店から高級腕時計を強奪するような事件を無くしていくためにはスマートウォッチの便利さを啓発すべき?

裏バイトで募集を受けて白昼堂々街中にある貴金属店から宝石や高級腕時計を盗むというような事件がここのところ連続して起こっていますが、いちばん捕まる可能性が高い実行役というのは行動を防犯カメラでマークされるので、その場から逃走はできても身元を把握され、逆に捕まらない事で全国に指名手配されてしまうような事も起こっています。もし盗品が指示役(の一歩手前?)の手に渡ってしまったら、そこから足が付かないように海外に持ち出されて売られてしまうのかも知れません。ネットで募集をかけて集まってくる「兵隊」はいざという時には雇用主から助けてもらうことはできないという事例がこれだけ溜まっているのに、同じような犯罪が無くならないわけは、法外な「バイト代」を出せる盗品ビジネスの仕組みにあるのではないかと思います。

盗んできて、極端な話宝石なら石だけを売ったり、金だったら溶かしてインゴットにして売るようにすれば、前歴というものは残らないので、金や宝石に希少価値がある以上、国内ではなく海外に持ち出して売るならば、同じように狙われるのは仕方ないのかも知れませんが、今回のお題は「高級時計」の価値は今後も維持されるのか? ということについて考えてみたいと思います。

電池を使わず、ゼンマイで動く機械式時計というのは、愛好者も多く芸能人などもステータスシンボルとして腕にはめているのはよく見ます。同じように、高級ブランドの腕時計を持ちたいというニーズがある限りは、新品で買えなかったりすると中古の価格の方が上がってしまったりするのですが、こうした流れに一石を投じているのがアップルウォッチに代表されるスマートウォッチやスマートバンドではないかと思います。

アップルウォッチは個人的には数年しか使わないのに高いと思いますが、ステータスとして数百万円の腕時計を今まで複数買っていた人からすると、むしろバージョンアップの時に乗り換えを続けたとしても、コスト的には微々たるものでしょう。それでいて、スマートウォッチでできることは多く、ちょっとスマホを持たずに出掛けてしまっととしても、電話を掛けたり受けたりできるものもありますし、単体でIC乗車券や電子マネーの決済端末としても使えるだけの利便性を持っています。

私の常に付けているスマートウォッチには通信機能や決済機能はありませんが、スマホと常時Bluetoothで破せしていれば、メッセージを見るだけでなく、着信があると震えて知らせてくれるので、常にサイレントモードにしてスマホを使っている私としては、付けていれば自分のところに掛かってくる電話を決して逃さないアイテムとして、無くてはならないものになっています。

実のところ、昔は友人が機械式時計好きだったのに感化されて、機械式時計を数本揃えて悦に入っていた時期もありました。そののち、正確な時間がわかるならGショックのタフソーラー付きの電波時計で十分だとデジタル感満載の時計を普段使いしていたこともありましたが、今ではそうした時計を全く使わなくなりました。時間は常にネットにつながっているスマホと連動しているので正確ですし、自分の健康状態もわかるような機能がスマートウォッチには付いていますので、付けると体の事を気にしながら生活できるようにもなりました。

と、私が書くまでもなく、最近はテレビに出ているような人の手を見ると、多くの人がスマートウォッチ・スマートバンドを使っている人が増えたように感じ、これは良い傾向ではないかと思います。機械式時計では有名なロレックスというのは、単に持って使ったとしても定期的なメンテナンスにお金がかかり、数年に一度は分解してオーバーホールすることで長年の使用に耐えうるところがあります。反対に、アップルウォッチは定期検診に出す前に新しいアプリが動かなくなってしまえば、まだ普通に動いていても新しいものに買い替えることになり、古いものには一般的には価値は出ません(試作機とかアップル社の歴史を示すようなものは高くなるにしても、そんなものが一般消費者の元に回ってくることはほぼないでしょう)。

最近では普通にスマートウォッチを付けていても違和感を感じることはないと思います。一時は携帯電話やスマホを人々が持つようになって腕時計自体を付けなくなったという事もありましたが、他ならぬアップルウォッチが、腕時計をする習慣を改めて人々に示したというような事になっています。単なる見栄のために高級時計を何本も買うよりも、アップルウォッチの最新型を出たタイミングで変えていく方がよっぽど便利でおしゃれだと思う人が増えれば、高級時計は趣味の範疇で集めている人のところに集まるようになり、莫迦みたいな高値で取り引きされることもなくなるのではと思うのですが。

そうして、お金は持っていても高級時計でなくスマートウォッチを使うような人が更に増えていけば、全体として価格も下がるでしょうし、庶民でも十分に使えて性能も良いモデルも出てくるのではないかと思います。個人的には、今のスマートバンド(1万円弱で購入可能)でも十分決済機能を搭載することはできると思うので、早くそうした機能が搭載されたものが出てもらえば、かなり世の中は代わると思います。今はそこそこモバイルSuicaなどが普及しているので、電車に乗る場合にはきっぷを券売機で買うための行列とかは減っていると思いますが、例えば駐車料金などの支払いで直に現金やクレジットカードを通すような精算機はなかなか使うのが難しい人がいるようで、ちょっと人がおしよせるとたちまち大行列になってしまいます。それが腕にはめたスマートウォッチをかざすだけで支払いできるような事になれば、行列にならないとは言いませんが、支払いのための混雑緩和には役に立つと思います。

来年あたりは、高級腕時計を盗んでも高くても買う人が限られるよう、もっと安いスマートバンドの方でも色々できる事が増え、さらに多くの人に腕時計の本命として普及して欲しいなと思う今日このごろです。


カテゴリー: その他のハード | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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