ソフトバンクの勝手に割引「メリハリプラン」は誰得なのか

個人的にはすでに大手キャリアとしてのソフトバンクから離れ、回線だけはLINEモバイルで持っているだけで、この会社のセールストークには乗らないようにしているのですが、現在テレビコマーシャルで盛んに流れている「勝手に割引」という「メリハリプラン」について気になったので調べたところ、正直びっくりしたのでここで報告することにします。

プランの内容というのはコマーシャルで流れているように、月間の利用データ量が2GB未満であった場合、毎月かかる料金から1,500円を自動的に割り引くものなのですが、実際データ量を2GBも使わない人がこの「メリハリプラン」を契約した人がいくら払わなければならないかと言うと、このプランは音声通話(料金は時間ごとにかかる)に月間50GBまで使える、いわばヘビーユーザー向けのプランで、料金も家族割や初月よりの割引を一切考慮しないと月間7,480円もかかるプランです。

このプランに入って月間2GB未満しか使わないなら、MVNOの通話付データ通信SIMにすればいいでしょう。わざわざ1,500円勝手に割引されてメリハリプランの利用料を5,980円にするよりも、例えばOCNモバイルONEで格安でスマホを買って新規契約かMNPによるのりかえにより、月間1GBのコースにすれば、勝手に割引かれなくても月額1,180円で固定です(^^;)。

ただ、このメリハリプランでは動画やSNSなど特定のアプリを使うことで50GBある高速クーポンが減らない(ノーカウント)という「動画SNS放題」というサービスが付いているので、うまくこの仕組みを使って高速クーポンの残りを48GB以上にできれば安くなるのでは? という風に普通は考えたくなります。しかし、「メリハリプラン」の説明ページにはしっかりと「動画SNS放題対象サービスを含めギガ利用料2GB/月の場合」でないと「勝手に割引」されないということが書いてあります(^^;)。これではそもそも割引の対象になるユーザーは、そもそもこの「メリハリプラン」に入ってもあまり意味がないということになりはしないでしょうか。

こうした内容は、残念ながらテレビコマーシャルを見ただけではほとんど理解することはできないでしょう。個人的には特定のアプリを自由に使いたいだけならBIGLOBEのエンタメフリーオプションに入ったり、前述のOCNモバイルONEのプランに入れば無料のWi-Fiが使えます。特にNTT西日本エリアにいる方は、「DoSPOT」というアクセスポイントが使えるので、利便性は高いです(私のいる静岡市内では図書館で使えたりします)。また、本日からドコモのWi-Fiがdポイントクラブの会員になれば無料で使えるようになっているので、動画が見たければアクセスポイントを探して使うという方法もあります。こうしたWi-Fiの場合は、スマホだけでなくパソコンでも使えるので、一度そのやり方を覚えてしまえば、自分の行動範囲にアクセスポイントがあるなら、50GBも高速クーポンを持たなくとも十分に外でのインターネットを楽しめるのではないかと個人的には思っています。

ソフトバンクがこれだけコマーシャルをやり、さらに人気のあるお笑い芸人をコマーシャルに抜擢した背景には何があるのか、少し考えればわかることではないかと思います。もちろん、動画SNS放題のサービスを使いつつ、別の利用でも月間50GB使うかなりのヘビーユーザーが、怪我や病気をした時に多少は携帯代の支払いを抑えるためには良いプランかも知れませんが、それでも毎月の負担は多くなるので、他に考える余地はあると思います。安く有利にスマホによるデータ通信を楽しむためには、多少は各社が出しているプランを勉強して、自分の行動パターンに合うものを自分で見付け出す必要があります。少なくとも、自分の用途と全く合わないプランに入らされるような事にはならないように気を付けて下さい。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す