「分散型旅行」「ずらし旅」というキーワードで新たな旅を考える

今回紹介する「分散型旅行」「ずらし旅」というのは観光庁のキャンペーンのようなもので、観光庁のサイトには「時間や場所をバラバラ(=分散)にして混雑を避ける旅」とあります。旅行会社にはこの「ずらし旅」というパッケージのツアーもあり、GOTO割引無しでも安く出掛けられるプランもあります。
今回のお話というのは、観光庁のキャンペーンに乗っかるのではなく、自分で考えてさらに人の行かない所を選んだり、人の少ない時期を狙って出掛ける旅について考えてみたいと思います。

学生の頃にはやはり暦通りの生活を送ってきたため、週末および学生の長期休暇に出掛けるのがほとんどで、それによって車で行っても道は混雑するし、電車などを使っても人が多過ぎて殺伐とした座席争い、特に青春18きっぷで西へ行く場合の米原ダッシュ(米原駅で乗り継ぎのため前の電車を降りたらすぐに次の電車の待つホームにダッシュすること)のような事は正直今はやりたくありません。また食事をするにも観光をするにも行列に並んででも体験をしたいことが優先して楽しみに行ったのか疲れに行ったのかわからなくなるような旅を繰り返す中で、やはり旅の志向というものも変わってきます。

いつの世でも旅の費用というものは限られてきますので、限られた予算の中、道中の快適さを優先するか、現地での食事中心にするか、滞在する観光地(宿泊地の選定を含む)に予算を掛けるかという事を考える中、どこまで他の費用を削るのかという事が問題になるでしょう。

ただ、旅の予算というものは、様々な工夫によって状況を変えることができます。宿泊もそうですが、繁忙期と閑散期のある公共交通機関ではネット上のクーポンを使ったり、特別な時期のインターネット割引を使えば、かなり安くなります。この安くなる期間というのが、他の人があまり利用しない期間ということで、「ずらし旅」の本領発揮ということになるのではないでしょうか。

こうして節約した旅行費用を現地でのお土産や名物を贅沢にいただくことに使ってもいいわけで、あらかじめ決めた予算の中でやりくりすることが、なかなか面白くもあります。ただ、先に書いた通り、いくら安く出掛けられたり泊まれるとは言え、かなりの強行軍をしなければならなくなったりすることは避け、それこそスマホの通信料金と同じように、あまり大変だと感じないで安く旅行できるプランを探し出すことができれば、自分なりの「ずらし旅」は成功に向かうのではないかと思われます。

今後私がもし遠距離の場所を目指した旅をするなら、現地までの交通機関については一つの手段ではなく、様々な交通機関を混ぜるということもありかなと思います。安く遠くに行くには「夜行バス」というキーワードを考えるのも一つの手ですが、3列シートでも大変で、4列シートで長時間同じ姿勢を強いられ、車内移動もままなりません。それなら、四国・関西方面であれば長距離フェリーを使って宿代を浮かし、さらに瀬戸内海のおだやかな海でゆったりとした船旅を楽しむのも選択肢の一つになり得ます。

また、安く旅行するために青春18きっぷは結構利用しているのですが、そうした学生休みのシーズンを外し、長距離バスでも安い昼行便の方を使って移動してみたりすれば、私がいつも見ているのとは違う景色が見られたり、違った旅になることも期待できるのではないかと思います。

また、今はLCCの登場により長距離移動には時期を選べば飛行機が一番安い移動手段になり得る可能性もあります。先に一区間の航空路線を確保し、帰りを飛行機にしたら行きを長距離フェリーにすれば、交通費も安くなり宿泊費が船中泊をする分安くなり、さらに早朝到着便なら現地での滞在時間を増やすこともできます。私の地元である静岡の富士山静岡空港にはLCCが乗り入れていないのが残念ですが、到着が成田空港でもそれほど静岡からは遠くはないので、何とかそうしたずらし旅のプランも今後立てられそうな感じがします。

コロナさえなければ、一月の正月休み明けから二月くらいの寒くて人が移動しない平日を狙って行程を組みたいところでしたが、それは来年以降の課題として、今後は脳内旅行の行程を考えながら、来年こそ実際の旅へとつなげていければと思っています。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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