2022年3月のJRダイヤ改正で「みどりの窓口」サービスが縮小される背景と今後への展望

いまだに国内を移動することが一部では自粛されている関係で、鉄道や飛行機などの公共交通機関を持つ会社の減益が止まりません。その影響だけではないとは思いますが、今月から改正されるJRのダイヤ改正では多くの列車の廃止によって鉄道旅行の自由度に影響が出る(ネットでは18きっぷを使って東京からの始発乗り継ぎで九州には到達不可能になるなど)という話が出ています。

それに加え、多くの駅では有人で対応する「みどりの窓口」が廃止される駅がかなり出るそうで、その代替措置としてよく金融機関にあるビデオ通話を使ってオペレーターとやり取りする設備や、指定席券売機を設置したりするところもありますが、全てのそうしたサービスを止めてしまうところもあるようで、駅まで出掛けて行ってきっぷを事前に購入してから乗車していた人の中には大変な思いをする人も出てくるのではないかと思います。

私自身はそうした変化も、もはや銀行の支店すら無くなっていく時代であるので驚きはしませんが、そうした変化をするのであれば、飛行機のように寝台列車の予約を含めて全てのきっぷを簡単な登録をした上でスマホ上でチケットレス決済ができるようになってくれればいいと思うのですが、その辺はまだJRは中途半端であるような気がするのが残念です。

といっても、実際にきっぷを買うところがなくなれば、国民のほとんどに普及する勢いのスマホ(QR決済・おサイフケータイ)を使ってチケットレスで使えるようにはなっていくと思いますので、JRには「みどりの窓口」を廃止するスピードぐらいで、全国で使えるネットを利用した予約・購入のシステムを整えていただきたいと思いますね。

私の最寄り駅である静岡駅ではすぐにそうした窓口の廃止はないようです。さらに、JRの東海道新幹線を安く利用するためには駅構内で営業している「JR東海ツアーズ」の「ぷらっとこだまエコノミープラン」、また山陽新幹線では関西・中国~九州間の新幹線を安く利用できる日本旅行の「バリ得プラン」という「ぷらっとこだまエコノミープラン」のようなプランがあるのですが、ぷらっとこだまエコノミープランの方は店頭で申し込み、受け取りもできますが、「バリ得プラン」はネット予約限定になるものの、チケットは今後増えてくると思われる駅の指定席券売機で受け取ることができるようになっているようです(ぷらっとこだまエコノミープランでもネット予約してJR東海の指定席券売機で受取可能)。それだと、事前にきっぷを持っていなくても、例えば私の場合、ぷらっとこだまとバリ特プランを使って新幹線を新大阪で乗り継いでも良いですし、夜行バスを使って早朝に大阪までたどり着いたら、事前に予約していた新幹線の切符は大阪の指定席券売機で受け取りそのまま博多や鹿児島方面へ格安で行けるようになり、全て自宅から予約が済んでしまいます(高速バスもネットで全て予約が完結するように今はなっています)。

今後は、このように自宅からだけでなくスマホを使って、JR各社の垣根なく、全国どこからでも予約、チケット発券(チケットレスでの乗車を含む)ができるようなシステムをスマホ上から使いこなせるようになっていけばいいのになと思います。すでにネット上で予約から利用までの流れが完結している他の充実した交通手段と比較しながら(上記の夜行バス+新幹線の組合せなど)利用者は賢く色々なプランを利用していくと思うので、今後のJRがどう変わっていくかということをシビアに見ていこうかなと思います。


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てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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2022年3月のJRダイヤ改正で「みどりの窓口」サービスが縮小される背景と今後への展望」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    コロナで流れが加速されましたね。少子高齢化人口減少化で旅客人員の減少は予想されていましたが、コロナでのテレワーク促進で旅客収入の減少は顕著になってきた。
    自動券売機の導入から窓口も減らされるようになりましたね。最初の頃の券売機は金額別でした。
    鉄道機関にしても安全確保は最優先されますから保守体制は確保しなければならない。旅客人員が減少し収入が先細りだと窓口などの接客部門はコスト削減を徹底しなければならない。
    ICカード対応の改札機は高価なこともあり、地方の乗降人員の少ない駅では設置が難しいようです。日本もヨーロッパでは一般的ですが、地方ローカル線は改札が無いのが普通になるかもしれませんね。
    早晩磁気乗車券は無くなると思います。すべてIC乗車券対応にするのはかえってコストがかかるので各種特殊乗車券はQRコードタイプに置き換わり、原則スマホ対応。紙媒体の発行は発券費用が発生する時代になると思います。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございます。

    JRに限らず、感染症対策もあって、直接人と会わないでもチケット発券ができたり、検札を省略できたりするようになれば、列車に乗ればすぐに寝られますし、それを良いと思う人も少なくないでしょう。

    今後は交通だけでなく宿泊のチェックインでもスマホをルームキーにしてフロントでの手続きなく直接部屋に入れるようなビジネスホテルなんかが出来てくれると、その時の気分で利用するのも良いかなという感じになってくるのではないでしょうか。窓口が無くなることは寂しくもありますが、利便性にも注目して今後の旅とスマホの関係がさらに良くなっていくことを期待します。

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