毎年3月に新たなプランやオプションを出し、すでに先行で発表していたオプションに加えて新しいものが昨日になって追加発表されました。その中で気になるのが、今まで平日昼間にデータ通信を行なわないとその日の午前11時半までに宣言した上で午後12時から13時までデータを使用しないことを実行することを一回と数え(「ゆずるね。」のサービス)、月の達成度が一定の数(10回)になると翌月適用される(料金は無料)「夜間フリー」のサービスを有料化することになりました。
このサービスは、「マイピタ」「マイそく」(スタンダード・プレミアムコースのみで「ライト」には付かない)の各サービスに付けることができますが、今までは平日昼間以外は一律最大1.5Mbpsないし3Mbpsのスピードの「マイそく」では、「ゆずるね。」を使うことができなかったので、特に「マイそく」を使っている方がターゲットになるのではないでしょうか。というか、月990円で平日昼間以外最大1.5Mbpsで使える「マイそく スタンダートプラン」との相性は比較的良いのではないかと思います。
具体的には「夜間フリー」のオプション料金は月990円で、マイそくスタンダードプランとの合計は1,980円となりますが、日中はそこそこのスピードでスマホで使いつつ、夜間(22:30~翌7:30)に無制限になるので、パソコンなどの大型アップデートの際や大きなファイルのダウンロードなどを夜間にするようにして、動画などは夜間にダウンロードしておいたものを後から使うような形で使えば、平日の昼間だけ通信を我慢すれば、残りの時間はスマホを使って一人暮らしぐらいの生活であれば、夜はスマホでテザリングすることで、普通にネットを使いこなすことも可能になるのではないでしょうか。
ただ、「マイピタ」に加入の場合は、多少面倒でも毎日「ゆずるね。」を宣言し、何とか毎月平日10回のノルマをこなして翌月の「夜間フリー」を無料で獲得する方が良いでしょう。というのも、「マイピタ」には月385円で低速でも最大1.5Mbps(平日昼を除く)でネット利用ができるようになるパケット放題 Plusというオプションがあり、マイピタの高速容量10GB以上のプランでは無料で利用できるようになります。ちなみにマイピタの月10GBプランの料金は1,958円(通話有りの場合)、1,705円(データ専用の場合)なので、頑張って「ゆずるね。」から「夜間フリー」を毎月獲得できれば、夜間以外に月10GB付きの状態で昼間もそこそこの速度(パケット放題Plusは低速で最大1.5Mbps)で使え、「マイそく」のウィークポイントである最大32kbpsに強制制限される平日昼間でも「ゆずるね。」宣言をせずに高速クーポンを使うような事もできます。
結論を言えば、とにかく安く便利に使うために、ある程度の手間(平日は毎日アプリから「ゆずるね。」宣言をする)を掛けられない場合は今回の「夜間フリー」オプションを「マイそく」に合わせて使うのがいいでしょうし、毎回忘れずに「ゆずるね。」宣言ができるなら、「マイピタ」の10GBプラン単体契約以上(非夜間に多くパケット消費したい場合は20GBでも音声通話付き2,178円、データ専用なら1,925円)がおすすめです。宣言回数が20回に達すると、契約容量の100%(契約容量と同じデータ容量)のパケットが「ゆずるね。」20回達成の翌月10日頃に付与される「パケ増し」を受けられるので、昼間の通信量がさらにお得になります。
このように、普通に考えると「マイピタ」の方がお得ではあるのですが、今回有料のオプションで「夜間フリー」が出てきた背景には、毎日宣言をして手続きをするには大変な人がそれなりに多いということもあると思います。ポイ活などもそうですが、コツコツとスマホに向かって作業するよりも、別の事に集中した方が効率が良いという人もいます。自分がどちらのタイプなのかということを考えながら、特に夜間にネットを使う頻度が高い人については新しい「夜間フリー」について検討してみてはいかがでしょうか。