モバイル回線のスペックは解約の方法やMNP時の手数料の有無にも注目しよう

auのpovo2.0のスタートが2021年9月29日午前9時からに決定したという報道がありました。とりあえず、大きなアドバルーンを上げてサービス開始が10月以降にずれるという状況は無くなったので、回線移動についての手続きを昨日から始めています。

まず、今回利用する回線は新規ではなくすでに利用している日本通信の回線からのMNPにするので、日本通信のMNP予約番号の発行について改めて調べてみました。すると、2021年の4月から今まで必ずかかっていたMNP予約番号発行手数料が0円になっていました。

これは地味ですが大変有難いことです。キャリアやMVNOの中には初期事務手数料が0円ということを打ち出しているところも少なくないですが(ちなみに日本通信は契約時は3,300円の手数料がしっかりかかります)、その変わりMNP予約番号発行手数料をそれなりに取るようなところもあり、その負担が気になる人もいることでしょう。

さらに、実際にMNP予約番号発行を依頼する(実質的な解約手続き)をする場合、ウェブで完結するのか、実際にコールセンターへの電話による手続きが必要で、なぜ移転するのかをしつこく聞かれてストレスになることもあるのですが、日本通信はそうした事はなく、ウェブ上の手続きだけですぐ手続きは終わりました。あまりに簡単すぎて、間違えて手続きをしてしまった場合には大変だと思うのですが、気軽に回線を変えたい人には嬉しい仕様です。

ただ、電話での手続きの場合、その日のうちに予約番号が発行されるケースが多いですが、日本通信の場合は申し込んで4日間ぐらい予約番号発行までタイムラグがあるということです(昨日手続きをした結果、数時間後に予約番号がもらえたので、この点は改善されているのかも知れません)。さらに、現在のプランの料金については月ごとの費用がそのまま発生し、日割解約はできないので、解約日を月ごとの契約に合わせた方が良いです(日本通信は加入日からの計算なので)。私の場合は昨日手続きをしても、うまい具合に契約期間を使い切れるように計算はしていたので、スムーズに移ることができそうです。

ちなみに、povo2.0は基本料金が0円で初期事務手数料も0円ということらしい(?)ので、今回の切り替えについては手数料等が一切かからないということになります。日本通信のSIMカードはドコモの回線のSIMなので、日本通信に現物を送り返す必要はあるのですが(この文章を書いている時点では新型コロナウイルス関連の諸々の状況を鑑みて返却不要の措置が取られています)、これはドコモ自体の仕様なのでその辺は仕方なく受け入れるという手間もあるものの、ほぼスマホやパソコン上からの手続きで完了して費用もかからないというのは、かなり世の中が変わった感がありますね。

ただ、肝心なpovo2.0を別の回線に切り替える際の手数料の有無についてはまだ確認できていないのですが、もし手数料がかかるとしても何せ毎月の基本料金が0円ですので、それほどの負担にはならないのではないかと思います。今回、日本通信から転出はするのですが、それは通話専用で使えそうなシンプルスマホかガラホが手元にないことも一つの原因であるので、povo2.0の内容によってはまたプランを戻すことも有り得ます。日本通信自体も新たなプランを投入してくるかも知れませんし、ユーザーとしては常に新たな自分に合ったプランを探したいところもあるので、各社の競争によって一律に便利というよりは様々な利用パターンにハマるような多くのプランが出てくることを期待したいですね。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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モバイル回線のスペックは解約の方法やMNP時の手数料の有無にも注目しよう」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    MNP手数料は総務省のガイドラインで2021年4月1日以降廃止だそうです。以前から廃止していたソフトバンク・ワイモバイルに続き同日以降ドコモ、AU・UQモバイルも廃止しており、主要MVNOも廃止しています。
    POVOは超過後の速度が1Mbpsから128Kbpsになっている事で改悪だと言う声もありますが、それに対してはUQモバイルが用意されていると言えるとは思います。
    POVO2がガラホに対応しているかどうかはわかりませんが、通話のみでも使用可能となれば非常に面白いです。
    ドコモの場合OCNの立ち位置が問題ですが、NTTの接待問題で宙ぶらりんの状態のようです。
    今後どのようなプランを出してくるか。
    一方収益を確保する為に多様なプランの引き換えにどのような制約を求めてくるか。今後自社カードの使用を条件とした特典の付与もあり得るのでは。
    楽天モバイルは0円運用の条件に楽天カードでの決済などが条件になるのではと予想しています。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタクさん コメントありがとうございました。

    自民党総裁選の報道もあって、大きく報じられてはいませんが、大臣接待問題の影響でNTTの思惑は外れ、楽天やauへの対抗策を出せていないのは無念ではあるでしょうが、ユーザーとしては良き競争があってサービスが進化してくれれば嬉しいので、いつでも乗り換えることができる環境が出来ているというのは有難いことではあります。

    povo 2.0の通話はガラホで利用できると思いますが、トッピングや毎月の通話オプションの変更には専用アプリやウェブアクセスが必要になると思いますので、ガラホのブラウザでそうした手続きができない場合には、別にスマホやパソコンが必要になる可能性はあります。私自身はそういう事をあまり意識しませんが、ガラホ一台のみで契約する場合には5分ないし無制限の通話定額オプションをずっと付けておけるような事でないと、難しい局面もあり、そういう方にとってはいわゆるらくらくホンのようなスマホの方が無難だろうと今は思っています。

    ともあれ、明日の申込が問題なくできるのかどうかもわからない部分があるものの、通話中心の契約で使おうと思っていますので、改めてその内容についてはここで紹介しようと思っています。

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