Rakuten UN-LIMIT ver.2.0の概要と開通まで

昨日のブログでも書きましたが、昨日の4月8日に楽天モバイルのMVOサービス開始とともにSIMカードが送られてきました。早速、手持ちのスマホの中で唯一楽天モバイル回線でのアクティベーションができると言われていたOCNモバイルONE回線とともに購入したファーウェイのスマホP30 Liteに入れたところ、特に何の設定もしないまま楽天の回線に接続することができるようになりました(実際はローミングのau回線ですが)。

昨日も書きましたが、楽天モバイルではRakuten UN-LIMIT ver.2.0を発表し、当初案内していたau回線のローミング利用とは違い、4月22日から高速クーポンが当初言っていた2GBから5GBに増えることになり、もし5GBを使い切ったとしても最高速が当初の大手キャリア並の128kbpsとされていたのが、4月8日初日から旧スーパーホーダイと同じ、最大1Mbpsという、低速制限されても十分動画を含む様々なネット利用には十分のスピードが出るというのです。今利用しているmineoのオプションを付けても最大500kbpsなので、一年後の非楽天エリアでも同じように利用できるなら、他の三大キャリアやMVNOにとっては大いなる脅威になるでしょう。

自分のいるエリアが楽天のエリアなのか、au網のパートナーズエリアなのかは、別に「my楽天モバイル」アプリをインストールし、アプリ内でログインすると見ることかできます。楽天のエリアにいる場合はデータ通信は無制限に使えますが、エリアの穴に入ってしまうと使えない可能性も0ではありません。ちなみに私のエリアは楽天では当分エリアにならないと思うので、「パートナー回線エリア」という風にmy楽天アプリを起動するとわかるようになっています。アプリを立ち上げないとどちらの電波をつかんできるかはわかりませんので、気になったら少々面倒でもアプリを立ち上げましょう。

では、具体的にどんな感じなのかを見ていきます。まず気になるのはローミング利用でどのくらいのスピードが出るかということですが、スマホのアプリで計測したところ、ほとんどADSL級(私のいる静岡市では下り4~7Mbpsくらい?)という感じでそこまでスピードは出ていません。でも、これでも個人的には十分な感じで、今のところ楽天のエリアに移動することは無理そうでも外ではこの楽天モバイルの回線がメインになってしまいそうな感じもあります。

というのも、先程紹介したmy楽天アプリにはパートナー回線エリアの残量の確認ができるだけでなく、MVNOではおなじみの、「データ制限モード」に切り替えられるスイッチが付いているのです。このスイッチを入れて低速にしても最大1Mbpsで接続でき、高速クーポンを減らさない使い方ができるので、よほどの事がない限りはデータ制限モードのスイッチを入れたまま運用していても十分に使えるという印象があります。

動画は500kbpsではとぎれとぎれになってしまう「TVer」でもスムーズに再生できるので、いわゆるネット上の動画を見るサービスの殆どで画質の調整を行なえば問題なく外で動画を楽しむことができると思いますし、そうした使い方が全体的なデータ通信量を抑える効果があると思いますので、まずは「データ制限モード」の約1Mbps前後の通信を試してみて、問題がなさそうならそのまま使い、そのスピードに慣れてしまえば、必要に応じてデータ制限を解除するようにすれば、外使いの最強最安のSIMになると思います。今後テレビの地上波の同時放送が「TVer」で行なわれるようになれば、ワンセグチューナーいらずのテレビも安定して見られるサービスになるのではないでしょうか。

次に、私が当初心配したSMSと通話についてですが、このSIM自体は電話番号が付いていて音声通話も可能なのですが、「通話・SMS0円」にするためには標準の通話アプリを使ってはだめで、専用の「Rakuten Link」アプリを新たにインストールしてアクティベーションする必要があります。ただこれも、SIM確認をするために設定をアプリから始めると、電話番号にSMSが送られてくるのですが、そのメッセージに書かれているコードが自動的にアプリの入力画面に入ってしまうようになっていて、こちらは単にアプリの指示通りに画面を進めるだけでアクティベーションが完了してしまいました。これで少なくとも、楽天からアクティベーションを完了した人に与えられる楽天の期間限定ポイントを獲得したということになるのだろうと思います。

設定が終了したところで「Rakuten Link」アプリをどの画面からでも呼び出せるようにセットして、SMS・通話と番号通知がどうなるのか実験をしてみることにしました。当初は楽天回線でないと番号が通知されないという話がありましたが、これは楽天モバイルのSIMを抜いたスマホでWi-Fiで「Rakuten Link」を使って発信したときのみのようです。

今のところですが、楽天モバイルのSIMが入っていて「Rakuten Link」アプリを入れたスマホの場合、楽天SIMで発着信した時だけでなく、2枚のSIMを入れて別のSIMにデータ通信を切り替えても発着信は電話番号通知とセットで利用できることが確認できました。ちなみに、P30 Liteにはメモリカードを諦めれば2枚目のSIMが入るので、今後の事も考えて楽天エリアでうまく電波をつかまない時や、auのローミングで使っていてau回線が繋がらず圏外になってしまったケースの事を考え、ドコモ回線のOCNモバイルONEのデータ専用SIMを入れているのですが、いざという時には本体の設定を変えてドコモ回線でも使えるように用意しました。このデータ専用SIMでも楽天モバイルの電話番号で発着信でき、さらに番号通知もでき、さらにWi-Fiをオンにしてデータ通信をWi-Fiからのものにしても同じように通話と通知ができました。さらに、SMSも「Rakuten Link」アプリからなら0円で携帯電話に直接メッセージを送り放題です。これは、事前に楽天の番号を電話して教えておけば、携帯メールを知らないくらいの知り合いとの連絡にも使えるので、私の場合そうした知り合いも少なからずいるため、地味に便利です。

今のところはau回線で使えるところだけで便利なのですが、現在楽天のエリアが使えない地域にいるからこそ快適なところもあるというところもあります。1年間は料金が無料なので使う予定ですが、そうしているうち徐々に私の周りでも楽天のエリアが開通すれば、また違った状況になるとは思うのですが、その時の方が不安だったりします。果たして楽天のエリアが地方でどこまで拡大するのか、新型コロナウイルスの事もあるので心配ですが、こちらの方も楽しみに待ちたいと思います。

ともあれ、たとえ楽天のエリアが全く使えなくても十分スマホで動画を含むインターネットを使うのに適したサービスであると言えるので、まだ楽天のエリア外に住んでいる方でも十分に使えるようになっていることは知っておいていただけるといいかと思います。できれば私のようにSIMが2枚使えるスマホで、ドコモ回線のデータ専用SIMとセットで使うというのが一番安くいろんなところで使うための方法だと言えるのではないでしょうか。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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