決して緊急でない通報が110番される問題について

昨日は1月10日ということで「110番の日」だったそうです。本来なら昨日のブログで書くべきだったかも知れませんが、昨日の各種報道で自分の中での認識を新たにしたところもありました。

基本的に普通の生活の中ではどうしても緊急で警察に来てもらうため110番をすることはないと思うのですが、昨日の報道によると2018年の1月から11月までの110番に掛けられた内容について調べたところ、全体で829万9775件のうちおよそ18.4%にあたる152万4542件が緊急性のない内容だとの発表がありました。

一年に一回ある110番の日であるからこそ、こうしたことが毎年ニュースになるのですが、こちらから掛ける側からすると警察の電話番号は110番しか知らず、携帯電話の緊急通報番号も110番なので、その番号しかないと思っている人ももしかしたらいるのかも知れないと思ったりします。

この話も毎年出るのですが、警察に電話をするには必ずしも110番だけではないというのが「#9910」で全国から地元の警察の総合窓口につながる短縮電話の番号があります。緊急性はないもののストーカーやDV、詐欺被害にあった場合の相談を警察の窓口に行かなくても電話でできることが売りになっているそうです。ただし電話は通常の電話になるので、通話料がかかります。短縮ダイヤルでの発信ができない場合には、以下のリンクにある全国の警察の総合窓口の番号を電話帳に記録するか、このリンクにあるPDFファイルを保存していつでも見られるようなところに置いておく(印刷して持つのもありかも)ことで、いざという時に役立つかも知れません。

https://www.npa.go.jp/bureau/soumu/soudan/soudanmadoguti.pdf

ただ、こういう情報をわかっていて、さらに普通の電話に掛ける通話料を24時間定額にしているような方でないと、心ゆくまで時間を掛けて相談ができず、結局のところ社会の中に潜む問題がなかなか警察まで伝わらないということにもなりそうです。特に電話よりもLINEというような世代から相談を受けるには、警察が作ったLINEのIDと友だち登録をしてトークで相談し、文字だけでニュアンスが伝わらない場合には直接LINE電話をするようにできれば、通話料はデータ通信費の負担のみで済むので、もっと気楽に相談してくる人が増えるのではないかと思います。

ちなみに、こうした公共の団体の行なっている相談の中では大阪府が「こころのLINE電話相談」として公式ベージでQRコードを公開しています。同様のサービスを行なっている自治体も少なくないようなので、今後はこのようなメッセージアプリを使った相談システムについても考えていくことで、本当に緊急を要する通報が110番ですぐつながるようになってほしいものです。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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