電子マネーのチャージ方法が限定されると使いにくくなるのにあえてそれを強行したPayPay

電子マネーは多くの種類があり、どの勢力が主導権を取るのか、まだ少々わからないところがあります。現在私も色々な電子マネーを登録して使っていますが、ソフトバンク回線を導入したことで、お特なクーポンが出るPayPayをそこそこ使うようになりました。ただ、私がソフトバンクを導入した時にはPayPayが始まった時ぐらいの大盤振る舞いは影を潜めるようになり、良く使うショップで有利なポイント還元が行なわれることも少なくなったような感じになっています。そして、PayPayについては先日、チャージについても大きなニュースがありました。

私自身はあまり影響がないのですが、クレジットカードからチャージする場合に、2023年8月1日から、自社のクレジットカードからしかチャージができない仕様になるということで、今後クレジットカードからのチャージを続けたい場合にはPayPayカードを新たに契約するしかなくなります。

一つの目的のためだけに専用のクレジットカードを使うというのは、カードの支払い明細をその目的のためだけに特化できるので、一元化できるメリットはあるものの、人によっては何枚もカードを持つことに違和感を覚える方もいると思いますし、できるなら支払いを一枚のカードでまとめたいと思っている人、さらには貯めているポイントが他にある人は、PayPay自体の利用にも影響が出てくるのかも知れません。

こうした囲い込みというのは、今後の電子マネーの普及にはどのような影響が出てくるのでしょうか。私などは、過去にJR東海の営業している地域でSuicaを持ちたいと思った場合、物理カードでなく当時のガラケーやスマホのおサイフケータイ機能のあるものに付けることができた「モバイルSuica」の事を思い出します。当初、モバイルSuicaを利用するためには、JRグループが運営する「ビューカード」を使えば手数料を掛けずにモバイルSuicaを持てたのですが、他のカードで登録しようとした場合には露骨に手数料(年会費)を払わなければならない仕組みになっていました。そんなわけで私は、年会費無料(年一回でも利用すると年会費がかからない)で持てるビューカード「ビックカメラSuicaカード」を作りましたが、今はモバイルSuica自体の年会費がかからなくなったことで、ビューカード以外のクレジットカードを選びやすくなりました。

その後、ポイ活をしている楽天ポイントがたまる楽天カードからのチャージでポイントが付くようにできるだけでなく、楽天ポイントをSuicaにチャージできる(「楽天Pay」アプリでの連携が必要)ようになったため、クレジットカードを楽天カードに一本化し、必要に応じて楽天ポイントからモバイルSuicaにチャージするようにすれば、頻繁には交通機関を使わない私の環境では、バスや電車に乗る際に現金やクレジットカードからチャージする必要もなくなります。今までは楽天モバイルの利用料をポイントで払っていましたが、先日から楽天モバイルは解約したので、ポイントはモバイルSuicaかガソリン代(出光系スタンドで楽天ポイントが使えるので)という、交通関連の出費に化けるようになると思います。

今のところ、お使いの携帯キャリアによって使う電子マネーが変わってくる(ドコモ=d払い、au=auPay、ソフトバンク=PayPay)感じではありますが、このままどの支払い方法でも囲い込みが進んで色々と不自由な点が出てくるようなことがあったらどうなるのか。どのキャリアもメインで使っていない私からすると、「モバイルSuica」がもう少し3つの電子マネー市場に入り込んでこないかなと思います。最近のニュースでは、モバイルSuicaについては今後はQRコード支払いの決済方法も実用になってくると思います(地方の駅などでは券売機を置くよりもQRコードの方がお金も手間も掛からないから)。

となると、現状ではビューカードか楽天カードを使って、クレジットカードのポイントを一元化した方がポイント自体を貯めることができますが、私の場合はカードの利用状況から、どちらかと言うと楽天カードに入って楽天ポイントを貯めた方がポイントがたまりやすいですね。大手キャリアの思惑に乗ってずっと同じキャリアで割高な料金を支払うよりも、とっとと安いプランに変えて、ポイントについてもキャリア紐づけのものから自由になった方が幸せになれるような気がします。

