東京オリンピックで安全は守られるのか

何かここのところの世界情勢の変化に、一寸先は闇にもなりかねないと真剣に思ってしまいました。イランとアメリカとの間に直接攻撃をしたりされたりという報道の中、日本の首相も中東訪問を中止したりして、今後の世界情勢の先行きは一気に不透明になってきたように思います。全面戦争に突入することはさすがにどちらの陣営も望まないでしょうから、紛争が限定的になり、このまま騒ぎが沈静化することになるかも知れません。しかしいつまた同じような小競り合いが起こるかどうかの不安はあるので、今後のガソリン価格が上昇傾向になっていくことが予想されます。

こうなると毎日車を使わないと商売にならず、安易に価格転換ができない交通や運送業の方々は大変になってくるでしょうし、日々の多くの人の生活が大変になることは当り前に予想できます。多くの人は車を全く使わないわけにはいかないので、安いうちに給油しておいたとしても次に給油する時には高値になったガソリンを入れなければならないので、早急にガソリンを満タンにすることは一時しのぎにはなっても、根本的な解決にはなりません。問題の解決には、当事国同士が自制することはもちろんですが、周辺国においても、関係する当事国に働きかけて、あくまで中東における緊張状態の緩和を進めるしかありません。

今後の最悪の見込みというものがもしあるとしたら、次に緊張が走るタイミングも関係するところになるでしょう。どういう事かと言うと、報復の連鎖の中で最小の力で最大の効果を得るためには多くの人が注目するイベントを狙うというのがよくあるので注意しなければなりません。今年の一大イベントと言えば、やはり東京オリンピックになるので、開催期間前後に何か突発的な衝突が起こった場合、東京がテロの標的になることも十分考えられます。

まさに今、クリント・イーストウッド監督の映画『リチャード・ジュエル』が1月17日から日本でも公開されますが、この映画は1996年のアトランタオリンピックにおける爆破テロ事件(五輪100周年記念公園の屋外コンサート会場で爆発・2人死亡・100人以上が負傷)にからむものです。今まではアメリカやヨーロッパで大規模なテロが起きることが多く、日本国内ではあくまで対岸の火事のような感じで見ていた方が多かったように思いますが、今年は本当に注意した方がいいように思います。

何しろ、保釈中の重要人物をみすみす国外に逃がしてしまう警備の穴が日本にあるわけですから、有名人ではないどこの誰ともわからないテロリストの入国を水際で止めることも難しいでしょうし、スタジアムでなくても多く人の集まるところを狙われてしまったらいくら日本の警察が優秀でも全ての可能性について阻止できるものではないでしょう。

もし日本でテロが起こるとしたら、スタジアムで競技の中でという事はあまり考えられません。ラグビーのワールドカップを見に行った時もきちんとチェックが行なわれていましたし、ペットボトルの持ち込み禁止も徹底されていました。過去のテロ事件を顧みても、競技終了後に多くの人が集まるような場所での爆破テロや、自動車を使ったテロが心配になります。競技を楽しんで試合後の盛り上がりというのは、それこそラグビーワールドカップでも海外からのファン同士の交流ということで普通にありましたが、およそ半年後にやってくるオリンピックでは、テロの心配をせずに盛り上がれるような世界情勢であって欲しいと本気で思います。


カテゴリー: ノンジャンルコラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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