得なかった当時の状況を考える時間を持つことは必要ではないかと改めて思うところです。

朝は曇っていたのですが、このくらいになるとかなり晴れてきて、気温も30℃に届くくらいまで暑くなってきました。平和会館から出て外の方を色々と見ながら歩くのも大変になってきたので、近くにある武家屋敷散策は止めて、もうしばらく平和会館周辺を歩きながら観光することにしました。

旅というものは基本楽しいものではあるのですが、日本国内で象徴的な場所を訪れることは無駄にはならないと思います。時間の都合もあるのでそうそう長居はできませんでしたが、それでもしっかりと平和会館の展示を受け取めた上で、次の目的地に向かって出発することにしました。(4)おわり。


カテゴリー: 旅日記 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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