社会的インフラを守るためにはライフラインを滞らせないワクチン接種が必要か?

新型コロナウイルス関係で医療崩壊や飲食店の休業ということにスポットが当たっていますが、昨日の札幌市で起こっているニュースにはびっくりしました。詳しいことはわからないのですが、札幌の中央郵便局内で5月21日に集荷や配達を担当する社員1人が感染していることがわかり、局内の消毒作業はして窓口業務は行なっているものの、すべての集荷や配達が停止しているということです(職場や配達先などの濃厚接触者を調べるため、21日午後4時から翌日にかけて業務が停止していたのですが、調査の結果大きな問題がないということで現在は業務を再開しています)

たった一人の感染者の出現だけでこんな事になってしまうというのは、それだけ感染した社員の人が多くの局員と濃厚接触の可能性があるということで調査が入っていたということです。一般的に言って職場内で濃厚接触者が出ると、感染していなくてもその人たちは自宅待機になると思いますので、一人ではなく濃厚接触者を含めた多くの人が一定期間仕事はできなくなるでしょう。普通の会社で、急ぎの仕事でなければ先送りできるものの、毎日同じように時間に追われる流通業では、元々配達員そのものの人員が不足するのに、そこからさらに動ける人員が減るということになると、今回の札幌のように郵便局全体の動きが止まってしまうことも起こり得るということですね。たまたま今回は濃厚接触者がいないということで、翌日には元通りの業務を再開できましたが、もしそこで多数の濃厚接触者が認定されたら、業務に支障をきたす状態はしばらく続いていたでしょう。

これは札幌市民だけの問題ではなく、ニュースでは郵便番号で060で始まる地域には発送しても配達が一定期間できなかったわけで、すでに荷物を出してしまった場合には指定した日時が守られないということになってしまいます。となると一企業だけの問題ではなくなり、社会にも大きな影響を与えることにもなってしまいます。当然その連絡を会社の方からしなければならず、現場にはさらなる負担がかかります。

問題なのは、一つの郵便局の中で相当数の感染者がいるわけではなく、たった一人(?)の感染者がいて、その人から相当数の濃厚接触者が出ただけでも業務に大きな影響が出るということです。これは、郵便局や宅配便を運ぶ業者などの運送業に限ったことではなく(医療従事者はすでに多くがワクチン接種を受けているのでここでは除いて考えます)私達が必要とするライフラインである電気・ガス・水道・通信のインフラ整備や、公共交通(タクシー含む)の運行を行なっている地方公共団体や会社にも当てはまります。それに加えて消防・警察のような仕事や、市役所の業務を行なっている方も当てはまるだろうと思います。それに加えて、それこそ買い物に行く場合に感染の可能性がある、そこで働くスーパーや飲食店の接客を担当する方にも当てはまるのではないかと思うのですが。

これは私の住む静岡県でも十分に起こり得ることで、それによってどのライフラインが滞ってしまうのかということは起きてみないとわからないことですから、今さら言っても仕方ないことなのですが、社会のインフラを滞らせないため、年齢に関係なくワクチン接種をする人を決めるというのも一つの考え方ではないかと思います。

私自身は年令による順番が来るまで今の生活を続けながら待つつもりですが、買い物に行けないからと注文した荷物が、新型コロナウイルスの感染によって長い間届かないような事にはなって欲しくないので、心配なく自宅に引き籠もれるような社会状況の整備を本当にお願いしたいです。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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