2023年5月22日に、2023年6月1日からのプランとして3つのプランをUQモバイルは発表しました。そのうち「トクトクプラン」「ミニミニプラン」は多くの条件付きで値引くという、従来の割引と変わならない方法で安さを強調するものでした。私はそうしたやり方については、契約しているうちは良いものの、解約する時に大変なので割引額が多ければ多いほど後が大変という印象があり、それらのプランについては今のところ言及するつもりはありませんが、もう一つのプランはそうした割引とは無関係なプランなので、ここで紹介することにします。
それは、データ通信と通話オプションを合わせた感じの「コミコミプラン」なる新しいプランです。翌月繰越可能な月20GBのデータ通信(アプリにより高速~低速の切替は不可、高速クーポンを使い切ったら最大1Mbps)と、10分以内の通話定額が付いて月額3,278円というものです。ahamoや楽天モバイルを狙った料金という感じで、平日昼間でも安定して使える回線で、料金の落としどころを3千円ちょっとと睨んでの新プランという感じがします。
私の場合、このニュースを知る前にUQモバイルの回線は解約してしまったのですが、一回線で3千円というのは、一つの回線に集約するには良いものの、複数回線を使いたいと思った場合はここからさらに追加の負担になるわけで、新しいプランを待たずに解約してしまったという感じには全くなりませんでした。ただ、海外で使うつもりがなければ、ahamoと比べると内容は悪くないので、検討してみると良いかも知れませんが、現在のプランは2023年6月からは契約できないということなので、アプリから高速~低速の切り替えで運用したい方は、現在のプランへ加入される方が良いのではないかと思います。
UQがもう一つの「コミコミプラン」のライバルとしているかも知れない楽天モバイルは、通話中心に使えば(通話でデータ通信を使っても高速データ通信を消費しません)、20GB以上使った場合の3千円ではなく、月3GB未満にまとめれば、千円あまりで国内での通話およびショートメッセージは回数・時間に関係なく使い放題になるので、同じ3千円を使うならこれに2千円くらいのデータ通信を主に使うための回線と合わせた方が、私の場合は端末を分けられるし、UQモバイルの方が逆に中途半端に思えてしまう感じになります。
安くデータ通信を使えるようにするには、例えばmineoの最大1.5Mbpsのプランなどありますが、その場合は平日昼にスピードが落ちるのがネックです。そもそも当初、mineoからもう少しグレードアップするためのデータ通信用として加入する気満々だったNUROモバイルの「NEOプランLite」(月額2,090円)は、「NEOプラン」ではできる専用アプリからの高速~低速の切り替えができないということが後になって発表されたので、UQモバイルと同等にはならないのが残念でした(高速クーポンを使い切った後に最大1Mbpsとなります)。ただ、月に使えるデータ量は20GBで、データは翌月繰越があるので、毎月20GBも使わないならば安い方でもいいかなという気はしています。その場合は、回線を2つ持てるだけでなく、楽天はauを補完として使え(パートナーエリアも無制限で使え、使えるエリアも広がりました)、NEOプランLiteはドコモ回線なので、かなりバランス良く複数回線を使えるのではないかと思ったりします。
ちなみに「Lite」の付かない「NEOプラン」(月額2,699円)の場合は、アプリで高速と低速の切り替えができる以外に、LINE、Twitter、Instagram、TikTokを利用した場合に高速クーポンが減らない特典、アップロードも高速クーポンが減らず、さらに3ヶ月に一回、翌々月まで繰り越し可能な15GBのプレゼントもあります。この場合は「楽天」「NURO」の合わせ技だとUQの「コミコミプラン」より高くなってしまいますが、今回のUQの新プランでは低速最大300kbpsの「ミニミニプラン」以外はアプリによる速度切替ができなくなるようなので、「NEOプラン」にする意味は6月以降は出てくるでしょう。そうして2回線を一つのスマホに入れて使うと、SNSを使う人なら高速クーポンを温存したまま通常使いできるので、それなりにメリットは出てくるでしょう。ただ「NEOプランLite」の申し込み期限が2023年5月末までという期限があるので、安くてそこそこ使いたい場合は、UQの新プランとほぼ同じで安いので、契約できる期間は短いですが、個人的にはこの組み合わせがベストかなと感じているので、とりあえず「NEOプランLite」の方を申し込んでみようと思っています。