先日、油も砂糖も使わないで単に水分を抜いただけのバナナのドライフルーツ「sugokan」を紹介しましたが、周辺にも結構評判が良かったので、今回はその第二弾として、静岡県産のみかんを輪切りにしてそのまま水分を抜いたものを買ってきました。実はこれは、昨日書いた関東へお出掛けする際に手みやげとしてばななと一緒に持って行こうと思っていて、今回は本当に手みやげとしてふさわしいのか? という自分なりの確認も兼ねて購入してきたのです。
商品はこのようにカラカラに乾いていますが、色は生のみかんを切った時のみずみずしいオレンジをキープしており、結構期待が持てます。ちなみに、生のみかんを食べる時にはよほどの事がない限り皮を剥くと思いますが、この商品は皮はそのまま残した状態でドライフルーツにしています。みかんの皮というものは乾かして粉にして七味の中にも入っていますし、ドライフルーツの食べ方としては皮付きの方がボリュームがあるので、それなりに食べごたえもありそうです。
そして、藤枝の会社が作っているだけあって、きちんと「原材料名」のところには「みかん(静岡県産)」の表示があります。恐らく藤枝の農家でもみかんを作っているところは多くあり、皮の厚い貯蔵みかん(貯蔵して水分を飛ばすことで甘くなる)を使っているだろうとは思うのですが、具体的な銘柄まではわかりませんでした。
このドライフルーツの特徴としては、低温で乾燥させるということで、色だけでなく香りや成分まで残ったどらいふるーつになっています。肝心の味ですが、これは良くも悪くもみかんの味そのものです。写真にあるパッケージは恐らく一個のみかんを乾かしたくらいの量(パッケージ表示では20gで値段は398円)ですが、とにかく生のみかんを切ったままを乾燥したものなので、場所によって甘かったり酸っぱかったりという感じです。どうせなら糖度の高い三ケ日みかんを厳選してドライフルーツにしてくれたらもっと味の評判が高まるのではないかという気もするのですが、こちらではもうそろそろみかんの時期が終わるので、その期間を埋めるという意味でも、もう少しばらつきのない味が出るような形で進化していって欲しいと思いますね。
ちなみに、これからの静岡県での柑橘類の旬で何かと言えば、大きさで言えば2Lから3Lという大きめのサイズがおいしい「はるみ」がおすすめです。実はみずみずしくて甘く、贈答用としてはおすすめのものですが、デコポンなどと比べると価格が高いのがネックです。もしこの「はるみ」もドライフルーツ化してくれれば、価格こそ気になるものの、今後は自信を持って人に勧められる名物になるのではないかと思いますね。