有線によるネット通信を無線へ変更してみて ADSLとメタル回線を解約し楽天モバイルへ一本化

2021年も始まったばかりですが、ここまでの家庭内通信の手法を一気に変える決断をし、それを実行しました。私のネット遍歴は、まずは自宅の電話回線(メタル回線)を利用し、パソコンに繋いだモデムに電話回線を接続し、主に文字によるパソコン通信からスタートしました。

通信によるコミュニケーションにはまり、さらにネット上にあるアプリを自分のパソコンにダウンロードするには、当時そんなに大きなサイズのアプリでなくても一時間近くかかり、さらに通信中に電話がかかってくると途中で切れてしまっていたので、リアルタイムでの繋ぎっぱなしにはせず、ほとんど電話がかかってこないと思われる深夜にネット上にある情報を取りに行く(必要とする情報をゲットしたら自動的に回線が切れるようなアプリはすでにありました)という方法を使っていました。

その際の通信費というのは、プロバイダに払う通信料と、電話回線でつなぐためのアクセスポイントまでの電話料金が別でした。アクセスポイントが市内局番にあれば3分7円と比較的安く使えましたが、先述のようにアプリをダウンロードするために1時間ネットに繋ぎっぱなしにすると、電話代だけで140円で、その他にプロバイダ使用料も時間単位(1分あたり10円?)でかかっていました。

私はしませんでしたが、当時から文字だけのパソコン通信でもリアルタイムでチャットができるサービスがあり、そのコミュニケーションにハマった人は、通信料だけで月間10万円以上なんて通信費にかけている人もいたくらいです。

その後、NTTが特定の番号にかける市内通話料を23時から翌朝8時まで限定で月1,800円の定額とする「テレホーダイ」のサービスを始め、チャットもテレホーダイの時間限定で使えば、普通なら電話代とプロバイダ料の合計でも5千円は超えないくらいまで抑えることはできたと思います。ただこれに固定電話の利用料金がかかるので、ネット黎明期はモバイルでなく自宅からパソコンでのアクセスでも1万円近くかかっていたと思います。

その後、電話回線が一時メタル回線からISDN回線になり、一回線契約すると2回線分使えるようになったことで、ネットをしている時でも固定電話の着信ができるようになりました。その当時、NTTがインターネット常時接続のサービスを確か64kbpsくらいで行なっていた料金は、始めは3万円/月ぐらいでとても手が出なかったのですが、しばらくするとNTTの「フレッツISDN」というプランで安く常時接続が行なわれるようになったのですが、ISDN回線より早く常時接続を提供する脅威のサービスが出てきました。それが従来のメタル回線を使ったADSLだったのです。

私の場合、今までISDNで64kbpsでしかネットに接続できなかったのが、回線を最新のISDNから古いメタル回線に戻すことでネットが常時接続にしながら下り10Mbps前後という、当時としてはものすごい進化的なスピードで使えることがわかり、NTTに回線をメタル回線に戻してもらいました。基本的には固定電話の基本料が1,600円/月くらいで、ADSLプロバイダの費用が2,000円/月の、だいたい四千円弱でネットが使い放題になるということで、この内容を昨年まで通して使ってきたということになります。

時代の流れとともに家のインターネットは光回線が主流になったものの、個人的には大型テレビで動画やテレビの見逃し配信を見るくらいなら下り10Mbps前後あれば十分なクオリティで見ることができたので、一軒家でもマンションでも月々の通信費がADSL+メタル回線の料金より高くなる光回線は全く魅力がなかったのですが、その考えを変える時がようやく来たということになるでしょうか。

ADSLを使うにはメタル回線を維持する必要があるのですが、固定電話の家庭内における役割というもの自体が変わってきたことが私にとって一番大きな事でした。家の電話は友人や親族からも掛かってこず、個人持ちの携帯電話に掛けたり掛かってきたりすることが当り前になり、さらに5分・10分定額や時間無制限の定額が付いてしまうと、もはや固定電話はADSLのためだけに保持しているだけのもので、迷惑電話のストレスというものが大きくなってきてしまった中で、Rakuten UN-Limitのポテンシャルに魅力を感じ、今年の4月から無料試用期間が終わっても月額2,980円とメタル回線+ADSLよりも安く高速インターネットが使えるということになり、今回ADSLだけでなく固定電話も含めて一気に契約を解約することになりました。

