低速無制限を止める方向を打ち出したモバイル通信の流れ

このブログでは、あえて高速でインターネットに接続するのではなく中速や低速でも何とか止まらずに動画を見られるMVNOをおすすめとして紹介してきたのですが、今回ちょっと心配になるような状況になってきたので、まずはその話からさせていただきたいと思います。

というのも、他のMVNOと比べで高速クーポンを使い切ったり専用アプリで低速回線に切り替えた場合の最大速度が他のMVNOよりもちょっと速いので、You TubeやAbemaTVなどの動画サイトを最低画質で何とか見ることができるクオリティがある「OCNモバイルONE」ですが、その特徴が広く理解されないまま他のMVNOにユーザーを取られてしまっているような感じになっていました。

しかし、新たにOCNモバイルONEでは価格の安さを打ち出し、挽回を狙うプランを出してきました。具体的には今まで月間3GBからのデータプランと、一日限定の高速通信を打ち出した2通りのプランを出していたのですが、新プランでは月間1GBから利用できるようになり、音声通話のできる電話利用可能なデータプランの場合(月間1GB)月間1,180円と他のMVNOと比べても格安で利用できる「新プラン」が発表されました。さらに、光インターネット割引と組み合わせると月額980円で音声通話のできるデータプランのSIMを使えるというインパクトを出してきました。

しかし、「新プラン」と「旧プラン」との決定的な違いは、アクセスポイントを変えて帯域も見直し、新たに低速通信にも一定のデータ通信量を超えた場合にさらなる速度制限を設けることも発表しています(逆に混雑時の高速クーポン利用の速度が改善する可能性があります)。これは、高速クーポンを中心に使う人には新プランの方が安く快適になる可能性があるものの、高速クーポンの最少プランで加入し、高速クーポンはほとんど使わないで「低速無制限」をフルに使って画質を下げて各種動画サービスを利用していた人にとっては新プランだとそうした事自体ができなくなってしまうように思います。

この発表があって後、OCNモバイルONEの公式ページに行くと「新プラン」の案内しか見ることができないのですが、一番下までスクロールすると旧プランへのリンクがあり、まだ低速無制限の旧プランへの加入も可能なのですが、こうした状況を知らないと、今までと新プランでも低速で無制限に利用できると思って新プランに加入してしまう人も出てくると思います。

私自身は5Gで中速の無制限が出てくるまでは低速での動画や音楽を今の端末で楽しもうと思っているので、旧プランの申込みが終了する可能性がある今、速攻で一日110MBの高速が使えるデータ専用の旧プラン(税抜900円)に改めて申し込みました。以前に加入していた時にはYou Tubeだけでなくいざという時にはニュースソースとして役に立つAbemaTVも低速で利用可能だったので、主に画面の小さいスマホで利用しようと(そうすると画面の粗さが目立ちにくくなるため)考えています。

現状では楽天モバイルの低速最大1Mbpsが最強であることはわかっているのですが、今後そのままの状況を楽天が続けられるのかわからない中、いつでも止められるデータ通信用SIMとしては、まだOCNモバイルONEの旧プランが最安で最大の効果を得られると思っています。今回の変更に合わせてドコモのデータ回線として持っていたロケットモバイルは解約しましたが、差額が600円ほど余分に出ることにはなるものの、この変更でまさにドコモ(OCNモバイルONE)、au(UQモバイル)、Softbank(LINEモバイル)と、大手キャリアの関連会社のMVNOを全てカバーすることになりました(^^)。どうしても高速での連続通信が必要な場合にはUQモバイルの高速クーポンを使うなり(現在3GBプランながら日常は高速クーポンをOFFにして最大6GBの利用が可能になっています)、OCNモバイルONEに入るとノートパソコンでも使える無料Wi-Fiを使って乗り切ろうと思っています。

改めてどのSIMをどの端末に入れるかということも考えながら、暫定的に高速クーポンに一喜一憂しないモバイルネット利用を目指そうかと思います。まだOCNモバイルONEでは旧プランでの契約が可能ですので、低速・低画質でもいいと思う方は今後のOCNモバイルONEのアナウンスも気に掛けつつ、今利用しているデータ通信の再編成を考えてみるのもいいのではないかと思います。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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