JR東海ツアーズが静岡駅での営業を終了したことによって変わってくるところ

旅行関連の事でもインターネットでチケットを買えるようになり、ほとんど旅行代理店に行くことはなくなっていたのですが、それでも出掛けることがあったのが、「ぷらっとこだまエコノミープラン」を販売しているJR関連の商品に強い「JR東海ツアーズ」でした。静岡駅構内に営業所があり、みどりの窓口とは別にJRの乗車券券・特急券・グリーン券などを買える窓口も併設していたので、みどりの窓口が混雑している場合にはあえてJR東海ツアーズの窓口の方へ行ったりしていました。

しかし、今年いっぱい(12月20日)で静岡駅構内の店舗の営業を終了ということになりました。なかなか旅行商品を買わず、ぷらっとこだまだけで利用していたので、そこまで影響はないものの、他の日帰り旅行商品にも面白いものがあったので、実店舗が失くなるというのは不便な点もあります。

というのも、ホームページ経由でもぷらっとこだまエコノミープランのチケットや、旅行商品は購入できるものの、宿泊をともなうプランに置いては、駅にある券売機で出力することができず、郵送にてクーポン券などが送られてくるように変わるため、どうしても申し込みをするのにある程度時間に余裕を持って申し込む必要があります。

ネットを使っての料金決済はすぐにできるので、ぷらっとこだまエコノミープランの場合は購入期限ギリギリでも券売機から乗車クーポンおよびドリンククーポンをすぐに受け取れるので、飛行機の予約のように使えるのは、個人的には嬉しい事です。ただ、目的地までこだまを利用して目的地の宿泊がセットになった旅行プランについては、申し込んでからチケットを受け取るためには郵送(信書になるので郵便になるそう)で受け取ることが必要になるのだそうです。

もし、日帰りではなく泊まりで安く交通費コミのプランをすぐに何とかしたい場合には、新幹線のチケットとホテルを別々(ホテルの方はJR東海ツアーズ以外の方法で)に押さえることになるでしょう。もちろん、時間に余裕があって事前にチケットを受け取れるならそのまま申し込んだ方が、一つの予約だけで済んでしまうのはもちろん、その他に特典などもあるので良いとは思うのですが、郵送することでその分手数料がかかったり、届くまで時間がかかったりするような事があると、今までは同じようにネットから申し込んでも店舗の方に直接受け取りに行くことができていたのと比べると、やはり利便性は落ちてくるような感じです。

ただ、こういったことはもはや仕方ないことでしょう。今後お願いしたいのは、こうした旅行商品についても電子チケットでスマホの画面を見せればホテルにチェックインできるようにしたり、もっと言うと、ぷらっとこだまエコノミープランにしても、今後出てくるであろうQRコードをかざして通ることのできる改札用の新たなシステムができてくるなら、むしろ利便性の方は上がるようになるわけで、まだ技術的な事が追い付いていない時に店舗が無くなってしまうということは残念です。

このように、世の中のあらゆることをスマホを使ったネット通信によって行なうような社会インフラを考える場合、一つ抑えておかなくてはいけないことがあります。バーコードやQRコードを出し、それを使って決済するためには最低限どのくらいの速度が必要なのでしょうか。最近、私はデータ通信に使っている回線を高速と低速が切り替えられるIIJmioのデータプランに変えました。通常は低速にしてプッシュ通知などで無駄に高速クーポンが減るのを防いでいるのですが、そのままの速度(大体200kbps台)でウェブサイトを表示しようとすると、すぐに表示されないでイライラすることがあります。

決済作業をスマホを持っている前提で標準化しようとするなら、いわゆるモバイル通信の「低速」の定義を変え、平日や休日、さらには時間とは関係なく少なくともQR払いがストレスなくできる速度を各回線事業者が考えて使えるようにするか、今までの低速でも十分実用になるシステムを提供するなど、高いプランを契約していないと満足に決済自体ができないような状況を改善するように考えていただきたいものです。

すでに十分低速でもできるようになっているということでしたら良いのですが、今のモバイル通信の業者の中には、低速の128~200kbpsで一定量の通信をすると、さらに通信制限をして速度を落とすようなシステムで運用しているところもあります。個人的には全くオプションを付けないpovo2.0の速度(60kbpsくらい)でもすぐに使えるような決済アプリでないと、今の状況でも安心してメインの決済方法として使えないと思います。さらに言うと、ある程度低速回線の中で表示に時間がかかることがわかっている人ばかりなら問題にならないと思うのですが、月額の安い高速クーポンが少ないプランでスマホを使っている方が、高速クーポンを使い切ったことに気付かずに決済しようとした場合、スマホが壊れているのか? と誤解させるような表示の遅れが出る場合、その決済方法はその人にとって「使えない」と思われてしまうということです。

これから、世の中のほとんど全ての人がスマホを使うようにたってきて、それが生活にとって必要になってくればくるほど、スマホの性能やネット速度の遅さというものに左右されずに使えるシステムないしシステム内で快適なスピードで常に使えることが求められてきます。最初に書いた静岡駅構内の旅行代理店について、主に利用していた人の中には当然スマホを使いこなすことをしてこなかった人たちや、ガラケーを主に使った人も含まれているでしょう。そうした人にも、実店舗がなくてもスムーズに今までと同じサービスを受けられるような社会であって欲しいと切に思います。

カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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