Rakuten UN-Limitはまだ通信が安定しないところはありますが、今後5Gが自宅内で使えるようになれば、光回線のクオリティで無線によるインターネット環境が作れます。いざという時には自宅から回線を持っていくことも可能ですし、引っ越しをしても工事費もかかりません。心配なのは今後、通信制限がどうなるかということですが、光回線を飛ばして携帯回線で自宅用のネットが賄えるようになるとは思いませんでした。恐らく5Gが当り前の時代になれば、私が使用するくらいのネットの使い方なら、携帯回線のままでも十分だと思うので、ADSL後の自宅ネットをどうしようか模索されている方は、まずは一年間無料で利用できるうちは、Rakuten UN-Limitを専用モバイルルーターとのセットで使ってみることをオススメします。このセットで楽天とはじめて契約する場合、機種代もキャンペーンでほとんどかからず、毎月の料金を気にすることなく一年間試行しながら決断を先伸ばしすることができます。ADSL後ネットをどうしようと思っている方の一つの方法ではないかと個人的には思っていますので、気になっているならまだご自宅が楽天回線エリアに入っていなくても(auのBand18によるパートナーエリアは使えますので)、とりあえず使ってみることをこのブログではおすすめしておきます。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

有線によるネット通信を無線へ変更してみて ADSLとメタル回線を解約し楽天モバイルへ一本化」への2件のフィードバック

  1. ケータイオタク

    フレッツISDN懐かしいですね。ISDNは一つの回線で電話用とFAX用の電話番号も取得出来たのでは。2回線引くよりは安いと言う事と加入権が一つで済むと言う事くらいでしたが。
    PHSでのデータ通信もありましたね。DDIポケット(のちウイルコム)の回線を利用した日本通信の定額制もありましたね。
    ADSLが始まった頃はNTTはISDNから一挙に光回線に移行させるつもりだったのがYahooのADSLで目論見が外れてしまった。当初はADSLも規格が数種類あってISDNとの干渉も問題になったと思います。
    Yahooもモデムを配ってなかなか工事が進まず問題になったし、平成電電と言う破綻した業者もありましたね。知人は安いからと言ってYahooADSLに飛びつき散々待たされ次は平成電電に懲りずに飛びつきひどい目にあっていました。
    ドコモ井伊社長はソフトバンクエアーのようなサービスも考えているようですね。固定回線は工事の時間がかかる。
    ドコモのNTT完全子会社でネットも有線・無線の区別が無くなると思います。大都市では有線が中心となっても地方では無線が中心となる。有線が地方ではなくなる。
    普段自宅ではルータを固定回線に接続して使っていてもそのルータを持ち出せ今度はそのルータを単独のモバイルルータとして使える。それが一つの契約で使える様になる時代が来ると面白いのですが。

  2. てら 投稿作成者

    ケータイオタク さん コメントありがとうございました。

    私など、公衆電話からパソコンにモジュラーケーブルで接続してメールチェックなどをしていた時代もありました。PHSの接続スピードでも32kbpsだったことを考えると、今後5Gが当り前になれば、有線ネットはなくても無線だけで何とかなるような未来も見えてきます。

    現状で、全国でつながるモバイルインターネットはドコモの無制限プラン一択ですが、それこそ自動車の自動運転については日本のどこでも5Gがつながることが前提になると思うので、15インチのパソコンで使うくらいなら、日本のどこでも(道路があって車が通ることができるところ)快適にインターネットが繋がらないと困るわけで、現在も過渡期であると言えます。

    本来は東京オリンピックを目指して技術開発が行なわれてきたわけですが、これからの社会はネットさえ繋がっていればテレワークで仕事ができるようにネット環境を全国レベルで整える必要も出てくるでしょう。一連の新プランだけで終わらず、光回線の代替となるモバイルインターネットサービスの進化も期待したいですね。

コメントを残す