BSアンテナ無し・利用できなくてもWOWOWは見られるなら他のBS局はどう生き残る?

ネットの広告というのはほとんどがスパムと呼ばれるようなもので、それほど自分にとっては興味のないものが多かったりします。ツイッターのコメントに流れてくるPRについても同じなのですが、今回はツイッターの隙間に入っていた「WOWOW」のキャッチコピーが気に入ったのでそのお話を。

そのキャッチコピーとは「BSないからWOWOW見られないは誤解」というものです。知っている方は少なくないと思うのですが、例に漏れずWOWOWもインターネットによるオンデマンド放送を行なっておりまして、衛星アンテナがなくてもオンデマンドで3つのチャンネルをBSと同時放送しています。パソコンやスマホだけでなく、手持ちのAmazon Fire Stick用の「WOWOWオンデマンド」アプリが用意されていて、月額税込2,530円で利用可能です。

BSアンテナをこれから購入して設置することを考えると、ネットが使えているなら基本投資0で月ごとの契約で見たいコンサート・ドラマ・スポーツがある時だけ加入するようなこともできますし、何より台風などで楽しみにしていたコンテンツが全く写らないということもありません。私自身Amazon Fire Stickにアプリを導入して様々なコンテンツの動画配信を見ていますが、そこまで私が画質にこだわらない感じであることもあり、大きな不満というのはありません。

今後どうしてもWOWOWでなければ見られないコンテンツが見たいと思った場合は、WOWOWを契約しているホテル(確か以前ルートインホテルの全館・全室で利用可能であることを紹介しました)を利用し、昼は観光夜はWOWOWというちょっと変わった旅を計画するというのもありだと思いますが、通常時なら自宅のテレビから見られるならそちらを選んだ方が簡単です。

現在は地上波民放が夜のゴールデンタイムに同時配信を行ない、NHKも地上波は専用アプリの「NHK+」を使えばパソコン・スマホ上での同時配信視聴が可能になっています(著作権の関係で配信されない番組もあり)。見逃し配信はNHKも民放も充実しており、今までハードディスクをテレビに繋いで録画していたのは何だったのかと言えるような事になっています(ちなみに、見逃し配信は放送後1週間程度)。そんな中、一部の番組はTVerで見られるものの、同時配信について遅れを取っているのが民放の無料BS放送なのではないでしょうか。

一部の番組を除いてネットでも同時配信を行なっているBSよしもとのような例はあるものの、あくまで独自の利用の仕方になっています。他の局についても、見逃し配信を行なっているサイトが目に付くぐらいです。今後無料BS各局は本気でTVerへの同時配信のような形でのネット配信を行なうくらいのインパクトがないと、今後はテレビ自体を見る人も減っていますし苦しいのではないでしょうか。

民放BSは地上波で放送が無くなったプロ野球中継にはそれなりのニーズがあるのではないかと思いますし、地上波系列のBS局でも比較的人気のある番組だけをTVerで配信するのではなく、さらに多くの番組を出してきて欲しいと思います。マニアックで地上波では放送しにくい番組でもBSなら作れるわけですし、単なる動画配信とは違う実験的な番組がBS局の中から生まれてくれるようであれば(さらにそれが同時配信で見られれば)、また状況も変わってくるのではないでしょうか。

話はWOWOWに戻りますが、現在スポーツライブの動画配信を有料で行なっているDAZNもWOWOWの直接のライバルになってくると思いますが、DAZNにはモバイル通信のpovo2.0に加入している人限定ではありますが、契約が月単位でなく7日間という短期の利用もできるようになっています。大会の期間が長いスポーツなら月単位でも良いと思うのですが、コンサートを一回見るだけだったり、ドラマを一気見(見逃し配信を利用するなどして)するような利用方法も認めてくださると、今までWOWOWを全く見ていなかった人たちへのインパクトも大きくなると思います。動画配信には有料のライブチケットが有り、見たいものを現地に行かずに自宅から見るようなライフスタイルも当り前のようになっていると思いますので、ぜひこうした期日限定利用の方法についても選択肢の一つとして出していただけると大変有難いのですが。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す