スポーツ配信サービスのDAZNが「DAZN Freemium」を開始した意味とは

スポーツをテレビ観戦される方も多いと思いますが、ここのところ地上波のテレビで見られないコンテンツが増えてきています。最近は日本中で注目されそうな井上尚弥選手のボクシングの世界統一戦は地上波では見られず、NTTドコモが提供する配信サービスのLeminoで生配信されたことで、スマホやタブレット、パソコンを使って見ている人も多いでしょう。一昨日はボクシング界に転身した那須川天心選手の試合を、アマゾンプライムで配信が行なわれていました。特にボクシングについては、もはやテレビよりもインターネット配信に流れが移ったかのようです。

ただ、こうした動画配信サービスは、将来の有料化への布石というものは当然あるものの、少なくともネット環境を自分で用意できる人に対しては、特別に配信を見るための料金を課さないで、見ることは現在できています。テレビにネットをつなぎ、配信サービスの映像を出すことも比較的簡単にできるので、普通にテレビを見る感覚でネット配信を楽しんでいる方もそれなりに多いだろうと思います。

そんな中、日本の中でもメジャースポーツであるはずのサッカーについて、日本代表の試合が地上波テレビで放送されない事態がまた発生しました。これは、Jリーグだけでなくアジアサッカー連盟が主催する試合までDAZNが契約を結んでいるためで、今回のアジアカップでも、日本チームの予選リーグの試合のうち、ベトナム戦は中継されませんでした。
そんな中、突如DAZNで出てきたのが、「DAZN Freemium」という一部のコンテンツおよび生配信をログインすれば無料で見ることのできるプランです。今のところ、当然ながら日本チームの試合は無料では見られないようになっていますが、アジアカップでも注目の試合を生配信で利用できるようにしていたり、それなりに無料コンテンツはあります。Jリーグについても、J3の一部の試合を生配信で見られるようにするという話もあるのですが、その辺のコンテンツの選定の仕方は、有料会員になって欲しいからということもあります。

ただ、今後国内であまりにも注目される試合がDAZN有料会員独占生配信ということになってしまうと、かなり世間からの反発が出てくるのでは? と思うところもあります。個人的にはぜひ一試合だけのパッケージというものを導入していただければ、毎月支出されるコストは少なくて済むので、そういった方法もやっていただきたいですが、そうした中で無料で注目の試合が生配信されるのであれば、それはそれで喜んで見るとは思います。

過去のうらみつらみではありませんが、日本がアメリカワールドカップの出場がかかっていた日本対イラク戦(いわゆる「ドーハの悲劇」)は、当時地上波ではテレビ東京が放映権を持っていたので、当時代表選手も多くいた静岡県の地上波テレビでは生中継が見られないという事態が起こりました。その時にはNHKBSで中継はしていたのですが、衛星放送の設備を持っていない人が当時は多かったので、負けたショックも当然あったでしょうが、そもそも中継映像を見られないストレスを周りの人たちは持っていました。DAZNでもこうした無料視聴の仕組みがスタートしたことにより、状況によっては生配信を無料で見られる可能性は出てきたということで、今後のDAZNの動きには注目して見ていきたいと思っています。現在、FireTV Stickを持っている方は、まずはDAZNのアプリをインストールして、無料登録をまずはされる事をおすすめします。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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