ちなみに、現在私はPayPayのチャージは銀行口座から必要な際に行なっていて、どちらかというと使った分だけ口座から引かれるデビットカード的な使い方をしています。クーポンがお得に使えるうちはPayPayも使うと思いますが、これも今後の状況によって改悪されるようなら、今加入しているソフトバンク回線の契約も含めて考え直した方が良いかなという風にも思います。

昨日、テレビの朝ワイドショーではアップルがアメリカで開いた銀行(iPhoneユーザー限定)の普通預金の金利4%の衝撃について解説していましたが、日本で同じような金利でのサービスができるかどうかわかりませんし、今後アップルはマイナンバーカードの電子証明書をiPhoneで使えるようになるかどうかで、今までのiPhoneの有利性も変わってくると思いますので、多角的に色々な情報を追っていかないと、取り残されてしまう人も出てくるだろうと思います。何回も同じような事を書いてしまいますが、身軽に有利なサービスにすぐに乗り換えられるよう、端末の長期分割契約や家族間で有利だったり異業種との縛り有りのセット契約など、ちょっと見で有利に思えても、自体に回線を変えられず、回線契約が足かせになってしまうような状況に陥らないように気を付けたいものです。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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電子マネーのチャージ方法が限定されると使いにくくなるのにあえてそれを強行したPayPay」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    サービス開始当初は他より安く、盛んなキャッシュバックでユーザーを集め、変える事を嫌がったり面倒がる国民性を利用して競合他社が値下げしてきても対抗値下げなどしないで利益を上げるソフトバンクらしいやり方です。
    今回の改悪はチャージ方法以上に他のクレジットカードを使えなくなる事の方が影響は大きい。
    自分も還元率の良いリクルートカードを登録してクレジットカードは付かないが、Paypayは使える店で実質的にクレジットカードを使っていると言う状況です。
    それが出来なくなるとなれば他の決済方法に変えるしかないと思っています。
    自分のスマホにはPaypayだけでなく、楽天ペイ、auPay,d払い、イオンペイ、Suica、waon,nanacoとインストールして使い分けています。

    今回の改悪は融資銀行から収益改善を求められた結果だと思います。莫大な先行投資で累積赤字が大きい。Paypayの収益拡大とPaypayカードの普及が目的でしょう。

    日本人の謎理論としては固定電話必要論がありますが、それとカード嫌いです。現金主義は損だとわかっていても現金に固執する不思議な民族。合理性のない国民性があるのでPaypayを通じてカードの乗り換えを目論んでいるのでは。

    目的別に使い分けているのでカードは二桁の枚数を下回る事は無いです。

    SuicaのQRコード決済対応は近い時期に実現されると思います。viewカードのチャージがカードは0.5%モバイルは1.5%とされているのはカードからモバイルへの移行を促す目的だと思われます。乗車ポイントもカードだと200円で1ポイントに対してモバイルは50円で1ポイントと差をつけている。

    サービス向上には競争は必要です。各社頑張ってもらいたいものです。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございました。

    クレジットカードでもお店でタッチ決済ができるようになったカードもありますし、時代の流れとともにクレジットと電子マネーの垣根も低くなっていくだろうと思います。そうなると、他社のクレジットカードからのチャージを止めたPayPayの判断は適切だったのか、今後わかってくるのではないかと思います。

    私自身も、クレジットカードはこれまでかなりの枚数作ってきて、日々利用するお店のポイントを貯めたり、スーパーの水くみに使ったりと、作って無駄でないと思ったものは残しています。ただ、ポイ活は複数のものをこまめにできるほど暇をもてあましていないので、今のところは楽天ポイントに絞ってポイントを貯めるようにしています。

    交通系ICカードは、以前群馬バスで使えなかったのにはびっくりしましたが、全国どこでも比較的カードを使ってバスに乗れたりするので、一定の額をキープしておきたいですね。JRの駅で電車が止まってしまったような場合も、売店での利用に使えるというのも地味に大きいので、普段は使わなくても、今後は継続して残高を増やせるように色々考えていきたいと思っています。

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